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『ボス・ベイビー』(2017年) #ボスベイビー感想 #ドリームワークス #ユニバーサルスタジオ

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結局、未だ2月に観た『グレイテスト・ショーマン』ULTIRA上映、出町座でのセカンド上映の『勝手にふるえてろ』のブログ記事も書けていない状態で、また、3月に入り、MARVEL映画の『ブラックパンサー』とディズニー・PIXARアニメの『リメンバー・ミー』ULTIRA上映も鑑賞していつつ未だに感想をまとめていないのですが、先日3/21(水・祝)の公開日から5日目の3/25(日)に、本当に、久し振りに、日本にも、配給がなされたドリームワークス社のアニメ映画を劇場鑑賞する事が出来ましたので、そのアニメ映画『ボス・ベイビー』について、先ずは、ご紹介させて頂こうかと思います。

 

上記の4本について、また3/31(土)に鑑賞してきた、ロシアの女スパイ映画『レッド・スパロー』についても、後日出来る限り早期にまとめUPさせて頂きます。

 

 

『シュレック』『カンフーパンダ』『マダガスカル』『ヒックとドラゴン』など数多くの名作を世に送り出してきた、ドリームワークス社のアニメ部門が、『ミニオンズ』や『SING/シング』のユニバーサルスタジオのアニメ部門と初タッグを組んだ作品とのこと。

 

 

それに致しましても、

ドリームワークス社のアニメ映画は『マダガスカル3』より後の作品に関しては、予てより、日本のファンも劇場鑑賞する事を熱望していた『ヒックとドラゴン2』や『カンフーパンダ3』の劇場公開も実現することなくDVDスルー作品となっていましたが、一体何が原因なのかWikipediaの<ドリームワークス>で調べてみますと、そもそも、思えば、ドリームワークス社の日本配給権はあちらこちらへと売却されて変遷が目まぐるしく、それでもパラマウント映画が日本配給権を持っていた時には未だある程度は日本での劇場公開もなされていたのですが、パラマウント映画から売却された頃から、日本への音信・配給が途絶えがちになってきた様ですね。

 

結局、パラマウント映画からドリームワークス社の実写部門はディズニー資本に移行しましたが、ドリームワークス社のアニメ部門は20世紀フォックス映画が権利を有していました。

確かに、ディズニーから分派する形で立ち上げられて誕生したドリームワークス社でしたから、PIXARの様にディズニー資本に再度吸収合併されても良さそうなものでしたが、ディズニー側からすれば、既に立派なアニメ部門を有しているからか敢えてそれをせず20世紀フォックス映画に権利を委ねていたのでした。

 

 

しかしながら、Wikipediaを読み進めますと、その主たる要因は定かではないのですが、おそらくリーマンショック後の大不況後のリスクを鑑みたからなのか、20世紀フォックス映画はドリームワークス社のアニメ映画の日本での公開には、過去に公開実績のある続編に至っても、かなり消極的だったとのことでした。

 

その為、『ヒックとドラゴン2』や『カンフーパンダ3』の日本での公開も実現されなかったという背景の中、<捨てる神あれば拾う神あり>とばかりにその一方では、今回、本国アメリカでは、昨年の3/31に公開された本作から、正確には、2016年からドリームワークス社のアニメ部門がそのままユニバーサルスタジオの傘下に正式に入った事を受けて、更に、日本での配給パートナーを東宝東和に変更した事で日本配給に繋がったとのことで、本当に有り難いですし、正に、<渡りに船>であり、ドリームワークス社のアニメも好きな日本ファンにとっては、今後はドリームワークス社の手掛けるアニメ映画の劇場公開の安定供給を叶えてくれると是非とも期待したいですね!

 

ですので、今作については、ドリームワークス社のアニメ部門が関わった映画のその内容如何を問わず、今回の日本での劇場での公開自体の再開の動きを歓迎したい気持ちでいっぱいでしたね。

 

 

「ドリームワークス社のアニメが日本配給復活!(18.3/25・吹替版)」

ジャンル:コメディ

原題:THE BOSS BABY

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:東宝東和

公式サイト:http://bossbaby.jp/

上映時間:97分+短編アニメ『ビルビー』2分

公開日:2018年3月21日(水)

監督:トム・マクグラス

日本語吹替版キャスト

ムロツヨシ(ボス・ベイビー)、芳根京子(ティム)、宮野真守(大人のティム)、乙葉(ママ)、石田明・NON STYLE(パパ)、山寺宏一(フランシス・フランシス)

 

 

【解説】

外見はかわいらしい赤ちゃんだけど中身はおっさんな「ボス・ベイビー」が巻き起こす騒動を描き、全米大ヒットを記録したアニメーション映画。「怪盗グルー」シリーズのユニバーサル・スタジオと「シュレック」のドリームワークス・アニメーションが初タッグを組み、マーラ・フレイジーの絵本「あかちゃん社長がやってきた」をもとに、「マダガスカル」シリーズのトム・マクグラスが監督を務めた。

パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。

ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。

実は彼には、ある秘密の任務があり……。

 

アレック・ボールドウィンがボス・ベイビーの声を演じるほか、スティーブ・ブシェーミ、トビー・マグワイアといった人気俳優が声の出演。

 

日本語吹き替え版ではボス・ベイビーの声をムロツヨシ、兄ティムの声を芳根京子がそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

▲※尚、日本での公開のみ絶滅危惧種の稀少動物ビルビーの奮闘を描いた短編アニメ(2分間)の『ビルビー』が同時上映されていました。

 

 

 

二頭身の赤ん坊に何故だか黒いスーツにネクタイ、高級腕時計という些かギャップの激しいキービジュアルが目に飛び込んできます。

しかしながら、愛くるしいはずの赤ちゃんの映像を想像するのとは程遠い、随分と世知辛い内容。

 

 

弟が生まれて両親の愛情が取られるのを嫉妬する兄という一般的な構図のみならず、本作では、その生まれてきた弟の正体が、かなりシュールな設定で、兄のティムはうろたえるばかり。

そして親の愛をせしめたと思った次女や次男坊の赤ん坊も、実は今では安泰ではないために、ある秘密の任務を帯びてやって来たのがこの<ボス・ベイビー>。

舞台となる<会社>での仕事の奪い合いも然り。

そう言う意味合いでは、<仁義なき縄張り争い>といった体裁でもある作品でした。

 

 

過去の名作映画からのパロディいやオマージュも多く、流石、スティーブン・スピルバーグが立ち上げ発起人の1人となったドリームワークス社だけあって、『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』での秘宝を前にしたインディ・ジョーンズと案内人のシーンを完全コピーしてしまったり、はたまた海賊船の船長になったりと。小ネタがてんこ盛りに含まれたアニメ映画にもなっており、洋画により詳しければ詳しい人ほどニヤニヤせずに居られないかもしれなかったですね。

 

 

それには、兄のティムが想像力豊かな男の子という設定だけあって様々なアイデアが盛り込み、ファミリー向け映画としては、見映えの効用は充分ありましたし、子供達からのウケもかなり良さげな雰囲気の内容でした。

 

 

ただ本作の<ボス・ベイビー>の最終的な結末というかオチ自体も、ほぼ当初から予測の付くレベルでしたし、笑いのネタの質や内容も、やや子供向けアニメ映画と誹謗されても致し方ないレベルであったのは確かでしたね。

 

でも家族揃ってほのぼのと観るには打って付けの映画ではないかと思いましたし、コレはこれでアリかと思いました。

 

 

また、映画音楽はあの売れっ子のハンス・ジマー&スティーヴ・マッツァーロが手掛けている点も注目ですね。

 

 

パンフレットによると、ドリームワークス社としては、2021年春にも『ボス・ベイビー2』の全米公開が予定されているらしく、ユニバーサルスタジオの<ポスト・ミニオン>とも言える愛すべきキャラクターの今後に注目していきたいですし、本作のヒットそのものが今後のドリームワークス社のアニメ映画の日本配給の安定供給にかかっているとも思いますので、是非とも今作が日本でも大ヒットして欲しいですね♪

 

 

私的な評価と致しましては、

先ず、本アニメ映画の出来不出来もさることながら、内容如何云々よりも、また再び日本でもドリームワークス社のアニメ映画を劇場で観る機会が訪れた事に感謝したいですね。

それで以て、本作の感想としましては、最後のお話しの結末というかオチは予測出来る位のレベルでしたが、それまでの行程が非常に面白くて、挿入されている映画のパロディいやオマージュの小ネタには思わず笑みがこぼれましたし、ファミリー向け映画としては、特に、小学生位の年頃のお子様とご一緒の鑑賞などには適したコメディ映画でしょうし、中々良いのではないかとは思いました。

 

また私の場合には日本語吹替版で鑑賞しましたが、ムロツヨシさん、芳根京子さん、そして、特に、宮野真守さんの七変化のような声の使い分けには笑わせて頂きました。

宮野真守さんの様々なエルビス・プレスリーの物真似タレントの声の使い分けには、エンディングロールの名前の列挙に思わず爆笑でした!

 

 

私は、同年代の彼女と一緒に鑑賞に出向きましたが、殊の外、彼女もこの<ボス・ベイビー>のキャラクターを気に入ったみたいでしたので、オリジナルグッズのマスコット付きボールペンをプレゼントしてあげました位でした。

ですので、五つ星評価的には、今後のドリームワークス社のアニメ映画に期待も込めて、贔屓目に観て、甘口評価になりますが、四つ星半の★★★★☆(90点)の評価を付けさせて頂きました。

 

最後に、今回はドリームワークス社のアニメ映画の日本配給に向けて、ご尽力下さった東宝東和さん。本当に有り難うございました。

 

●アニメ『ボス・ベイビー』すべて日本版予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◎Amebaピグの2018年エイプリルフール(四月バカ)企画

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


『ムーミン・パペット・アニメーション展』大丸京都店6階 #ムーミンパペット・アニメーション展

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先日の4/1(日)も、好天に恵まれたお花見日和でしたが、この日はお花見に行く前に、先ずは、朝早くから、彼女とその姪っ子さん甥っ子さん達を連れて、大丸京都店6階の大丸ミュージアムで開催中の『MOOMIN(ムーミン)・パペット・アニメーション展』の観覧に行って来ました。

 

 

 

 

【解説】

国や性別、年代を超えて、世界中で親しまれているムーミンの物語。

その中でも、パペット(人形)によるアニメーションがあることはあまり知られていません。

1978年~1982年ポーランドにて、原作者のトーベ・ヤンソン監修のもと、布製のパペットをストップモーションで撮影。テレビシリーズの短編アニメーションとして、日本でも1990年に放映されました。

その後、このシリーズを再編集、デジタルリマスター化し、2008年、2010年に劇場版を制作。2017年には、第3弾となる最新作が話題となりました。

本展では、当時、撮影で実際に使用されたパペットを、映像やスチール写真とともに京都初公開。

セットの模型やフォトスポットも設置するほか、オリジナルグッズも多数販売。知られざるムーミンのパペット・アニメーションの世界をお楽しみください。

 

(以上、チラシ裏面より、引用抜粋。)

 

 

 

▲上記の様に、フォトスポットはそこそこ充実していましたね。

 

展示内容自体は、数分にまとめたビデオ映像とパネル展示が中心で、小学生の姪っ子さん甥っ子さんにとっては、内容的に、やや物足りなかった様子でしたが、私達のようにムーミンをテレビアニメで観ていたアラフィフ世代にとっては、展覧会でしか手に入らないオリジナルグッズも多数販売しているグッズコーナーが、かなり充実していたのが懐かしくて良かったですね。

 

日曜日とは言え、午前10時過ぎの大丸京都店の開店直後の時間帯にしては、既に、そこそこの観客が入っていて、特に、オリジナルグッズが充実したグッズコーナーは結構な人出で賑わっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※但しながら、この展覧会は、そもそもがビデオ映像やスチール写真などの展示が中心だった事もあり、今回の展覧会には、生憎と、公式図録などが販売されていないのが残念でしたね。

 

【本展で購入したグッズ類】

 

▲私の好きなスナフキンのメンズのTシャツ(サイズはFREE)

 

で、またしても数多くのクリアファイルの類いを購入してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

結局、クリアファイル5種類とチケットホルダー2種類を購入。

 

 

ムーミンの絵本も沢山販売されていましたが、生憎と言うか、当たり前なのか、幼児向けの書籍ばかりでしたので、仕方がないので、「ムーミンのカラーリングブック(ぬりえ本)」を購入。

 

また一緒に観覧に行った彼女には、ムーミングッズの木製のカッティングボード(まな板)をプレゼント!!!

