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『幸せをつかむ歌』(2015年)

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「邦題から結末がネタバレのためやや感動薄(16.3/19・劇場)」
ジャンル:人間ドラマ
原題:RICKI AND THE FLASH
製作年/国:2015年/米国
配給:ソニー・ピクチャーズ
公式サイト:http://www.shiawase-uta.jp/
上映時間:101分
公開日:2016年3月5日(土)
監督;ジョナサン・デミ
出演:メリル・ストリープ、ケビン・クライン、メイミー・ガマー、オードラ・マクドナルド、セバスチャン・スタン、ベン・プラット、リック・スプリングフィールド、シャーロット・レエ、ニック・ウェスレート、ヘイリー・ゲイツ、リック・ローザス、ジョー・ヴィテイル、バーニー・ウォーレル
ほか

幸せをつかむ歌:映画チラシ表 

幸せをつかむ歌:映画チラシ裏 

MOVIX京都で、喜寿を越えた年老いた父親と一緒に、アカデミー賞ノミネート作品のSF映画『オートマタ』を鑑賞しようと思っていたところ、残念ながらも、本日から夜の部の1回上映になっていたので、予定を変更し、本日は、京都市では、諸事情により、今日3/19(土)から公開の、このメリル・ストリープが、家族を捨て夢を追い続ける女性ロック歌手を演じる今作『幸せをつかむ歌』を観賞。

幸せをつかむ歌・リッキー(メリル)01 

冒頭の一文にも書きました通り、原題の「RICKI AND THE FLASH」というバンド名のタイトルでは、全く意味不明だとは思いもしましたが、邦題の「幸せをつかむ歌」というタイトル名から結末が自ずとネタバレしているためやや感動も薄味になってしまった感がありましたね(汗)。

幸せをつかむ歌・リッキー(メリル)03 

最近の私は、ゴールデン・グローブ賞のコメディ・ミュージカル部門の作品賞に輝いた、SF映画『オデッセイ』にはかなり感動して共感出来たのですが、その作品以降に観た映画は、どれもこれも何だか感動に欠ける印象の映画ばかりに感じてしまうスランプに陥ってしまっていたために、今度こそ、感動的なホームコメディ作品かとかなり期待して観に行った割には、やはりと言いますか、何だかイマイチ感動には至らず終いの作品だったのが正直な感想でしたね。

幸せをつかむ歌・リッキー(メリル)02 
▲この構図と、あたかも同じ様な構図の演奏シーンがある、あの映画『はじまりのうた』が感動的だったにも拘わらず、この作品ではイマイチ感動は薄味でしたね(汗)。

はじまりのうた・演奏シーン01 
▲映画『はじまりのうた』で生演奏を披露するキーラ・ナイトレイ

例年、アカデミー賞の女優賞のノミネートの常連である、かのメリル・ストリープでも、今作では、かのニール・ヤングからも、かなりのギター演奏の猛特訓を積んだとの事らしいのですが、ロック歌手を目指すために、夫や家族を捨てた夢追い人役の今作でも好演はしていたかとは思うのですが、この作品の出来栄えでは、さすがにアカデミー賞のノミネートは難しかったのも、やや頷ける感もある惜しい出来栄えの作品でしたね。

マンマ・ミーア!・オールスターキャスト陣 

私個人的には、メリル・ストリープは、大好きでもあり、また先日もNHKーBSプレミアムでの『マンマ・ミーア!』の放送を観ながら、ABBAのカヴァーサウンド曲にノリノリになっていたくらいでしたので、この作品にも、かなりの期待をして臨んだ事もあり、その点で、ガッカリ感も尚更でしたね。

幸せをつかむ歌・リッキー(メリル)04 

たしかに、この作品で、メリル・ストリープ演じる”リッキー”ことリンダがこの映画で吠える主張は、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの女性遍歴に対する皮肉などを通して、男性社会の中にある女性のかくあるべき姿といった社会通念と格闘してきた、女性ロック歌手たちの苦難の歴史そのものを訴えているのかとは思いました。
ですが、ロック歌手になるという夢が、果たして、家族を捨ててまで、懸けるべきものかどうかという点では、私にはどうにも響いてくるモノがなかったと申しますか、ズシン!と胸に突き刺さるほどの共感はし辛かったのが正直なところですね。

幸せをつかむ歌:メリル&スプリングフィールド01 

それと、リッキー(メリル・ストリープ)率いるザ・フラッシュがカヴァーしている楽曲も、U2やブルース・スプリングスティーンやレディ・ガガくらいの数曲は理解出来たのですが、私の場合には、全く知らない曲も多かったのが、あのABBAのサウンドで彩られた『マンマ・ミーア!』では、すごく共感出来て面白く観られたのに、今作ではイマイチと感じる所以なのかも知れないですね。

ですので、この作品は、観る人によりけりで、劇中で演奏されたロックサウンドの楽曲の数々にも、かなり明るい人であれば、それなりには、面白く感じられたのではないかとは思いましたね。

幸せをつかむ歌:母娘競演01 

それと、この作品は<奇跡の競演>とも呼ばれ宣伝されているそうで、メリルの実娘のメイミー・ガマーと、実の母娘が親子役で競演するということで話題をさらった作品でもあるそうですが、私の場合には、パンフレットを読むまで気が付かなかったくらいですから、たしかに、実の母娘の共演という点では面白い配役かも知れないですが、私が感じるには、さほど、それが作品の質に多大に影響するほどの効果はないようにも思われましたね。

幸せをつかむ歌:母娘競演02 

右腕に青い三本線、背中に星条旗の国旗のタトゥーを施すなど、ところどころにもロッカーらしさを演出してはいるものの、やはり、いつもの名女優メリル・ストリープのイメージが払拭出来ない部分もありましたが、ロックを歌い自らギター演奏する姿をみると、かなりの努力のあとが見られて、その変貌ぶりには感嘆するばかりでした。

ですが、なにぶんとお話の流れ自体が、冒頭の高価なギターを所有したギタリストのグレッグ(リック・スプリングフィールド)の登場の時点で、既に、勘が良い人はピンと来て先読みが出来てしまうお話の筋立てだったのが、かなり残念ではありましたね。

幸せをつかむ歌:メリル&スプリングフィールド02

私的な評価としましては、
たしかに、ギターの生演奏を披露するなど、名女優メリル・ストリープからは想像し難い様な、家族を捨ててまでロック歌手になる夢を追った女性ロッカー像である”リッキー”ことリンダ役を演じきってはいましたので、その点では面白い作品ではありました。
やはりメリル・ストリープの歌唱力には唸らされるものがあると実感した次第でした。

ですが、お話の筋立てが、実際にロック歌手を志している女性の人以外には、あまりにも共感し難い様な、家族を捨ててまでロックシンガーを目指した女性像を描いた作品だった点や、邦題タイトルからしても、先読みがし易い様な描写なども多くて、感動がやや薄味だった点からも、★★★(60点)の評価止まりとさせて頂きます。

※但しながらも、音楽映画という側面からすれば、この映画は観る人を選ぶのかも知れないですね。この作品の劇中に演奏されるロックミュージックのカヴァー曲などにもかなり造詣が深い人であれば、それなりに面白い映画かも知れないですね。

●映画『幸せをつかむ歌』予告編

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