 

現在、特に緊縮財政を強いる必要がある私のお財布事情ですが、またもや散財をしてしまいました(汗)。

 

▲トーベ・ヤンソン(1914年生~2001年没):スウェーデン語系フィンランド人の画家、小説家、ファンタジー作家。ムーミンの生みの親。

 

それに致しましても、トーベ・ヤンソン女史の画風は、どことなく、ゲゲゲの鬼太郎などで有名な日本の漫画家・水木しげる先生の画風のタッチにも似ていて、おどろおどろしい雰囲気も持っているなぁと、改めて再認識。

 

 

※尚、残念ながら、大丸京都店においては、昨日の4/3(火)を以て、本展覧会は閉幕しております。

 

 

 

 

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さくら今年のお花見スポット桜

 

◎嵐山ー髙雄パークウェイ(@takao_parkway )

嵐山ー髙雄パークウェイ:http://www.parkway-hankyu.com/

 

 

 

 

 

 

 

▲京都市内方面の眺望

 

 

 

▲亀岡市方面の保津峡の眺望

 

 

※詳しくは、嵐山-髙雄パークウェイの公式HPを参照下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『レッド・スパロー』(2018年) #イオンシネマ草津 #ジェニファー・ローレンス #高畑勲監督

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先月の公開2日目の3/31(土)に、年老いた父親と一緒に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に行った作品ですが、まだ他にも、今年に劇場鑑賞済みで未だにブログ記事化していない作品が4~5作品ありますが、この女性スパイ映画が、予想外にかなり面白かったので、取り急ぎ、先ずは、今回は、この作品を紹介させて頂きます。

 

 

 

「18禁に近いR15+のハードコアな女スパイ映画(18.3/31・字幕)」

ジャンル:サスペンス

原題:RED SPARROW

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:20世紀フォックス映画

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/redsparrow/

上映時間:140分

監督:フランシス・ローレンス

 

ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・アイアンズ

 

R15+

 

 

 

【解説】

アカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスが、「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督と再タッグを組んだスパイサスペンス。

元CIA局員という経歴を持つジェイソン・マシューズによる同名小説が原作で、捜査対象を美貌で誘惑する「スパロー」と呼ばれる女スパイの活躍を描く。

事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、ロシア政府が極秘裏に組織した諜報機関の一員となり、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受ける。

やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。

接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

先ず、率直な感想としましては、

本作品の140分という長尺な上映時間を認識して鑑賞に臨みましたが、それにしても上映時間以上に体力を消耗した気分になりました。

内容的には、キャスティングも凄く良くて、魅力的なお話しで直ぐに作品の世界観に入り込めました。

 

 

何が凄いって、主演のジェニファー・ローレンスの渾身の演技による存在感が圧倒的で、画面に引き込まれましたね。

 

 

しかし、兎に角、エロティックな面においても、グロい描写に関しても、目を覆いたくなる様なシーンや演出上において不快になるシーンも案外多くて、全て観終えた感想としては、セックス描写と痛々しい拷問・尋問ばっかりの印象が強く残る位でしたので、かなり堪えましたね。

 

ですから、カップルで鑑賞に行くと、かなり微妙な雰囲気になる作品かも知れないので、要注意(汗)。

 

 

ボリショイバレエ団のプリマという設定ながら、いくら何でも、あんな下半身が逞しいムチムチのバレリーナがいるだろうか(?)という野暮なツッコミはさておき。

 

また、英米人が演じるロシア人達の演技も、英語の台詞をロシア訛りっぽく話したりと、限りなくそれっぽく演じているのはご愛敬。

 

 

お話しの流れ的には、

ボリショイ・バレエ団のプリマのドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は足を故障し、バレリーナの将来を断たれてしまうのでしたが、つい発作的に感情的になり、その原因を作った同僚を殴り倒したのは良いものの、窮地に陥ってしまったドミニカはロシア情報庁幹部の叔父(マティアス・スーナールツ)から一夜限りの約束で仕事を引き受けるのでした。

 

 

しかし、見てはいけないものを見てしまった彼女は、病気の母にも治療を受けさせる為にも、叔父の半ば脅しの様な執拗な勧めから、ロシアの諜報機関の工作員の訓練施設に送られるのでした。

 

 

そこは、性欲を満たさせる肉欲的な誘惑=<ハニートラップ>、そして心理操作を武器としてミッションを遂行するスパイ=<レッド・スパロー(赤い雀)>の養成機関でした。

 

 

冷酷な女性監督官(シャーロット・ランプリング)の指導の下、持ち前の美貌と、天性の頭脳と感性で、ドミニカは望まないながらも、一流の<スパロー(雀)>へと仕立て上げられるのでした。

 

 

気乗りしないまま、スパイのくすんだ危険な世界に巻き込まれた彼女に与えられたミッションは、アメリカのCIA局員ネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)に接近し、ロシア政府内に潜む内通者=モグラの名前を聞き出すこと。

 

 

しかしながら、その任務は、ドミニカの想像も遥かに超える運命に導き、彼女は敵国アメリカのみならず、祖国ロシアからも狙われることに。

大国間の表舞台での陰謀と欲望が渦巻くストーリーは、信じがたい結末へと展開していくのでした・・・。

 

 

つい先頃、実際に、英国在住の元ロシアの諜報部員だった男性が女性スパイらしき者に毒殺未遂をなされたという事件のニュース報道があった事を鑑みますと、冷戦が終わったと言われて随分久しいにも拘わらず、未だにキナ臭い<噂>が絶えない辺りからも本作品の信憑性も高いとも感じますし、原作者のジェイソン・マシューズ自身が元CIA局員だった点からも、ハニートラップによる誘惑の手口や舞台設定自体には、やや古くささは感じはしましたが、かなり真実味を帯びたお話しとして、最後までハラハラドキドキの連続で飽きることなく鑑賞し終えました。

 

 

当初は、本作品も、シャーリーズ・セロン主演の『アトミック・ブロンド』(2017年)の様なアクション中心のスパイ映画かと思っていましたが、ストーリー展開的に、内容的にも二転三転のドンデン返しがあると言った、謂わば、アクションなどの肉弾戦よりも心理戦により<騙し合い><駆け引き>をするといった本格的なスパイサスペンス物作品であり、アクションよりもむしろサスペンスっぽさが色濃い映画で非常に面白かったです!

 

 

オスカー女優でもあるジェニファー・ローレンスが、まさかアソコまで大胆な本格的なオールヌードのシーンにも挑戦しているとは予想していなかったので、本当に驚かされましたが、まさに身体を張った艶っぽい演技で、バレリーナからスパイに転身していく様子をつぶさに描き出していました。

 

 

<スパロー(雀)>の養成機関では、いわゆる性欲に訴える誘惑術である<ハニートラップ>を仕掛ける女スパイとしての訓練を受けるのですが、活躍の派手さよりも、むしろ地道でヘビーな特訓の方が、より鮮明に脳裏に焼き付いて、娼婦の如く、半ばマシーンに徹するべく人間性を排除させようと働きかけてていく過程の描写には唖然とし、辟易とさせられました。

 

 

そのハニートラップ術を教える鬼監督管役に、あの往年の『愛の嵐』(1974年)のシャーロット・ランプリングが演じているのもハマリ役でした。

 

その他、脇を固める俳優陣も素晴らしかったですね。

敵国の美女スパイの<スパロー>に惚れ込んでしまう、CIA局員ネイト・ナッシュ役に、ジョエル・エドガートン。

 

 

ロシアの情報庁副長官であり、ドミニカの叔父役には、マティアス・スーナールツ。

『君と歩く世界』(2012年)の主演の当時にはそれほど感じた事もなかったのですが、今回の作品では、顔付きがどことなくプーチン大統領にソックリなのを再認識してしまうほど、ソックリに見えてしまうので、物語の設定上、欧米と対立を深めつつあるロシアへの皮肉を込めたキャスティングなのかと勘繰りたくなるほどでした(苦笑)。

 

 

 

そして更には、最近では、『ジャスティス・リーグ』シリーズでのバットマンの老執事アルフレッド役での出演などが記憶に新しい、ジェレミー・アイアンズ。

ロシア情報庁の有力幹部役の老獪な演技も見どころでした。

 

 

スリル感溢れるスパイ同士の騙し合いは、この手のスパイ映画にはお約束ですが、今回の作品には、脚本にかなりひねりがあるのが中々巧妙で面白かったですね。

 

 

二転三転のドンデン返しの後、意外な展開へと、上手く騙されてしまうので、逆にそれが気持ち良かったです!

 

 

私的な評価と致しましては、

さすがに元CIA局員だったジェイソン・マシューズによる原作小説の映画化作品というだけあって、スパイサスペンス物映画としては、かなり練られた内容で面白かったです。

 

当初は、そもそも、ハニートラップ術と心理操作を駆使した女スパイとは言え、そう易々とハニートラップに引っ掛かるようでは、相手側の欧米のCIAはじめ各国の諜報部員の資質が問われるのではないかとも思ったりもしましたが、観続けて行くうちに、それをも凌ぐほどに人の弱みにつけ込む心理操作に長けたスパイなのだろうと思わされるように、<スパロー>の養成機関での地道でヘビーな特訓シーンが如何にも脳裏に焼き付いて、特に、無表情でのヌードシーンなどジェニファー・ローレンスの身体を張った演技が、有無を言わさぬ説得力を持たせていました。

 

新人スパイのヒロインが、いきなり大仕事に駆り出され、疑心暗鬼の中、文字通り「命懸け」で任務を果たそうとするという筋書きだけでも、ジェニファー・ローレンス演じる薄幸のヒロインのドミニカをついつい応援したくなる気持ちも手伝い、最後までハラハラドキドキの連続で、140分という長尺な上映時間でありながらも中弛みすることなく面白く鑑賞出来ました。

 

従いまして、脚本が練られて筋書きが中々良く出来ていたことや、オスカー女優でありながらも、今作では、あえて全裸のヌードシーンにも大胆に挑戦するなどジェニファー・ローレンスの渾身の演技を評価しまして、五つ星評価的には高評価の四つ星評価の★★★★(80点)の評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

※尚、★★★★(80点)は、あくまでも、拷問・尋問シーンのグロい描写など不快な演出が案外多かった点から、☆半分(10点)の評価をあえて減点しての評価点です。

 

 

●映画『レッド・スパロー』日本版予告(2018年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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4月5日。

スタジオジブリの共同設立者にしてアニメ監督の高畑勲さんが肺ガンの為、逝去。享年82歳。

 

 

ここに哀悼の意を表します。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

高畑勲監督。今まで、どうも有り難うございました。

安らかにお眠り下さい。

 

※急遽に放映が決定された、金曜ロードショーの追悼作品に『火垂るの墓』を放送するのも、右傾化が進むこのご時世だからこそ、亡くなった高畑勲監督の平和を祈る意志を尊重し引き継いで行くためにも、良い選択なのかも知れないですが、個人的には、平成の時代が終わろうとしているので『平成狸合戦ぽんぽこ』の様な明るい映画で見送ってあげても良かった様な気もしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017年) #イオンシネマ京都桂川

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先週の4/4(水)。3/30(金)の公開日から6日目に、年老い傘寿を過ぎた父親と一緒に、イオンシネマ京都桂川まで鑑賞に出向きました。

京都市出身のアーティストの辻一弘さんが、主演のゲイリー・オールドマンをウィンストン・チャーチルに変貌させる特殊メイキャップで日本人初のメイキャップ&ヘアスタイリング部門でのオスカーを受賞した効果もあるでしょうが、公開してまだ日も浅いと言うのに、イオンシネマ京都桂川では公開している劇場の箱があまり大きくない上に、1日にわずか3回の上映しかなかったのも手伝ってか、当日は、辻一弘さんの地元・京都市の劇場ということもあり、ほぼ満員の観客の入りでした。

 

ただ、出来ますれば、もう少し大きな劇場のスクリーンで観たかったですね。

 

 

 

 

「<世界を救った男>の邦題は大袈裟過ぎ(苦笑)。(18.4/4・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:DARKEST HOUR

製作年/国:2017年/イギリス

配給:ビターズ・エンド=パルコ

公式サイト:http://www.churchill-movie.jp/

上映時間:125分

公開日:2018年3月30日(金)

監督:ジョー・ライト

キャスト:

ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、ベン・メンデルソーン

 

 

【解説】

名優ゲイリー・オールドマンがイギリスの政治家ウィンストン・チャーチルを演じ、第90回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した歴史ドラマ。

チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を、「つぐない」のジョー・ライト監督のメガホンで描いた。

第2次世界大戦初期、ナチスドイツによってフランスが陥落寸前にまで追い込まれ、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。

連合軍が北フランスの港町ダンケルクの浜辺で窮地に陥る中、就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手にヨーロッパ中の運命が委ねられることに。

ヒトラーとの和平交渉か徹底抗戦か、究極の選択を迫られるチャーチルだったが……。

 

チャーチルを支える妻クレメンティーンに「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマス、秘書エリザベス役に「ベイビー・ドライバー」のリリー・ジェームズ、英国王ジョージ6世役に「名もなき塀の中の王」のベン・メンデルソーン。

 

脚本は「博士と彼女のセオリー」のアンソニー・マッカーテン。

 

アカデミー賞では主演男優賞のほか、オールドマンの特殊メイクを担当した日本人メイクアップアーティストの辻一弘らがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

お話しの流れ的には、

1940年5月9日。下院議員議会にて、内閣不信任決議案を出された、宥和政策主義(和平交渉主義)のチェンバレン首相の後任選びからお話しは始まります。

 

▲チェンバレン前首相役(ロナルド・ピックアップ)

 

▲ハリファックス子爵役(スティーヴン・ディレイン)

 

翌日の5月10日。

新聞で首相辞任が発表され、海軍大臣ウィンストン・チャーチルが、国王ジョージ6世からの信頼も厚いハリファックス子爵が、イギリス議会の第1次対戦後以降の慣例から上院(貴族院)議員からは首相にはなれないという事由も手伝って、国王は納得いかない様な素振りを見せながらも、チャーチルに首相就任を命じる。

 

 

この首相任命から、ダイナモ作戦によるダンケルク大撤退劇までの激動の27日間に焦点を絞り、ヨーロッパの連合国が苦戦を強いられる中、イギリスの挙国一致内閣の首班となったウィンストン・チャーチルが、苦悩の末、国家の決断を強いられる政治ドラマです。

 

 

謂わば、日本でも昨年公開された、クリストファー・ノーラン監督の映画『ダンケルク』の政治的な側面を描いたドラマとも言える映画です。

本年度・第90回アカデミー賞にて主演男優賞でオスカーを受賞したゲイリー・オールドマン。そして、日本人初の栄誉に輝くメイキャップ&ヘアスタイリング部門にてもオスカーを受賞した辻一弘さんはじめ計3名の特殊メイキャップ担当による、メイキャップ並びに、相当研究を重ね苦労が垣間見えるゲイリー・オールドマン自身のチャーチルに成り切った渾身の演技力といった双方による芸に酔いしれました。

 

 

 

 

今作のジョー・ライト監督は『つぐない』でも第二次世界大戦下のイギリスを舞台にしていましたが、今回は<実在した政治家>といっても決して英雄譚ではなく、老獪ながら迷いもある普通の人間として描いている点が現代風味とも言えるのでしょうが、何しろ歴史的な超有名人ということで創作面は、限られる中、そこそこの脚色を加えながら、ほぼ再現ドラマに徹した様な趣向ながら、チャーチルのはみ出す個性・変人ぶりを含め魅力的に表現するのみならず、ドラマチックな展開を見せる戦時内閣の<劇場>ぶりは、まさに謳い文句通りの「心震わす」エッセンスたっぷりでした。

 

私個人的には、ジョー・ライト監督作品では現代劇の映画『路上のソリスト』が好きなのですが、こういった歴史的な史実を扱った映画も、やはり巧いですね。

ジョー・ライト監督が巧いと言うよりも、今回のそもそもの脚本の草稿を作った、脚本家アンソニー・マッカーテンの筋立てが巧妙なのかもしれないですね。

 

 

但しながら、映画の質とは、全く別の次元の話しになりますが、ヒトラーを悪の枢軸として描くのは良いとしても、<ヒトラーから世界を救った男>との邦題の副題に関しては、その大英帝国自体も、歴史的にもアイルランドやインドなどを植民地支配してきていた訳であり、短絡的に、どこかヒーロー映画然としたかの様な耳障りの良い邦題の副題には、映画の内容からすれば違和感を憶えるしかなかったですね。

せめて邦題サブタイトルも、他に似たような映画タイトルの作品もありはしましたが(汗)、「ヒトラーに屈しなかった男」程度の表現であれば良かったのにとも思われました。

 

 

それに致しましても、

クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を観ていた際には、僅か約4週間のうちに、約30万とも35万人とも言われたイギリス海外派遣陸軍及びフランス軍の全滅の危機に瀕する中、ダイナモ作戦によるダンケルク大撤退劇を成功に導くべく、蔭では、実は、カレーの地に包囲された英国人部隊6千人以上の兵士の命が犠牲になっていたことも知らなかったので、ダンケルクの彼らが無事に祖国に帰還出来たのも、このカレーの英国人部隊がドイツ軍を引きつけてくれていたからという事実を知り、凄く哀しく切なかったですね。本当に、チャーチルからの電報文も虚しかったです。

 

 

ただそれ以上に、この映画における政局面での争点は、再度、イタリアのムッソリーニの仲介でドイツと和平交渉を行うか否か。

 

この期に及んで未だに、いわゆる<宥和政策>を唱える戦時内閣の一部の閣僚とそれを由としない首相チャーチルの意見の相違が争点となっていたのでした。

 

で、個人的に、改めて、世界史の教科書の補助教材「この一冊で世界の歴史がわかる!著・水村光男」にて、もう一度勉強し直しますと、

 

「即ち、チャーチルが首相就任前に、1938年3月、ヒトラーが大ドイツ主義を唱えて、オーストリアを武力侵攻で併合した後、次いで、チェコスロヴァキア政府に対してドイツ人が多く居住するズデーデン地方を要求。

これに対して、チェコがフランス・ソ連などとの相互援助条約を頼みの綱としてこれを拒否したが、イギリス・フランスも一時は軍隊を動員したが、ムッソリーニの仲介で、イギリス・フランス・イタリアのミュンヘン会談が開かれ、イギリス首相ネヴィル・チェンバレンはこの要求を認めた。これを<宥和政策>と呼びます。

 

▲左:チェンバレン役(ロナルド・ピックアップ)、右:チェンバレンご本人。

 

チェンバレンは戦争の回避が出来たとして得意満面で帰国するのでしたが、結局、のちにドイツの侵略を増長させたものとして、厳しく批判されるのでした。

事実、翌39年3月、ナチスドイツはチェコスロヴァキアに侵攻し、ボヘミア・モラヴィアを併合したうえで、スロヴァキアを保護国としたので、同国は事実上瓦解し、ヒトラーはスラヴ系民族の征服にも乗り出した。」

とありました。

 

実は、チャーチルが首相就任に至るまでに、チェンバレン前首相をはじめとした<宥和政策>主義者たちには、既に、この様な苦い経緯があったのでした。

 

▲国王ジョージ6世役(ベン・メンデルソーン)

 

 

そんな中、深夜にふらりとお忍びでチャーチルの家に来訪された国王ジョージ6世からの助言もあり、チャーチルは生まれてこのかた一度も乗った事もないロンドン市内の地下鉄に乗るのでした。

それは、市井の人々の声に耳を傾けるためでした。

 

 

私も思わず、これらのシーンに感動してしまったのですが、国王陛下の深夜の来訪も、チャーチルが地下鉄に乗るくだりも、あくまでフィクションで実話ではないそうです。

 

 

で、お話しの流れ上は、この地下鉄に乗り合わせた一般市民の意志を尊重する形で、議会で世に名高い大演説を行い、徹底抗戦の構えを見せるという事でエンディングを迎えることとなります。

 

しかしながら、有事の際の宰相の姿としては、私には、受け取りようによっては少し危険にも映りかねないかとも思えました。

 

周囲の反対を押し切ってまでも、自己の信じる道を貫き通すことが果たして良いのか?

独裁者に抵抗する手段が首相の独善的な専権事項的な行動では矛盾は生まないのか?

など、この作品の生む訴求効果的に、危険性をはらむ不安な要素が全く無い訳ではありませんが、但しながら、独裁者ヒトラーとの絶対的な相違点は、ダンケルクの戦いに赴いた名もなき兵士、謂わば一般市民たちがそうであったように、庶民の方に目を向けているという確信的な判断の点にあるのでしょうね。

 

彼らの声に応えてこそ、国家の代表者と言えるのではなかろうか。

 

のちにノーベル文学賞までをも受賞した言葉の魔術師とも呼ばれるウィンストン・チャーチルが、約4分間に亘る大演説を披露するシーンは、まさに圧巻。

 

 

パンフレットによりますと、

「不確実の時代と言われ、世界でポピュリズム(人民主義)が台頭し、真の民意を汲んで国を導くことの出来るリーダーが不在の今だからこそ、このスピーチで紡がれるパワフルなその言葉の数々に、私たちもまた、心を激しく掴まれ揺さぶられずにはいられない。」とある様に、この映画の隠された裏テーマは、この時代における真のリーダー待望論とでも言えるのかも知れないですね。

 

 

また、チャーチルを支える妻クレメンティーン・チャーチル(クリスティン・スコット・トーマス)や秘書エリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)も、何処かの国のファーストレディの様にお騒がせをしたりすることなく、しゃしゃり出過ぎずに奥ゆかしくて良かったですね。

 

▲クレメンティーン・チャーチル役(クリスティン・スコット・トーマス)

 

▲秘書エリザベス・レイトン役(リリー・ジェームズ)

 

とは言え、この作品を観るに際して、アカデミー賞での主演男優賞でオスカーを獲得した、特殊メイキャップによるゲイリー・オールドマンの成り切り演技や、メイクアップ&ヘアスタイリング部門賞の辻一弘さんの受賞といった事のみを理由として鑑賞するとなると、正直なところ、あまり面白くないかも知れないですね。

 

出来ますれば、可能な限り、『英国王のスピーチ』(2010年)や、ダイナモ作戦によるダンケルク大撤退劇を描いた『ダンケルク』(2017年)なども事前に鑑賞した上で、浅い知識であっても、サラリと予備知識として備えてから鑑賞に臨まれることをオススメ致します。

 

 

私的な評価と致しましては、

この映画を鑑賞していた際には、クリストファー・ノーラン監督の映画『ダンケルク』の鑑賞時には分からなかった背景事情なども解り、相互補完出来て、戦時下の事情も面白く観ることが出来ましたし、市井の人々の声に耳を傾けるチャーチルの姿が本当にあった逸話だと思っていたので、凄く感動したのですが、但しながら、それがフィクションと分かると感動していた気持ちも少々興醒めして、幻滅してしまいました。

従いまして、脚色部分について幻滅してしまった点を☆半分(10点)を減点させて頂きまして、五つ星評価的には四つ星評価の★★★★(80点)くらいの評価点が相応しい作品かと思いました次第です。

 

▲上:ゲイリー・オールドマン、下:ウィンストン・チャーチルご本人(本物)。

 

本当に勝利のVサインのつもりでしょうが、これじゃFワードの「クソ食らえ!」ですよね。

 

※尚、続編も予定されているらしく、次回作はチャーチル・ルーズヴェルト・スターリンによるヤルタ会談を主な舞台とされるらしいです。

 

 

●「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日はタイタニックの日。映画『タイタニック3D』(2012年) 再掲 #ユナイテッドシネマ大津

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ちょうど今、1997年の公開以来、日本公開映画史上第一位の興行収入を誇る不朽の名作『タイタニック』が、2012年に、その遭難事故から100年という節目に『タイタニック3D』として3D化させて再度上映されて以来、6年振りに、今度は、<午前十時の映画祭>の上映演目(※今回は2D上映)として公開されているみたいですね。

 

 

 

3D映画『タイタニック3D』(2012年)の記事は以下にリブログさせて頂いておりますのでご興味が惹かれましたらば、お目をお通し下されば嬉しいです。

 

 

 

 

 

▲『タイタニック』と言えば、船首でのこのポーズがお約束でしたよね!

 

●映画『タイタニック3D』予告編

 

 

●CELINE DION - My Heart Will Go On (映画タイタニックより)-

 

 

 

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▲ミュージシャンの細野晴臣さん。

 

 

で、映画『タイタニック』とは、別にタイタニック号の遭難事故と言えば、必ず話題に挙がるのが、日本人の唯一の生存者が、あのミュージシャンの細野晴臣さんの祖父・細野正文さんだったという逸話が有名ですよね。

 

 

しかし生きて帰還したのは良いものの、救命ボートに他の乗客を押しのけて乗船したという、謂わば虚報が新聞紙上を賑わせてしまい、なんとか命辛々帰還したにも拘わらず、心ない誹謗中傷や偏見のために、祖父・正文さんのその後の余生はすごく御苦労されたらしいですね。

 

でも、祖父の正文さんが何とか生きて還って来られたからこそ、坂本龍一さん&高橋幸宏さん&細野晴臣さんとによるテクノポップユニット・YMOをはじめ、日本のミュージックシーンを彩って来られ、今なおご活躍をなされておられる、あの孫の細野晴臣さんが誕生するに至った訳ですから、正文さんの功績はそれだけでも非常に大きいですよね。

 

●恋は桃色 細野晴臣

 

 

 

●Yellow Magic Orchestra - RYDEEN [Live] in L.A. (Aug. 4, 1979) HD

 

 

それでは皆さん。サイナラ、サイナラ、サイナラ!!!

 

 

 

1912年の今日、タイタニック号が氷山と衝突し沈没したんだって。

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『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年) #ユナイテッドシネマ大津 #パシリム

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ここ2週間ほど、しばらく体調不良が続いていたのですが、昨日の4/19(木)。先週の4/13(金)の公開日からようやく公開7日目に、この度も、年老いた父親と一緒に、今回はauシネマ割を活用するべく、滋賀県大津市のユナイテッドシネマ大津に『パシフィック・リム:アップライジング』の2D字幕版の鑑賞に出向きました。

 

 

この続編が公開して既に1週間が経っていましたが、先着限定入場者プレゼントの特製ポストカードも未だ充分在庫が残っていて、ちゃんと貰える事も出来て何よりでした。

 

 

そして、このシネコン(映画館)の方ですが、現在、昨年に閉店した、旧・大津PARCOの跡地ビルの後継店として、平和堂の食品スーパーであるフレンドマートを中核に、TSUTAYAやヤマダ電機などを配した「Oh!Me(オーミー)大津テラス」というショッピングモールへと生まれ変わる改装工事中のため、現在引き続き、映画館のユナイテッドシネマ大津のみが営業中ではありますが、14時半以降からしか営業していないにも拘わらず、平日の昼過ぎの15時からの上映回であっても、約15~6名の観客が入っていたのには、何だかちょっと安心致しました。

 

これも土日祝日関係なく活用出来る、auシネマ割の効果もあるのかなと思ったりしました。

 

また、無料駐車場サービスの時間も従来から1時間増えて4時間まで無料になされておられる点も観客動員に大きく作用しているかと思いますね。

 

現状は、4/27(金)のグランドオープンに向けて、お昼過ぎの14時半以降の営業にも拘わらず、レイトショーを含み2D字幕版は1日あたり計3回上映。4DX3D吹替版は計2回上映なされて頑張っておられました。

 

 

ただ、比較的に小さめのスクリーンでしたので、出来ますれば、もうちょっと大きな箱の劇場のスクリーンで観たかったですね。

 

 

そして肝心の映画自体は、Twitterでの多くの映画評ツイートには「前作越えは出来なかった。」或いは「想像してのとは違う。」という否定的な意見が多く散見しているのが目立っていましたので、私的な評価をするに際しまして、事前に、期待値のハードルは大きく上げずに鑑賞に臨みましたらば、各キャラクターの背後関係などの描写が前作以上に非常に浅い点や、各イェーガー(ロボット)においてもその特徴や各パイロット訓練生などとの関連性についての説明がほぼ皆無だったので、どのイェーガーにどのパイロット訓練生が操縦しているのかさえも分からない位であり。と言った、不満点を挙げればキリがないのは確かでしたが、ギレルモ・デル・トロ監督が直接に監督業を手掛けた前作と比較して観なければ、お祭り騒ぎ的映画ではありましたが、コレはコレでそれなりに面白い出来栄えの映画だった様にも思えた次第です。


 

「前作は円谷プロ、今作は東映的なテイスト(18.4/19・2D字幕版)」

ジャンル:SF/アクション

原題:PACIFIC RIM UPRISING

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:東宝東和

公式サイト:http://pacificrim.jp/

上映時間:111分

公開日:2018年4月13日(金)

監督:スティーブン・S・デナイト

キャスト:

ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、ゲイリー・スピーニー、菊地凛子、新田真剣佑、バーン・ゴーマン、アドリア・アルホナ、チャーリー・デイ ほか

 

 

【解説】

人が乗り込み操縦する巨大ロボットのイェーガーと「KAIJU」と呼ばれる巨大モンスターの戦いを描いて話題となったSFアクション大作「パシフィック・リム」の続編。

前作から10年後、平穏を取り戻しはずの地球に進化を遂げたKAIJUが現れたことをきっかけに、新世代のイェーガーに乗り込む若きパイロットたちの戦いを描く。

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で一躍世界的に知られる存在となったジョン・ボイエガが主演を務め、スコット・イーストウッドや新田真剣佑が新たに参加。

前作からはチャーリー・デイ、菊地凛子らが続投している。

前作を手がけたギレルモ・デル・トロは製作にまわり、テレビシリーズ「デアデビル」などで知られるスティーブン・S・デナイトが監督を務めた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

▲イェーガー(ジプシー・アベンジャー)

 

▲イェーガー(セイバー・アテナ)

 

▲イェーガー(ブレーサー・フェニックス)

 

▲イェーガー(ガーディアン・ブラーボ)

 

▲謎のイェーガー(オブシディアン・フューリー)

 

世界的に大ヒットを記録した前作『パシフィック・リム』(2013年)から監督がギレルモ・デル・トロ監督が『シェイプ・オブ・ウォーター』の監督業に専念するために、TVシリーズの『デアデビル』などで知られるスティーブン・S・デナイト監督に交代になったのは残念でしたが、プロデューサーとして製作には残ってはいるので、続編の今作も、ある程度の怪獣愛、ロボット愛を感じさせる作風は維持してはいたかとは思います。

 

その前作が公開されてから、かれこれもう5年も経過しているとは気が付きもしませんでしたが、特段のおさらいもせずに、今作の続編の劇場鑑賞に臨みました。

 

 

現実の世界では5年後ですが、作品の中の世界のお話し的には、前作でKAIJU(怪獣)を倒して、KAIJUたちを出現させていた環太平洋の海溝のゲートを塞いでから10年後という設定。

 

 

冒頭から、復興している町、破壊されてそのままになっている町、様々な風景画描かれる中、イェーガー(巨大ロボット)の廃品置き場で部品を盗んでは高く売る人間の取り締まりなどが行われている。

 

 

また、部品を盗んでは、自作イェーガーを作っている少女なども出て来ると言った始まり方なので、いつになったらKAIJU(怪獣)が出て来るのかと思っていると、意外な展開になっていき、再びKAIJUが出現し、イエーガー(=「狩人」の意。巨大ロボット)と死闘を繰り広げるという作品です。

 

 

ただ、物語の発端自体が変わっていて、人類の味方であるイェーガーの前に、突然、謎のイェーガーが現れて、攻撃を仕掛けてくるのでした。

この謎のイェーガー(巨大ロボット)は何者なのか?

誰が操作しているのか?

と言った、そんな謎を探るうちに、新たなるKAIJU(怪獣)による人類の侵略が始まるのでした。

と言った流れのお話しでした。

 

 

前作のギレルモ・デル・トロ監督の描写の場合には世界の終末観からか、夜の闇の戦闘をメインに据えたのに対して、監督の交代の影響もあるのか、今作のスティーブン・S・デナイト監督は、明るい陽の光の下で戦いを繰り広げるのも特徴的。

 

 

また、これは宣伝にも使用されていることなので、明かしても構わないと思いますが、今回の最終決戦の舞台は、日本です!

これはなかなか日本人にとっては嬉しい設定ではないかと思います。

 

 

前作が中国でかなりのヒットを記録したこともあるでしょうが、今回の続編では中国人キャラがかなり目立つポジションを得て、美味しいところも持って行くのですが、そんな中、今や中国資本のLEGENDARY(レジェンダリー)という点から考えると、日本を最終決戦の場所に設定してくれたのは、日本の巨大ロボットアニメなどにリスペクト(敬意を表)しての事と思われます。

 

ただ、日本の東京で激闘を繰り広げると言いながらも、例えば、東京スカイツリーや東京都庁ビルや東京タワーなど東京を代表する高層ビルやタワーの名所を破壊するという訳でもなかったので、林立する高層ビルには確かに日本語の看板や案内表示板が掲げられていたりはしましたが、<どこか東京の様な架空の大都市>と言った感も拭えなかったのがやや残念。

 

でも、これまでのハリウッド映画で描かれる日本が舞台と言うと、<なんちゃってニッポン>的な描写が多かったのですが、そこまで酷くなかったのは随分と学習してきたのかなとは感じました。

 

 

ただ、かなり違和感があったのは、東京での対決の後、或る場所に戦闘の舞台が移るのですが、その地までの距離感が日本人からするとあまりにも近過ぎる様な気がしてなりませんでした。

とは言え、最近公開された、東映動画の『劇場版マジンガーZ/INFINITY』(2018年)でも同様の違和感が感じえたので、日本人が製作しても同じ様な感覚の距離感の演出にしている事を考えると、あまり気に掛ける事でもないのかもしれないですね。

 

 

人間ドラマの物語のパート的には、前作で地球を救った英雄スタッカー・ペントコストの遺児ジェイク(ジョン・ボイエガ)と、KAIJU(怪獣)に家族を殺された少女アマーラ・ナマーニ(ケイリー・スピーニー)が中心となります。ですが、その人間ドラマ自体が深く掘り下げられる訳でもなく、物足りなさも残りました。

 

 

また、何よりも前作で、実質的な人間ドラマパートの牽引役であり主役級の活躍のあった、ジェイクの義理の姉でもある、森マコ(菊地凛子さん)の活躍が見られないばかりか、あんな展開になってしまうのも実に寂しいところでした。

 

 

更に、前述しました通り、今回のイェーガーのパイロット訓練生の中には、リューイチ役として、日本人俳優の新田真剣佑さんも出演されてはいましたが、どのイェーガーのパイロットとして操縦するのかといった背景描写もなかったので、教官役のネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)とジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)はエース級のイェーガーのジプシー・アベンジャーを操縦するだろうといったこと以外は、各イェーガーの名称さえもパンフレットを読んでからの事後情報として知ったくらいでした。

 

 

ですので、せめて前作の様に、各パイロットの出身のお国柄ごとに操縦するイェーガーに特徴や変化を持たせてくれていれば、もっとパイロット訓練生の印象も違っていたのにと、各キャラクターの人物描写の掘り下げ自体も浅くて非常に勿体ないなぁ、とも思いました。

 

 

と、以上、不満に感じた点を挙げて書き連ねて来ましたが、イエーガー(巨大ロボット)を使った戦闘のシーンは、かなり多く、前作同様に、巨大ロボットアニメや怪獣映画で育ってきた世代の私にすれば、その点においては、この上なく満足いく作品になっていたと思います。

 

ただ、前作のギレルモ・デル・トロ監督が降板し、製作者として名前は連ねてはいるものの、前作と比較してしまうと、怪獣愛、ロボット愛といった作品を貫く強い情熱はかなり薄まってしまったような感じを受けたのは、TwitterなどのSNS上での映画評を見る限り、私だけではないようですね。

 

それでも、やはり子供の頃から、巨大ロボットアニメや怪獣もの特撮ドラマを好んでいた御方々ならば、ド派手なバトルアクションを大画面で鑑賞出来る事に価値を見出すのには、一見の価値のある作品だと思っています。

 

 

ガンダムのカメオ(?)出演にもニヤリとしてしまいますね(笑)。

 

しかし、ラストであんなこと言って大丈夫なのだろうか?

次回作が製作されるならば、第3弾は、そっちへ向かうことになりそうですね。

 

 

※尚、ニュートン・ガイズラー博士が、前作において、KAIJU(怪獣)と脳内を意識共有した経緯を知らないと、続編の今作が物語上、意味不明な演出ともなっていましたので、出来ますれば、前作も鑑賞した上で、今作を鑑賞される事をオススメします。

 

私的な評価と致しましては、

五つ星評価的には、前作は、リブログ記事をご一読下さればお分かりの通り、ほぼ満点に近い★★★★☆(90点)の四つ星半の評価でしたが、今作の続編の場合には、先ず、人間ドラマパートの面で掘り下げが非常に浅くて、各キャラクターたちに感情移入し辛いばかりでなく、イェーガー(巨大ロボット)やKAIJU(怪獣)たちの説明もほぼ皆無に近く、説明不足感が否めなかった点からしても、前作のギレルモ・デル・トロ監督の作品における、ロボット愛、怪獣愛が感じられていたのが、監督の交代により、作品を貫く強い情熱や意志が薄まってしまった様な気がしてしまうほど、体裁自体は整っていましたが、<ちょっと違う感>がありましたので、その点を☆(10点)減点し、四つ星の評価相当の★★★★(80点)の評価とさせて頂いた次第です。

 

ド派手なバトルアクションを大画面で鑑賞出来るという事のみでしたらば言う事なしですが、なにぶんと前作の出来栄えが良過ぎました。

 

 

●映画『パシフィック・リム:アップライジング』日本版本予告

 

 

 

●パシフィック・リム テーマソング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

閑話休題:最近購入した本やオススメなどなど。

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未だ一行も読んでいないのですが、最近買った書籍では、「町山智浩のアメリカ流れ者」という、TBSラジオ「たまむすび」の人気映画コラムの書籍化された本が面白そう。

 

 

こう言った映画関連のサクサクッと書かれた文章の本は読み易いのですが、最近小説などは読むのが歳のせいか、しんどくなって来ていますね。

でも、このコラム本は、内容自体はちょっと扱っている映画の題材が古いかな?(汗)。

 

 

あと、以下の2冊は封も開けていないのですが、ギレルモ・デル・トロ監督のファンなので、初回限定3000部ということで購入した『ギレルモ・デル・トロの怪物の館』。そして、『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター』。

 

また、機会を改めて、開封して中身もご紹介させて頂きますね。

 

 

 

その他、隔週配本される、黒澤明DVDコレクションを毎号購入していますが、未だDVD自体を何れも視聴していないのですが、どの程度の画質なのか気になるところですが、このシリーズは全30作品すべて揃えたいですね。

 

 

 

 

その他、【オススメ】としましては、

映画のパンフレットでは、私は、観た映画に限らず観ていない映画までパンフレットを購入することが多い、ある種の蒐集家でもあるのですが、その中でも、最近特に目を惹いたのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のパンフレットの中身が特に充実していましたね。

 

 

パンフレットの中身の充実ぶりでは定評のある松竹映像事業部が手掛けている『レディ・プレイヤー1』のパンフレットの方も早く入手したいですね!

 

 

それと、案外知られていない映画のサントラ盤のオススメとしては、

映画自体も今年一番くらいの出来栄えだった位に良かったのですが、

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』のサントラ盤が、原題:Maudieというタイトルで、AmazonMusicでMP3版ではダウンロード出来るのですが、これがなかなか良いですね。

 

 

<追伸>

それはそうと、昨晩に『レディ・プレイヤー1』を劇場鑑賞に行こうかと思っていたところ、年老いて80歳を過ぎた私の父親が、冷蔵庫の扉の角に頭頂部を直撃して、流血騒ぎとなり、慌てて救急車で病院に連れて行き、頭を5針縫う怪我で済んで事なきを得ましたが、本当に年老いた父親や母親と住んでいますと考えられない事が起きるので驚かされます。

結局、その為に、昨晩の映画鑑賞は行けず終いになりましたが、早く『レディ・プレイヤー1』が観たいですね。

 

 

<補足>

ようやく本日の夕方に、イオンシネマ草津にて『レディ・プレイヤー1』2D字幕版を、久し振りに自分お1人様鑑賞してきました。

この作品は、上映館数がかなり多いからか、人気作ながら、10人未満の観客しか入場していなかったのが意外でした。

Twitter上でも凄い絶賛評の嵐の様なTL状態でしたので、期待値のハードルMAXで鑑賞に臨んだからか、予告編でいいとこ取りの映像を事前に目にしていたから、やや中弛み感もありました。

でも、この80年代の音楽、映像、ゲームほか様々なサブカルチャーで仕上げたSFアクション映画だけあって、音楽を聴いているだけでノリノリ状態になれる作品ではありましたね。

終盤の「俺はガンダムで行く!」の辺りのシーンから感動物でしたね。

 

 

ただ、このガンダム降臨のシーンは日本での公開にのみ許されたシーンらしいですね!

スティーブン・スピルバーグ監督も、御年71歳にして、よくもここまでのオタク映画を作れたと感心しきりでした。

これから映画秘宝2018年6月号の特集記事『レディ・プレイヤー1』究極攻略!!と、劇場パンフレットを読んで復習したいと思います(^^)v

 

 

後日、『レディ・プレイヤー1』のブログ記事もUPさせて頂きますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『レディ・プレイヤー1』(2018年) #イオンシネマ草津 #レディプレにログインしました

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今回の作品も、年老いた80歳過ぎの父親と一緒に劇場鑑賞に行く予定をしていたのですが、その父親が冷蔵庫の扉の角に頭頂部を直撃させてしまい、流血騒ぎとなり、慌てて救急車で病院まで行き、結局、5針縫う怪我で即日退院で事なきを得ましたが、その為、その翌日、久し振りに、本作品の公開5日目の4/24(火)に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津までおひとり様鑑賞に赴きました。

夕方の中途半端な時間帯の上映回の鑑賞に行ったことや、この作品の上映館数が約350館近くあることからなのか、観客は私を含めても10人未満の観客しか入場していなかったのが意外でした。

 

因みに、私は2D字幕版を鑑賞。

 

 

 

「80年代POPカルチャー世代にドンピシャ映画(18.4/24・2D字幕」

ジャンル:SF

原題:READY PLAYER ONE

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/

上映時間:140分

公開日:2018年4月20日(金)

監督:スティーブン・スピルバーグ

キャスト:

タイ・シェルダン、オリビア・クック、マーク・ライアンス、サイモン・ペッグ、リナ・ウェイス、フィリップ・チャオ、森崎ウィン、ハナ・ジョン=カーメン 

 

 

 

【解説】

スティーブン・スピルバーグ監督が、アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」を映画化したSFアクション。

 

貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。

世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。

 

そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。

それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。

そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。

 

作中のゲーム世界には、アメリカはもとより日本のアニメやゲームに由来するキャラクターやアイテムなどが多数登場する。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

お話しの流れ的には、

時は近未来の2045年。

スラム街で暮らすウェイド(タイ・シェリダン)は、家を出ると、いつもの様にスクラップに囲まれた秘密基地へと向かった。

そこには、自分のVRシステムの機材一式が置いてあり、ゴーグルを被って早速ログイン。

 

 

 

そこは<OASIS(オアシス)>ネットワークで繋がるVR(仮想現実)の世界。技術は発展しても、経済は低迷し、貧富の差が拡大した中では、現実逃避する場としても、今や人々の生活になくてはならないものでした。

 

 

その<OASIS>の開発者であり創始者のジェームズ・ハリデー(マーク・ライアンス)がこの世を去った時、彼の遺言が人々を驚愕させたのでした。

 

 

「このOASISの世界のどこかに3つの鍵を隠しておいた。その全ての鍵を見付けた時、イースターエッグを手にする事が出来る。そのイースターエッグを手にした者に、次期OASISの後継者として、約56兆円の遺産を贈る」

この彼の遺した言葉で、人々は大挙してOASISに乗り込むも、数年間、ただの1つ目の鍵さえも見付からない。それでも諦めない者は<ガンター>と呼ばれた。

 

 

ウェイドは、OASISの世界の中では、<パーシヴァル>を名乗り、親友<エイチ>と助け合うものの、基本は一匹狼で鍵を探していたのでした。

 

 

しかし、そんな中、企業を挙げて鍵を追う集団もいる。ネット大企業のIOIでした。ソレント(ベン・メンデルソーン)は、大量の社員を<ガンター>として送り込み、組織的に遺産を得ようとしていたのでした。

 

 

 

 

実は、1つ目の鍵の情報は明らかになっている。誰でも参加出来るカーレースに出場しゴールを遂げること。ただそれだけ。

しかし、走路に出現する邪魔者にやられて、難攻不落のカーレースとして未だ誰もゴールのゲートを越えた者はいなかった。

 

 

<パーシヴァル>は、今日もカーレースに参戦。そのスタート時に、著名な女性ガンター<アルテミス>(オリビア・クック)を見かけ、前々から気になっていた<アルテミス>と出会え、ちょっと興奮気味の<パーシヴァル>だったのでした。

 

 

そして、カーレースのスタート!

果たしてゴール出来るでしょうか?

そして鍵は3つ集められるのでしょうか?

イースターエッグは一体誰の手に・・・。

 

と言ったお話しでした。

 

 

率直な感想としましては、

ドンピシャにハマってしまう映画でしたが、よくもまあ、御年71歳のスピルバーグ監督が作ったとは思えないほどの、サブカルチャー・オタクぶりでしたね(笑)。

特撮、漫画、アニメ、TVゲーム、映画好きに、80’sサウンド好きには堪らない映画であり、私もその1人でした。

 

先ずは、あのキャラ、このキャラがと、著作権の権利関係に苦労を重ねられたのが理解出来る、有名キャラのご登場の数々。

 

既に予告編でもいくつかのキャラが見られましたが、日本発信のPOPカルチャーの数々が登場し、もちろん日本のみならず世界中のPOPカルチャーが登場。

その意味合いでも、スティーブン・スピルバーグ監督の日本愛を見た感じもした作品でした。

 

 

 

▲ガンダムRX-78-2が3代目ZZガンダムの決めポーズをする嬉しさ!

 

私は、もう80’のサウンドの天こ盛り状態で既にお腹いっぱい状態でしたが、かなり期待値のハードルMAXで鑑賞に臨んだための弊害なのか、終盤の見せ場シーンまでの時間に、やや中弛み感も感じてしまいましたが、予告編にも出ていた、終盤の「俺はガンダムで行く!」の演出には思わず感動して涙ぐんでしまいました(汗)。

 

その他どんなPOPカルチャーの数々が登場するのかも観る楽しみでもあると思いますので、ネタバレしないように当初の日本版予告編に登場する以上のキャラの紹介は致しません。

 

▲アイアン・ジャイアントは、原作ではウルトラマンだったのが海外著作権の影響で円谷プロが権利係争中でしたので代役出演だったらしいですね。

 

その他のキャラクターオマージュにご興味のある御方は、

こちらのサイトをご覧下さい。

 

予告編に出ていたガンダムと戦う相手が、残念な事に大いなるネタバレとして、昨日あたりから、いま公式サイトで最新の予告編として公開されてしまっていますが、この相手が登場した際には、ただただビックリ仰天でした!!!

 

第2の鍵にまつわる某巨匠の映画の中の謎も私も好きな映画がヒントでしたので、面白かったです。

 

 

 

音楽も良かったでしたよね!

『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)でアカデミー賞作曲賞でオスカーを獲得した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでも作曲を手掛けられたアラン・シルベストリのBGMにも乗せられましたし、その上で、ヴァン・ヘイレンの「JUMP」をはじめ、アース・ウィンド&ファイヤーやホール&オーツなど80’サウンドが景気づけに高揚感を高めてくれましたね。

 

 

ただ、前述した<ウルトラマン>の権利関係に関する円谷プロの場合と事情は異なり、〇ォルト・〇ィズニー社が現在権利を保有している、スター・ウォーズ関連の意匠のオマージュがスティーブン・スピルバーグ監督が再三再四に亘って意匠の使用の権利関係について粘って交渉したにも拘わらず、実現しなかったのは非常に勿体なかったでしたね。

 

将来的にVR技術が進んで行くのは良いとしても、世界中の貧困層の人達の多くが、<ガンター>と呼ばれる半ばギャンブル依存症が蔓延する仮想世界の中のみでの拠り所として生活を営むのは如何なものかとでも言いたげな、この作品の最後の台詞も、世界中のゲームオタクに対するアンチテーゼと言うか警鐘なのでしょうね。

 

要は「リアルな現実世界で社会性を営み、恋愛や友情を大切にするべし。」とでも言いたげなエンディングも御年71歳のスティーブン・スピルバーグ監督なりの教訓めいた見解なんでしょうね。

 

※但し、競技用プロゲーマーの方はこの対象外ですけれどね。

 

 

私的な評価と致しましては、

ややお話し的に上手く行き過ぎ感も無きにしも非ずでしたが、映像、お話しの展開、登場人物、映画音楽と挿入歌とすべてにおいて80年代POPカルチャー世代である私好みの演出でしたので、ゴールデンウィーク明けにでも、もう一回今度は吹替版で観て、数々のオマージュキャラ達をもっと確かめたいくらいでした。

従いまして、五つ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の四つ星半の高評価が相応しい映画だと思いました次第です。

 

●映画『レディ・プレイヤー1』日本版予告(2018年)

 

 

 

 

 

 

劇場用パンフレットと併せて復習する際の補助教材的な雑誌として、

『映画秘宝2018年6月号』も購入出来ればモアベター!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<追伸>

漫画家・江口寿史先生こと、先ちゃん先生の最新画集が4/24(火)に発売されて、早速、我が家にも届きました。

今回の画集は、かなりお買い求めになり易い価格帯ですので、是非、初回版のダブル表紙仕様の分をお買い求め下さればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


平成30年・藤の一般公開(鳥羽水環境保全センターの藤棚)の見学 #鳥羽の藤 #京都市南区

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今日じゃないよ。4/27(金)の話。

毎年恒例の鳥羽水環境保全センターの今年の藤の一般公開は、4/26(木)~4/30(月・振替休日)の期間に開催されるというのをネットの情報で知りまして、GW期間に入る直前の4/27(金)に、この日は、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開日で観に行こうかとも思っていましたが、ガン治療をしていた私の母親の体調も随分と快復してきましたので、「一度も行った事がない。」と言うので、映画鑑賞の予定を変更し、朝からクルマで藤の見学に連れて行ってあげました。

 

 

昨年に、お友達と一緒に4/30(日)に行った際には、どの藤棚も、藤の花も、ちょうどその頃が満開で凄く咲き誇っていましたが、今年は、どの花も季節が前倒し気味なのか早咲き傾向にあるために、もう散り始めで、あまり綺麗には咲いていませんでした。

 

▲因みに、昨年の平成29年(2017年)はこんな感じで満開でした。

 

→ GWその②藤の一般公開(鳥羽上下水道水環境保全センター)の見学。

 

 

▲今年はもう散り始めでこんな感じでした。

 

 

クルマのナビに「鳥羽水環境保全センター」とちゃんと入力して行ったはずだったのですが、行けども行けども、以前、行った際の大きな敷地が臨時駐車場になっているところに着けなくて、周囲をウロウロしてしまっていましたが、どうやら、同じ鳥羽水環境保全センターでも事務所の吉祥院支所の方に設定されていたみたいで、吉祥院支所の玄関に貼り出してある地図を見てようやくナビの行き先の設定ミスに気が付きまして、1時間ほど余計に時間をロスしましたが、無事に臨時駐車場に到着。

この日は平日とあって、駐車場の待ち時間もなく直ぐに入れました。

 

藤の花が咲いている現地まで歩いたら、約15分~20分ほどかかるらしいので、センターの構内を巡回する京都市バスの臨時無料バスが走行していますので、その臨時無料バスに乗せてもらい、約3分間ほどで現地に到着。

 

 

 

昨年に見事に咲き誇っていました、現地の手前の藤棚はほぼ散り始め・枯れ始めの状態でしたが、奥の方へ行くと、未だ少しは藤色の藤の花も咲いてはいましたが、今年は、白い色の藤の花が一段と綺麗に咲き誇っていて、目を惹いて綺麗でしたね。

 

 

 

 

今年は、クイズラリーとキーワードラリーを実施されていて、クイズラリーの方では花の種。キーワードラリーの方は、京都市上下水道局のデザインマンホールをかたどったコースターを無料で貰えました。

 

 

【参考画像】

●京都・鳥羽の藤!2018鳥羽水環境保全センター!一般公開

 

 

今年は、予想外に、藤の花があまり咲いていなくて残念でしたが、肝心の母親自体は喜んでくれていたみたいでしたので、少しは親孝行が出来て、良かったでした。

 

 

 

 

 

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<追伸>

 

●『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』グッズの買い漁り!!!

 

帰路の途中、イオンモール京都桂川のフードコートで食事を摂りに行った際に、イオンシネマ京都桂川に、この日4/27(金)公開の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のパンフレットが数量限定の特別版仕様の物が発売されているのではと不安が過ぎり、念のために、立ち寄ると、案の定、特別版仕様のパンフレットが発売されていましたので、この作品の公開記念グッズを少々と、数量限定・特別版パンフレットを購入しておきました。

 

【数量限定・特別版仕様パンフレット】

 

▲裏面には、ちゃんと封がしてあるのでした。

 

 

▲このクリアファイルのCAPのデザインめっちゃ格好良いですよね!

 

▲アベンジャーズ/インフィニティウォー仕様のグルートのPOPフィギア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<オマケ>

GotG2の画像をいろいろ探していたら、ヨンドゥのこんな格好良いポスター画像もありましたよ!

スマホの壁紙に如何ですか??

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『アベンジャーズ/インフィニティウォー』(2018年) #イオンシネマ草津 #アベンジャーズ

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未だブログ記事化していませんが、今年の3/1(木)に公開がなされた、MARVELの単独ヒーロー映画『ブラックパンサー』の劇場鑑賞の後、鑑賞をするのを心待ちにしていた『アベンジャーズ/インフィニティウォー』を、4/27(金)の全国公開から1週間を経た、一昨日の5月4日(金)に、ようやく年老いた父親と、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで一緒に鑑賞に行って来ました。

かなり衝撃的なお話しでしたので、ブログ掲載順序は前後しますが、『ブラックパンサー』よりも先に、取り急ぎ、ブログ記事にまとめさせて頂きたいと思います

 

 

 

「魔人サノスによるサノスのためのサノスの物語(18.5/4・2D字幕)」

ジャンル:SF/アクション

原題:AVENGERS:INFINITY WAR

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

上映時間:150分

公開日:2018年4月27日(金)

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

キャスト:

ジョシュ・ブローリン、ロバート・ダウニー・Jr. クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、イドルス・エルバ、ピーター・ディンクレイジベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティフ、カレン・ギラン、ディヴ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、クリス・プラット、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、ウィリアム・ハート、ウィンストン・デューク、フローレンス・カスンバ、ジェイコブ・バタロン、ケリー・コンドン、マリアナ・グリーンブラッド、マイケル・ジェームズ・ショウ、キャリー・クーン、トム・ボーン=ローラー、テリー・ノタリー

 

▲イオンシネマ草津の電光表示ボードの映画タイトルも、出来れば、「アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー 字幕」と、ちゃんと正式タイトル名を表示させて欲しかったですね!

 

 

 

【解説】

「アイマンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック原作で、世界観を共有する「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」に属する各作品からヒーローが集結するアクション大作「アベンジャーズ」シリーズの第3作。

アイマンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったシリーズ当初からのヒーローたちに加え、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ドクター・ストレンジ」「スパイダーマン ホームカミング」「ブラックパンサー」からも主要ヒーローが参戦。

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。

 

監督は「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

率直な感想と致しましては、

本作を面白いとみるか駄作とみるかのその感想が両極端に分かれてしまうほどに、驚愕度200%、いやそれ以上と言おうか、測定不可能な位で、かなり観るのが辛くなるほどの衝撃的なお話しの展開でした。

 

 

お話しの流れ的には、

具体的には、『マイティ・ソー・バトルロイヤル』からのお話しの続きとなっており、ラグナロクの発動によるソーの故郷アスガルド滅亡の直後、新天地として地球に向かっていたソー率いるアスガルドの民を乗せた宇宙船「ステイツマン」を何者かが襲撃した。


 

劇場用映画のMCUシリーズ全作品を鑑賞している私でさえも記憶があやふやで定かでない面もありましたので、その点を補完すべく、以下、Wikipediaから今回の映画の一部分の導入部のみ引用抜粋させて頂きますと、

 

 

「ーーそれは宇宙で最も恐れられる魔人サノスの宇宙船「サンクチュアリII」だった。人口過多の宇宙のバランスを完全に保つためには、全生命の半分を消し去る必要がある。そう信じるサノスは、インフィニティ・ストーンを集めるべく行動を開始したのだ。この襲撃で、アスガルドの民たちの半分は全滅。サノスはソーを拷問し、彼らが持っているはずの物を要求した。

兄の窮地に見かねた弟ロキは、サノスが欲する物――アスガルド崩壊に乗じて手中に収めていた「四次元キューブ」を見せる。その瞬間、緑色の巨人ハルクがサノスを攻撃した。しかしサノスはハルクの猛攻に耐え、逆にハルクを打ちのめしてしまう。

ハルクの敗北を受け、ソーの腹心ヘイムダルは最後の力を振り絞り、いくつもの世界を繋ぐ虹の橋・ビフレストの力でハルクを地球へとワープさせた。それは彼がコーヴァス・グレイヴの槍を使ったサノスに殺される直前のことだった。

ハルクがいなくなり、最早、息も絶え絶えのソーを守るものはない。

ロキはサノスに屈し、四次元キューブを差し出した。サノスをワナにハメるために。しかしそれも失敗に終わった。

---(中略)----

手にした四次元キューブを粉々に破壊し、中に収められている青色のインフィニティ・ストーンスペース・ストーンを左腕にはめた金色のグローブ、ガントレットに埋め込む。ガントレットにはもう一つストーンが輝いていた。ザンダー星に保管されていたはずの、かつてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが必死で守り抜いたパワー・ストーンである。ザンダー星を滅ぼして手に入れたその無限の力をもって、サノスはステイツマンを破壊した。死んだロキ、ヘイムダル、半分のアスガルドの民たち、そしてソーもろとも。」

 

 

 

そしてその後、ソーは『マイティ・ソー・バトルロイヤル』のエンディングロールの際のオマケ映像にもあったように、<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>の面々と遭遇し、救助されるのでした。

といったイントロダクションで始まる作品でした。

 

 

今回の作品の場合には、これまで活躍してきたMARVELヒーロー達が総動員の豪華版という点では、ヒーローたちが入れ替わり立ち替わり、最凶最悪の敵サノスに挑んで共闘するスピーディーな展開には目が離せないし、手に汗握るほどに非常に面白く観ることは出来ました。

 

 

例えば、アイアンマンスーツは今回も進化していて飽きさせないし、その弟子に相当する、高校生のピーター・パーカーこと<スパイダーマン>もトニー・スタークこと<アイアンマン>の技術力のお蔭で、次々とスーツをはじめ新技術の披露で楽しませてくれていました。

 

 

<ドクター・ストレンジ>の変幻自在の波状攻撃的な魔術や、ご主人様想いの浮遊マントも相変わらず面白い。

 

 

アベンジャーズのみならず、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをも巻き込んでの、史上最強のラスボスのサノスとのバトルが、息もつかせぬほどの畳みかけで、もの凄い。

 

 

ガーディアンズのドラッグスのすっとぼけたボケや、クチの悪いアライグマのロケットが放つブラックジョークも愉快。

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』では未だベイビーだったグルートも、今では反抗期でゲーム三昧ながら、ここぞという時には頼りになってくれるのには思わず感動。

 

 

銀河の様々な惑星、そして地球でと、MARVELヒーローたちが分散して、それぞれの目的のために死力を尽くしての戦いが実に熱い。

が、しかし、そんな最強のヒーローたちが集まっても、尚、劣勢を余儀なくされるといった今回の戦いは本当に観ていてハラハラさせられるし観続けるのが辛くなるほどでした。

 

 

最強の雷神ソーは『マイティ・ソー・バトルロイヤル』で最大の武器のムジョルニア(ハンマー)を破壊され失ってしまっており、また、ブルース・バナー博士も、緑色の巨人ハルクに思い通りに変身出来ないという風に、最強のMARVEL二大ヒーローが巧い具合に封じ込められて、いつものアベンジャーズとは違い、一体どうやって戦うのかハラハラされ通しでした。

 

 

ただ、<アベンジャーズ>たちの派手なアクションシーンなどは申し分ない本作ですが、お話し的には、<アベンジャーズ>というよりも、「サノスによる、サノスのための、サノスの物語」とでも言える、むしろ、あたかもサノスが主人公の様な作品でした。

 

 

この最強最悪の魔人サノスの目的は、増え過ぎた宇宙の生命を半分に減らし、それによって宇宙の均衡を保とうという単純明快な考えに基づき、6つの秘石<インフィニティ・ストーン>を集めて、その秘石同士が発する絶大なるパワーによって一瞬にして実行に移そうというもの。

よりによって、こんな男が<インフィニティ・ストーン>を手にしたら本当に一大事である。いきなり、この世から消されてしまう方の身にもなってみて欲しい。

 

来年の2019年公開予定の『アベンジャーズ4(仮題)』を以て主要キャストがMCUシリーズからの卒業を発表していることからも、命を落とすヒーロー達も続出の可能性もあると言われていた本作品。

 

 

流石に、MCUシリーズ10周年作品として発表された映画だけあって、従来の<アベンジャーズ>のヒーロー達の生死を賭けた活躍に、<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>といった銀河のゆるキャラ軍団のガーディアンズのメンバーが参戦し、小気味良いギャグを連発してくれることによって、緊張感の中にも程良い緩和も生じさせてくれて、150分間飽きずに観る事が出来ました。

 

最後まで観るのが辛くなるほどでしたが、このまま終わって欲しくないし、終わるはずもないと思いますが、兎に角、来年の『アベンジャーズ4(仮題)』が公開されるまでのあいだ、今回は登場しなかった『アントマン&ワスプ』と新キャラクターの『キャプテン・マーベル』で気を紛らわしながら待つしかないようですね。

エンドクレジット後のオマケ映像に登場したあの旧型の通信機のマークの御仁も、今回の作品のこの後の展開に寄与してくれるのでしょうか?

 

 

今作に関しては、特に出演者に対しても本編映画では本来使用しないといった偽の脚本や撮影をわざわざ実施したくらいに、アンソニー&ジョー・ルッソの兄弟監督からSNSなどでネタバレを口外しないようにと直々にファンにお願いをする陳情文が発表されているのに従い、ネタバレが無いように書くのは非常に難しかったのですが、例えば、このシーンなどはそもそも使用されなかったアクションシーンだったりと、出演者にもネタバレが無いように気遣う徹底ぶりだったみたいですね。

 

▲この演出シーンなどはそもそも本編使用されないお蔵入りシーン。

 

私的な評価と致しましては、

もうこのシリーズに至っては<一見さんお断り的な映画>という趣は、致し方ない中、今回の作品は、2008年の『アイアンマン』から始まった<MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)>と呼ばれる前人未踏の劇場作クロスオーバー計画の集大成の10周年記念作品だけあって、<全滅>のキャッチコピーが踊る今作でしたが、シリーズの集大成でありながらも、次なる大切な始まりへのステップであり序章でもあると願いたかったでしたね。

このままで終わってしまうのは、切なすぎますし、あまりにも中途半端で蛇の生殺し状態ですが、次回作の『アベンジャーズ4(仮題)』に向けて、またそれまでのあいだ『アントマン&ワスプ』や『キャプテン・マーベル』を観て気分を紛らわすしかないのかも知れないですね。

 

従いまして、非常に面白く鑑賞出来たのですが、五つ星評価的には、このままで終わってしまうのは、切な過ぎますし、あまりにも中途半端で蛇の生殺し状態の様でもあるので、その点を☆(10点)減点しまして、ほぼ満点の四つ星半の★★★★☆(90点)の高評価とさせて頂きました次第です。

 

●映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』本予告

 

 

●映画『アントマン&ワスプ』特報

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年) #TOHOシネマズ二条 #アイトーニャ

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ようやくGW期間が明けたので、シネコンの連休中の人混みも一段落着いたかと思い、久し振りのおひとり様鑑賞にて、今回は、自分独りのみで、映画『デトロイト』以来のTOHOシネマズ二条での鑑賞をしてきました。

当日まで、いろいろと何を鑑賞しようかと迷っていたのですが、木曜日まで1日6回上映だったはずの本作が、金曜日から新作映画の公開の為か、1日2回きりの上映回数に一挙に減少してしまっていましたので、慌てて、この映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観る事にして劇場鑑賞してきました。

 

 

 

 

 

「コメディの如く信じられない様な稚拙な事件(18.5/11・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:I,TONYA

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:ショウゲート

公式サイト:http://tonya-movie.jp/

時間:120分

公開日;2018年5月4日(金)

監督:クレイグ・ギレスピー

キャスト:

マーゴット・ロビー、セバンスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マッケナ・グレイス、ボビー・キャナベール、ケイトリン・カーヴァー、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、アンソニー・レイノルズ

 

PG12

 

 

【解説】

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、1994年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。

 

貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。

1992年アルベールビル五輪に続き、1994年のリレハンメル五輪にも出場するが、1992年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。

 

プロデューサーも兼ねてトーニャ役で主演したロビーは、スケートシーンにも挑戦。

母親役のアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。

元夫のジェフ・ギルーリー役は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。

監督は「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピー。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

 

先ず、率直な感想と致しましては、

「面白かった。」と書くと語弊があるかも知れないですが、1994年に起きた、あのフィギュアスケート界における最大のスキャンダル、<ナンシー・ケリガン襲撃事件>をもとにした、事件の真相とともに事件に関与する疑惑の人となった、当時ナンシー・ケリガン選手のライバルであったトーニャ・ハーディング選手の人生を描いたセミドキュメンタリー映画で、凄く興味深く観ることが出来ました。

 

 

本作は、そのトーニャ・ハーディング役を稀代の美人女優マーゴット・ロビーが企画段階からプロデューサーとして関与して、演じていることでも話題を呼んだ作品でした。

 

 

あの事件当時は、視聴率の数字ばかりを追うマスコミに連日踊らされていた事もあって、私も当初から、トーニャ・ハーディングが加害者として関与していると思い込んでいましたが、本作品は、あの「事件」の「真相」までを深く斬り込んだ伝記ドラマでした。

 

 

インタビュー形式で始まり、所謂、舞台劇などで言うところの<第四の壁>を越えて語らせる演出もなかなかしたたかさも感じさせました。

襲撃事件の裁判の模様なども全世界的に報道されましたが、その「真相」は一体どうだったのか?

隠された側面やトーニャ側の視点はこの事件の真相を補完するが、その内情は相当ぶっ飛んだコメディの様な信じられないような経緯だった様で、その点で、すごく面白くまた末恐ろしくも感じてしまうほどの内容でした。

 

 

兎に角、出演者の風貌と演技がすごかったでした。

トーニャ・ハーディング、トーニャの母親、トーニャの元夫のジェフ・ギルーリー、その友人の誇大妄想症の引きこもりニート生活を送る自称・元諜報員というショーン・エッカートなど、ある種、良く言えば個性的な登場人物に事欠かない。

皆ソックリで、しかも行動も稚拙極まりないお馬鹿な連中そのもの。

あたかもコメディ映画を観るかの様でした。

 

 

マーゴット・ロビーをはじめ出演者みんなの成り切りぶりが素晴らしかったですが、その中でも、特に、人を人と思わない、いわゆる毒親の母親の権化みたいな、アリソン・ジャネイによる毒を吐きまくるトーニャの母親役の演技も、第90回米国アカデミー賞助演女優賞を獲得したのはダテじゃないのが分かる鬼畜ぶり。

 

 

狂気の演技そのもので、ナイフを投げて刺したシーンでは、同じ上映回でご覧になられていた外国人の初老の女性の観客が「オーマイガー!」と思わず叫ばれたのにも驚かされるというハプニングもあったり(苦笑)。

 

 

あの映画『gifted/ギフテッド』で、天才少女役を演じたマッケナ・グレイスちゃんが演じた小学生当時のトーニャ役から、マーゴット・ロビーのトーニャの15歳役は確かに多少の無理もあったかも知れないですが、かと言って、あのかなり激しいセックス描写をあの子役のマッケナ・グレイスちゃんに演じさせるのも如何なものかとも思えたので、トーニャが思春期を迎えた頃からを、マーゴット・ロビーが演じるのはアレはアレで良かったと思っています。

 

 

 

相当フィギュアスケートのスケーティング技術の猛特訓も積んだことかと思いますが、15歳以降のトーニャ役のマーゴット・ロビーの大熱演にはオスカーノミネートも頷けましたし、流石に、即席でトリプルアクセルの習得までは無理だったのは当然のことかと理解出来ますから、それでも短期間で、あそこまでの演技を習得出来ただけでも素晴らしいと思いました。

 

 

 

CG合成処理ながらも、トリプルアクセルの演技も映像化されていたのですが、極々自然に映っていて綺麗でした。

 

▲マーゴット・ロビー(上):トーニャ・ハーディングご本人(下)

 

しかしながら、現実に、プアー・ホワイト(貧困層の白人)という境遇にあって、スケート技術を向上させるための資金がないとのハンデを抱えながらも、トーニャ・ハーディングは、そのトリプルアクセルを、日本の伊藤みどりさんに次いで世界で2番目に跳んだ女子フィギュアスケート選手なのですから、その事実だけとっても凄い偉業ですよね!

 

 

マーゴット・ロビー自体は、顔付きなど外見上はそれ程にもトーニャ・ハーディングには似ていなかったですが、内に秘めたる表情や表現方法がソックリというか、トーニャ役に違和感もなくて凄かったですね。

 

▲『スーサイド・スクワッド』のハーレ・クイン役のマーゴット・ロビー

 

流石に『スーサイド・スクワッド』で悪女ハーレ・クインを演じただけありますよね。

 

 

他にも、暴行や銃の乱射、誘拐までもを繰り返すといったトーニャのDV夫のジェフ・ギルーリー役を、最近では、あのMARVEL映画『キャプテン・アメリカ』シリーズのバッキー・バーンズ役でも有名なセバスチャン・スタンが好演。

 

 

実際のところ、<ナンシー・ケリガン襲撃事件>に誰が関与したのかどうかさえもよく分からないながらも、周りの登場人物たる事件の当事者が、<いい加減>と言うと怒られそうですが、みんな一体何処まで本当の事を語っているのかもよく分からないのですが、「いや待てよ。もしや、正直これが実際の事件を基にした完全なるフィクションです。」と言われても許してしまうかもしれない位に、事実は小説よりもなんとやら・・・。

 

 

プアー・ホワイト(貧困層の白人)問題、なまじっか高度なスケーティング技術を習得するあまりの肥大化する自意識の過剰、元夫とのDV合戦による暴力の嵐、視聴率の数字ばかりを追うマスコミ、家庭的なイメージが重要な要素とされた当時の女子フィギュアスケートの世界による米国スケート協会からの差別と偏見、それに伴う採点評価点数の不正、そして幼少からの貧困と無教養を強いた母親からの虐待の生い立ちなどなど、今日的なテーマとしっかりリンクしていたり、またレーガン元大統領ポスターを意味深に映し込ませることによって、レーガノミックスの時代の政策を見習うトランプ現大統領の現代の時代とを上手く呼応させ、現政権批判をそれとなく訴えかけている点も実に面白かったですね。

 

要は、そういった点からも、本作品を、単なるフィギュアスケート界における過去のスキャンダルのみの映画に留めていない辺りも凄いと思いましたね。

 

 

 

グレイブ・ギレスピー監督は、『ラースと、その彼女』のような心温まる映画も撮られる反面、こう言ったある種社会派を内包した映画も撮られるのかと感心しましたね。

 

 

 

それと何よりもカメラワークが良かったですね。

フィギュアの演技のシーンは、演技構成の再現が主眼ではなく、トーニャの表情に寄った撮影が施されていて、見応えがありました。

 

 

お話しの展開や編集も早く小気味よく、特に、私にとっては挿入歌の選曲の音楽センスが凄く良くて、早速、iTunesでサントラ盤をダウンロードした位に気に入った次第でした。

 

しかしながら、劇場パンフレットによりますと、その実、「トーニャ・ハーディング」の名前を聞いただけで、楽曲提供を断るアーティストやエージェントが多く、彼らを辛抱強く説得して映画を観て貰って廻って、この70~90年代の懐かしのナンバーを挿入歌として楽曲使用出来るに至ったらしく、本当に音楽担当スタッフにも感謝したいですね。

 

 

映画を観るまでは、トーニャ・ハーディング選手と言えば、どうしても私も、靴紐が演技途中で切れて、再演技の抗議をした末に認められたといった、ずる賢い印象が濃かったのですが、今回のこの映画を観て、降りかかった災難にたった独りで立ち向かって、本当に孤独で、マスコミから加害者扱いを受ける中、戦っていたと思うと、育ちが良くないからと言って、家庭的なイメージを重要視するといった当時のフィギュアスケート界にあって、実力勝負をさせてもらえなかったトーニャが、あまりにも可哀想で気の毒に映ってしまいましたね。

 

 

最後に実際のご本人たちの映像が流れましたが、自称・元諜報員というショーン・エッカートの発言がそのまんま過ぎて、笑うのを通り越して、本当のイカレた野郎だったのが分かり、末恐ろしくなり、<類は友を呼ぶ>の格言じゃないですが、教養や情操教育など、個人の性格を形成する基礎的なものはやはりとても大事なんだなと思いましたね。

 

 

私的な評価と致しましては、

プアー・ホワイト(貧困層の白人)問題や、毒親による日常的な虐待、男性による暴力をはじめとした慢性的なDV行為など、今日的なテーマも内包させながらも、決して実力重視のみではなかった、当時の米国女子フィギュアスケート界の在り方などの問題もクローズアップさせながら、それとなくレーガン元大統領のポスターを映り込ませることにより、レーガノミックスの政策を推し進めるトランプ現大統領の現代とをしっかり呼応させ、現政権批判をしながら、本作品を、単なるフィギュアスケート界における過去のスキャンダル映画として扱うことに留めることなく演出している辺りが凄いとも思いました。

 

また、学校も親から強制的に中退させられて、他に取り柄もなかったトーニャの悲哀も感じられる顛末には、一定の共感も得られるのではないだろうか?

 

方法論に問題はあっても、何処までもタフで実力を発揮するトーニャの生き様には感服するばかりでした。

 

 

あの事件の際の「真相」がどうであれ、なかばコメディ映画の様な稚拙すぎる今回の襲撃事件については、驚きや笑いを通り越して、逆に末恐ろしく思えてきましたね。

従いまして、五つ星評価的にはほぼ満点の★★★★☆(90点)の四つ星半評価の高評価が相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

●『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』予告編/シネマトクラス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎劇場での販売価格(667円+税)の割りには、劇場パンフレットが、25ページに亘り、かなり充実した内容でしたので、是非、劇場鑑賞されるご予定がお有りの御方は、購入されることをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ユニクロUTGP2018・マーベルTシャツ購入! #UNIQLO #Marvel #西城秀樹

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昨日は、通院の日でしたが、朝早くから診察の順番の予約を取りに行き、早めに診察も終わったので、その足でクルマで、滋賀県草津市にあるイオンシネマ草津まで話題作の『いぬやしき』の鑑賞に直行しました。

ただ、何故わざわざ滋賀県草津市のイオンシネマ草津にまで観に行って来たかと申しますと、滋賀県の人々の県民気質かとも思うのですが、消費行動に関しては、京都府民よりも、かなり節約志向が高い県民性ですので、既に4月27日から発売開始になっている人気のマーベルUTを私が欲しかった事もあり、本来ならば京都市内などのユニクロ店舗ではもはや希望サイズも品切れ状態になっているかと思いますが、滋賀県のユニクロの大型店ならば未だ在庫が充分にあるかと思い、滋賀県草津市のイオンモール草津にあるユニクロ店舗まで立ち寄ろうと思いたったためでした。

 

 

案の定、私の予想していた通り、映画鑑賞後、滋賀県草津市のイオンモール草津内のユニクロ店舗に立ち寄りましたが、今年度のマーベルUTの希望サイズはまだまだ沢山の枚数在庫もありましたので、欲しいサイズがなくなる前にと、慌てて、取りあえずは、次に挙げる3種類のTシャツをGET致しました。

 

その中でも最もお気に入りは、

①『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネオンサインのデザインのUTシャツ。

 

 

バックプリントに、ベイビーグルートのデザインが施されているのも実にお茶目で可愛い過ぎますよね!

 

 

二番目に好きなのは、

②MARVELのロゴに各ヒーローがあしらってあるUTシャツ。

 

よく見ると、中央にヨンドゥとアライグマのロケット、Mの字にドクターストレンジまで居るのがマニアックで嬉しいですね!

 

 

三番目に好きなのが、

③今年のグランプリを受賞したアベンジャーズの洗濯物のUTシャツ。

 

 

 

 

→ UNIQLO UTGP2018 MARVEL(公式オンラインストア)

 

 

 

●UNIQLO l UTGP 2018 MARVEL (UTグランプリ 2018 マーベル)

 

 

 

 

 

 

 

※尚、『いぬやしき』の感想は凄く面白くて感動しましたので、後日早急に必ずまとめさせて頂きますね(^^)v

 

 

 

 

 

 

 

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990円+消費税

※価格は時期により変動する可能性がございます。

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【訃報】

往年のアイドルの新御三家の西城秀樹さんが急性心不全で昨晩に逝去されたとのこと。享年63歳。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

●傷だらけのローラ/西城秀樹 (1974年 紅白) 

 

 

●西城秀樹 YOUNG MAN (Y.M.C.A.) 1979 12 31

 

 

●西城秀樹 ギャランドゥ 1983

 

 

私の個人的な西城秀樹さんに寄せる想い出話としては、

その昔、約30年前のバブル期の頃に、新人営業マンとして、あのハ〇ス食品さんに集金に伺った際に、突然の表敬訪問だったのか、西城秀樹さんが、受付で待つ私の真後ろに立ってられて、それに驚いたハ〇ス食品の受付の女性社員の方が、私をそっちのけで秀樹さんの応対をなされて、私は暫くの間、放りっぱなしにされたというのが今では懐かしい想い出です(笑)。

 

 

 

 

 

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『いぬやしき』(2018年) #イオンシネマ草津 #木梨憲武 #佐藤健 #佐藤信介監督

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先週5/16(水)は、通院の日でしたので、朝イチから診察の順番を取りに行きましたが、思いの外、早く診察が終わったので、そのままクルマに乗ってその足で、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで直行し、いま話題の邦画『いぬやしき』の鑑賞に赴きました。

 

今回も、おひとり様鑑賞にて劇場鑑賞しましたが、この日もお昼前からの上映といった開映時間がかなり中途半端だったためか観客は疎ら、でも、そんな中途半端な時間帯の上映回であるにも拘わらず、話題作だからなのか、そこそこ観客も入場しておられました。

 

 

 

「バンッ!バンッ!バンッ!(18.5/16・2D)」

ジャンル:SFアクション

製作年/国:2018年/日本

配給:東宝

公式サイト:http://inuyashiki-movie.com/

上映時間:127分

監督:佐藤信介

キャスト:

木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、生瀬勝久、濱田マリ、斉藤由貴、伊勢谷友介 ほか

 

 

【解説】

「GANTZ」の奥浩哉による人気コミックで、テレビアニメ化もされた「いぬやしき」を、木梨憲武&佐藤健主演、「GANTZ」につづき奥作品の実写化を手がける佐藤信介のメガホンで映画化。

会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。

犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。

自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。

獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。

犬屋敷役を木梨、獅子神役を佐藤が演じるほか、伊勢谷友介、斉藤由貴、本郷奏多、二階堂ふみらが出演。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

奥浩哉さんの原作コミックは未読、TVアニメ版も未見ながら、あの『GANTZ』『アイアムアヒーロー』を撮られた佐藤信介が監督を務められたSFアクションの実写化作品と言うことで、この『いぬやしき』のVFX技術の凄さは、予告編で再三見せつけられていましたので、それ以上に、お話しの筋立てが実に簡素化させており、特にコレと言った説明臭い描写も極力省けるところは省き、全10巻に亘る原作コミックのお話しをすごく上手く端折る事により、僅か127分間の中に、シンプルに仕上げて収め上げた脚本が素晴らしかったでしたね。

 

今作と同じく以前の奥浩哉さん原作のSFアクション映画『GANTZ』の実写化の場合には、前編・後編との二部構成でしたので、それに比べると、今回の作品とは脚本の練り具合や削ぎ落とし方が雲泥の差でしたね。

 

 

人は並外れた凄い能力を手に入れてしまったら、一体何の為にその能力を使うのか。といった命題を突きつけているかの様な作品でした。

 

 

謎の事故により、初老のオジサン・犬屋敷壱郎(木梨憲武さん)と、高校生・獅子神皓(佐藤健さん)は、同時期に同じ様な力を手にするのでしたが、その使い途は両極端。心優しい犬屋敷は人の命を救うことに意義を見出すのですが、獅子神は、自らを<神>と呼び、無差別に人の命を奪う行為に走るのでした。

 

 

同じ様なパワーを得たはずなのに、その人の思考の方向性が、即ち、その能力の方向性も変えてしまうのが興味深かったですね。慈愛の心を抱けば救済者となり<奇跡のヒーロー>と呼ばれ、片や、憎悪を抱けば無差別殺人鬼となり<悪者>扱いされる。

そもそも相手を傷付ける気のない犬屋敷の場合には、攻撃するのが苦手という設定も面白かったです。

 

▲イジメで不登校中の<チョッコー>こと安堂直行(本郷奏多さん)

 

▲獅子神皓の事を愛する同級生・渡辺しおん(二階堂ふみさん)

 

ただ、説明描写を極力排するなど脚本がシンプルで良かった反面、各キャラクターの掘り下げが不十分になってしまい、例えば、獅子神皓は、自分の実母(斉藤由貴さん)や、今はイジメで不登校に陥っている幼馴染みの<チョッコー>こと安堂直行(本郷奏多さん)などの近親者だけは極力守ろうとするのですが、自分との繋がりが全く希薄な人間達には容赦なく牙を向けるといった無差別殺人鬼として殺人を繰り返すといった、後になって、渡辺しおん(二階堂ふみさん)が語るような、亡くなっていった人達にも、大切に思う人々がいるはずという視点が、獅子神には欠落している点など、特に、何故にアソコまで人の生き死に無頓着になれるのかが、その性格の二面性にはちょっと違和感を憶えましたね。

 

 

自分にしか関心のない人間による想像力の欠如、無頓着ほど恐ろしいものはないのですが、獅子神自身も、SNS上に集った匿名性をいいことにして身勝手な正義を振りかざしたネットリンチに遭い、失いたくないかけがえのないものを奪われる結果にも繋がるのでした。

 

獅子神の無頓着さと同じくらいにネットリンチを繰り返すなど劇中ムカつく輩達も相当な割合で次々と殺戮されていくのですが、それが爽快に感じてしまう自分も、また彼らと同類ではないかと思うと考えさせられる点も良く出来たお話しでした。

 

相手を批判するには、匿名性で守られたネットリンチではなく、先ずは、自らの素性を晒す覚悟が必要なのかも知れないですね。

 

▲犬屋敷壱郎(木梨憲武さん)とその娘・麻理(三吉彩花さん)

 

犬屋敷壱郎は、娘の麻理(三吉彩花さん)から、「今まで助けてもらったことなど一度もない」と言われて、ショックを受ける。

 

本作品は、そんな自分にとって大切な人を守る物語であるのですが、犬屋敷の場合には、それは自分の家族に限らない点で、獅子神は自らの近親者のみを守る。というその相違点が、両者の対立を生んでいるのでしょう。

 

 

この実写化映画では、その差を丁寧に描こうとしている点が好ましい。

会社員としても、父親としても失格の烙印を押されて苦悩する犬屋敷壱郎を、ノリさんこと木梨憲武さんは、相当時間を掛けたであろう老けメイクと気負いのない芝居で魅せてくれていました。

 

ノリさんこと木梨憲武さんに対して、折角の主演の初老のオジサンというか空飛ぶジジイ役の起用にも拘わらず、笑いのパートが少ないなどとの不満を漏らす意見も中にはあるようですが、この作品ではあくまでも役者としての木梨憲武さんを見て欲しいですね。

 

 

他方、獅子神皓として、若く肉体的にも見映えの良い佐藤健さんも、映画『亜人』の際に鍛え上げ、肉体改造を維持し、追い詰められながらも更なる狂気に走る若者の怖さを表現した、抑えた芝居が輝る。

 

 

同じ孤独感を抱きながらも、守るべきものの存在や、考え方ひとつで、こんなにも両極端になってしまう二人の境遇をシンプルに描いていて好感が持てました。

 

 

VFX技術の点についても、終盤のスピーディーな東京の新宿上空の空中戦は見応えがありましたし、東京大パニックの様相が本当の東京の高層ビル群を忠実に再現しているので、ハリウッド映画『パシフィック・リム:アップライジング』の描く東京の街の様な、<なんちゃって東京>ではない点も凄くリアルで臨場感が溢れており、流石に日本が誇る<白組>のVFX技術の凄さには目を瞠るものがありました。

 

 

原作コミックやTVアニメ版の愛好者などからのクチコミレビュー投稿では、手厳しい意見・評価が散見しているみたいですが、原作未読者の私からすると、よくぞ全10巻に亘る原作コミックを上手く端折ってシンプルな脚本に仕上げてくれたと、私見ですが、高く評価したいですね。

 

 

私的な評価と致しましては、

本作のヴイラン(悪役)でもある無差別殺人鬼として、その性格の二面性を持つ獅子神皓の人命に対する無頓着さが、やや理解し辛かったのですが、獅子神も大切なものを失った後の狂気の沙汰は半端なく、それ以降の獅子神の怒りや憎悪の念は私にも理解出来ました。

ただ、慈愛の念を抱いて人命の救済に奔走しようと図る犬屋敷壱郎の様に、この人命救助などによって、もしや父親の尊厳もささやかながらも復権したかなと自己満足しているのかも知れないですが、それであっても尚、やはり初老のオジサン・犬屋敷壱郎の方が共感し易かったですね。

 

 

奥浩哉さんの原作コミックやTVアニメ版の方は、この実写化作品と比べると、もっと高尚な理念を内包したお話しなのかも知れないですが、私は、単純に勧善懲悪的な構図がハッキリした、この映画も面白く観ることが出来ました。

また、日本が誇るVFX技術を有する<白組>による高度な可能性を秘めたVFX映像を目の当たりにして、邦画も捨てた物じゃないなぁと感心しきりでしたね!

 

この作品こそ映画館の大きなスクリーンで観るべき作品でしたね!

 

出来ますれば、叶うことならば4DXで観たかったと思う映画でした。

 

従いまして、五つ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の四つ星半の高評価も相応しいかと思いました次第です。

 

 

【劇場パンフレット】(定価667円+税)

 

 

 

●映画『いぬやしき』【予告】

 

 

 

 

●Take Me Under/MAN WITH A MISSION 2018.04.21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『のみとり侍』(2018年) #イオンシネマ草津 #阿部寛 #寺島しのぶ #豊川悦司 #斎藤工

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先週の5/22(火)の公開5日目に、一応は、今回の作品は、時代劇映画という事から、傘寿過ぎの年老いた父親と共に、野郎二人で、クルマに乗り、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に行って来ました。

 

 

 

「落語の艶話的なコメディ風味の時代劇(18.5/22)」

ジャンル:時代劇/コメディ

製作年/国:2018年/日本

配給:東宝

公式サイト:http://nomitori.jp/

上映時間:110分

公開日:2018年5月18日(金)

監督;鶴橋康夫

キャスト:

阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝 ほか

 

R15+

 

 

 

お昼の時間帯に鑑賞に行った割りには、シニア層の観客は理解出来ますが、そこそこ若めの30~40歳くらいの女性二人連れの観客なども観に来ておられ、観客の入りはそこそこでしたが、時代劇ながらもコメディというジャンルに括られるからかも知れませんが、結構、情交(セックス)の際の前戯やアクロバティックな体位の描写を観るにつけ、男の私なんかは少々照れ臭くて、笑うにも押っ広げには、なかなか笑いにくかったのですが、そんな中、女性客の大半の観客の人達は、周囲も気にせずゲラゲラと大声を上げて笑ってられました。

 

 

 

【解説】

「後妻業の女」などの鶴橋康夫監督が、「テルマエ・ロマエ」の阿部寛とタッグを組んだ時代劇コメディ。

鶴橋監督自身が脚本も兼任し、小松重男の短編小説集「蚤とり侍」の人気エピソードをもとに再構築した。

 

越後長岡藩のエリート藩士・小林寛之進は、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられる。

それは文字通り猫ののみを取って日銭を稼ぐものだが、実際は床で女性に愛をお届けする裏稼業であった。

長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛のもとで働きはじめた寛之進は、初めてののみとり相手であるおみねから「下手くそ!」と罵られたものの、伊達男・清兵衛の指南によって腕を磨いていく。

 

そんな中、老中・田沼意次の失脚を受けてのみとり禁止令が敷かれ、寛之進らは突如として犯罪者扱いされてしまう。おみね役の寺島しのぶ、清兵衛役の豊川悦司ら、共演にも豪華実力派俳優がそろう。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

こう言った下ネタや艶話には、男性の観客よりも女性の観客の方が意外にもこの手の笑いの反応も大胆なのかと感心した次第でした。

 

 

映画の内容的には、

ひと言で言いますれば、落語で言うところの艶話といったところでした。

 

 

越後長岡藩の生真面目なエリート侍・小林寬之進(阿部寛さん)が、藩主・牧野忠精(松重豊さん)に対する、生真面目故の、たった一つの失言で、或る日突然左遷させられてしまうのでした。

 

 

 

その左遷先の新たな仕事は、お客の飼い猫の蚤(のみ)をとって日銭を稼ぐお仕事。しかし、その実態は、お客様に愛をご奉仕し歓ばせる添い寝業。所謂、<のみとり>といった裏稼業を命じられた男を中心に、愛おしさと滑稽さが入り混じった人間模様を描いた、江戸の浮き世を懸命に生きた侍が、本物の<愛>と<人情>に出会った物語。

 

 

 

▲のみとり屋の親分(風間杜夫さん)と女将(大竹しのぶさん)

 

 

 

お色気満載の人情噺でクスクスッと笑えて、ホロリと泣かせて、そして紆余曲折ある中、最後はハッピーエンド。なかなか楽しませていただきました。

 

 

R15+指定の要因となった情交(セックス)のシーンには、色っぽいムードから気まずい空気感が流れるというよりも、むしろ、劇場内では前述しました通り、失笑と言いますか<笑い>が溢れていましたね。

 

 

私の場合にも情交の際の前戯やアクロバティックな体位などの演出については、映画を観ながらも、かなり小っ恥ずかしい思いをして観ていたのですが、その中にあっても、特に、阿部寛さんと山村紅葉さんとの絡みのシーンには思わず周りも気にせずに爆笑してしまいました(笑)。

 

 

 

▲寺子屋の先生・佐伯友之介(斎藤工さん)の逸話にはホロリ。

 

お話し的には、基本的には、<人情噺>を盛り込んだ<艶話>のはずではありましたが、この映画のお話しの本筋に相当する筋書きが、時代小説家・小松重男氏の短編小説『蚤とり侍』の三つのお話しを上手く盛り込もうとしてはおりましたが、ちょっと無理に最後の方で帳尻合わせをした感もあり、その点がやや勿体なく残念な感じは受けました。

 

また、ちょっと<笑い>と<お色気>の要素にかなり重点を置きすぎていた傾向にあった様にも思いました。

 

でも、コメディ風味の時代劇としてはそれでも面白かったのですけれどね。

 

 

のみとり稼業を始めた小林寬之進(阿部寛さん)でしたが、はじめてのお客・亡き妻に瓜二つの女おみねに「下手くそ!」と言われ意気消沈。

江戸きっての伊達男・近江屋の清兵衛(豊川悦司さん)に女性の悦ばし方の指南を受けるのですが、役柄的にも、阿部寛さんよりも豊川悦司さんの方が色っぽくて、見事に艶男を演じ切ってられました。

 

 

 

そして、寺島しのぶさんの妖艶な演技もいつもながら流石の好演。

 

 

 

でも、こう言ったコメディ風味の時代劇に際して、あえ有名女優さんが脱ぐ必要はないにせよ。ここ最近の映画の濡れ場には、寺島しのぶさんが出演する映画ばかりが目立っていますので、ここらでひとつ、往年のアイドル・南野陽子さん辺りの女優さんが妖艶な演技をして出演してくれても良さそうにも思いました。

(※あくまでも個人的な欲望です。)

 

▲※南野陽子さんのグラビアより引用。

 

ですが、中でも、水茶屋の遊女・お仙役の若手女優・飛鳥凛さんの大胆な裸体を晒した演技が、凄く色っぽくてお綺麗でしたね。

 

 

 

今回の作品内で、実際に裸体を晒す演技は、寺島しのぶさんと飛鳥凛さんのみでしたが、今作では、主にお色気担当をお一人で担ってられた形の、こと飛鳥凛さんに関しては、公式サイトにも、劇場パンフレットにも顔写真も紹介記事もほとんどなく寂しい限りでした。

もっと有名になって欲しい逸材ですね!

 

 

また、伊達男・近江屋の清兵衛のドSな鬼嫁役としてはなかなか好演していた前田敦子さん。

 

 

但しながら、新婚当初の初々しい艶っぽい演技という点では、現代劇の映画『さよなら歌舞伎町』(2014年)の際の様に、またもや中途半端な濡れ場シーンで、かなり物足りなかったですし、かなり期待外れではありましたね。

いっその事、初々しさにも欠けるのであれば、三十路ながらも、ダイナマイトバディを誇る橋本マナミ(32)さんをキャスティングしても良かったかもと思った位でした。

(※あくまでも個人的な願望です。)

 

▲※橋本マナミさんのグラビアより引用。

 

桂三枝改め文枝師匠の演じる、老中・田沼意次役も特段悪くはないのですが、落語家さんの割りには滑舌が悪くて台詞が聞き取り辛かったのが、意外と言えば意外でしたね。

駕籠に乗っての台詞廻しが不慣れだったのか、非常に台詞が口籠もって聞き取りにくくてその点は残念でしたね。

 

 

 

 

▲第8回東宝シンデレラGPの福本莉子さん(16)も町娘役として本作でで銀幕デビュー。

 

私的な評価と致しましては、

ストライクな年齢層は、ちょっと高めの年齢層になるかとは思いますが、落語などを好んで聴かれる方にはかなりお勧めかも知れないですね。私も充分楽しませていただきました。

但しながら、厳しい見方をしますと、前述しました通り、脚本の筋書きを立てる際に、時代小説家・小松重男氏の短編小説『蚤とり侍』の三つのお話しを上手く盛り込もうとしてはおりましたが、ちょっと無理に最後の方で帳尻合わせをした感もあり、その点がやや勿体なく残念な感じは受けました。

また、ちょっと<笑い>と<お色気>の要素にかなり重心が傾き過ぎていた様にも思いました。

欲を申せば、折角の<人情噺>の部分が<艶話>で隠れ過ぎていた点がやや勿体なく感じました。

従いまして、色気のあるコメディ風味の時代劇としては一級品だったかも知れないですが、やや物足りなさも感じましたので、五つ星評価的には高評価ながらも★★★★(80点)の四つ星評価に留めさせて頂きました次第です。

 

●映画『のみとり侍』予告

 

 

 

 

●映画『のみとり侍』×高須クリニック コラボレーションTVCM

 

 

 

 

 

●劇場用パンフレット(定価667円+税=720円)

 

 

 

※【巻末】には、なんと<袋とじ企画>の秘め事指南も有り(笑)。

 

 

 

 

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『犬ヶ島』(2018年) #字幕版 #大津アレックスシネマ #ウェス・アンダーソン #アニメ映画

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先月末の5/29(火)は、『ワンダー 君は太陽』の特別試写会に当選し、夜から鑑賞に行く日でしたが、この日の当日は、朝イチから、その試写会の会場となるTジョイ京都に『犬ヶ島』字幕版も観に行けたら鑑賞に行こうかと思っていたところ、字幕版の上映開始時間が午前8時50分からだったので、Tジョイ京都に観に行くには、到底間に合わない事に気付き、そんな中、滋賀県大津市の大津アレックスシネマでは、午前10時10分からの字幕版の上映回を上映しているのを知り、慌てて、クルマを飛ばして鑑賞に出向きました。

 

この日は、前日からの名神高速のリフレッシュ工事の為に、朝から県境の国道1号線の逢坂山峠も凄い渋滞気味でしたが、何とか上映開始までには間に合いまして、事なきを得ました。

 

 

 

「ウェス監督が好きな日本映画による世界観(18.5/29・字幕版)」

ジャンル:アニメ/ファンタジー

原題:ISLE OF DOGS

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:20世紀フォックス映画

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

上映時間:101分

公開日:2018年5月25日(金)

監督:ウェス・アンダーソン

ボイスキャスト(声の出演):

ブライアン・クランストン、コーユー・ランキン、エドワード・ノートン、ボブ・バラバン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、髙山明、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、伊藤晃、スカーレット・ヨハンソン、ハーヴェイ・カイテル、F・マーリー・エイブラハム、オノ・ヨーコ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎、渡辺謙、夏木マリ、フィッシャー・スティーブンス、村上虹郎、リーヴ・シュレイバー、コートニー・B・ヴァンス ほか

 

 

【解説】

「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に、「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちが繰り広げる冒険を描いたストップモーションアニメ。

 

近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。

12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かう。

 

声優陣にはビル・マーレイ、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作品の常連俳優のほか、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、オノ・ヨーコら多彩な豪華メンバーが集結。

日本からも、「RADWIMPS」の野田洋次郎や夏木マリらが参加。

 

第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、コンペティション部門で監督賞(銀熊賞)を受賞した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

 

▲浜大津港の真隣に鎮座するシネコン・大津アレックスシネマで鑑賞。

 

私個人的には、『グランド・ブダペスト・ホテル』が大好きなのですが、今作は、ウェス・アンダーソン監督の日本愛の中でも、とりわけ監督の発言にもある様に、そもそも基本的に、「黒澤明監督をはじめとした昭和の大監督をリスペクトしてインスピレーションを受けて作った」とされる作品だからか、物語もビジュアルもどことなく昭和的な香りや、どことなく怪奇的な色調でもある、日本の名作映画愛にも溢れたストップモーションアニメでした。

 

 

 

お話しの流れ的には、

犬インフルエンザ(ドッグ病)が蔓延する20年後の近未来。ディストピアな日本。

その日本にある架空の都市・ウニ県メガ崎市のネコ好きの小林市長は、独裁政権による恐怖政治により、犬が「犬インフルエンザ(ドッグ病)」を持っているという理由により、すべての犬たちをゴミ処理場の離島<犬ヶ島>に追放し隔離する法律を制定するのでした。

 

 

人間さまの勝手なエゴにより、召使いの様に扱われながらも共存共栄を図ってきたはずの犬達が、今度は、増えすぎたら危険だとばかりに隔離され、更にそれが、恐怖政治の材料にされ、市民は犬を恐れるようになり・・・。とあたかも、江戸幕府の犬公方・徳川綱吉の行った<生類憐れみの令>の真逆の政策というのも妙な歴史を感じさせます。

 

 

物語は、そこで、小型飛行機に単身乗り込み、<犬ヶ島>に不時着し、消えた愛犬スポッツを捜す旅に出た、小林市長の養子でもあり、孤児の12歳の少年・小林アタリと<犬ヶ島>の勇敢な5匹の犬達との心揺さぶる絆を描いていく。

 

 

 

 

その一方で、メガ崎市を舞台に、犬には罪はないとする<親・犬派>と、犬を危険と見なす小林市長を支持する<反・犬派>との対立が深まる中で、メガ崎市の未来を左右する大人達の陰謀をも描いていくといったお話。

 

 

近未来のディストピアな世界観でありながらも、昭和の香りが漂うのは、社会性や風刺性に富んだ日本の昭和の名作に敬意を払いながらもウェス監督が自身の作品に正しくフィードバックした結果として、「やはりウェス・アンダーソン監督は(多くのほとんどの日本人以上に)、日本の名作映画が好きなんだなぁ。」と、単に日本を舞台にしたのみならず、彼の日本愛・日本映画愛を堪能出来る作品として、製作スタッフ一同も、丹精込めて仕上げたストップモーションアニメだからでしょうね。

 

 

▲約4年の歳月を掛けて、総勢670人ものスタッフが心を込めて作り上げたストップモーションアニメとのこと。その苦労の程は計り知れない。

 

 

メガ崎市の小林市長のモデルは、その風貌からも、間違いなく、黒澤明監督の『天国と地獄』の権藤常務(三船敏郎さん)。ソックリでした。

 

 

 

一方、市長と対峙をする、ドッグ病の治療薬を研究していた渡辺教授は、本多猪四郎監督の『ゴジラ』の芹沢博士(平田昭彦さん)にソックリで、軟禁されたところが「東宝山」と、これもまた実に芸が細かい(笑)。

 

 

 

<犬ヶ島>の勇敢な5匹の犬達は、バックに流れる「七人の侍のテーマ」からも、『七人の侍』のオマージュでしょうし、その中のとりわけチーフという野良犬上がりの一見浪人風の黒犬は、差し詰め、『用心棒』を意識していると思っても過言でもないと思われました。

 

 

このウェス監督ならではの会話のテンポやシュールな笑いはそのままに、字幕スーパー版では、犬達は英語、人間達は(一部の交換留学生を除き)日本語で会話するという取り合わせも面白かったでした(^^)v

 

 

 

 

また敵対するロボット犬はSONYのAIBOというよりも、その出で立ちは、東宝特撮映画などに出て来る、メカゴジラ風にも見えて来て面白かったです。

 

 

勿論、浮世絵に、大相撲に、寿司屋に、和太鼓、神社仏閣に俳句に至るまで、日本が誇る名作映画以外の日本的文化の様式美の要素も楽しめる工夫も施されていました。

 

 

 

 

また、同時通訳のように台詞があえて聞き取りにくいというのは、どこか三船敏郎さんはじめ黒澤映画的であったり(笑)、『悪い奴ほどよく眠る』的な権謀術数が渦巻く陰謀みたいなお話しの流れからも、黒澤明監督の社会派映画にも似た側面も見て取れました。

 

 

可愛いワンちゃんが一杯出て来るので、単なるオタクのアニメ映画として、「可愛いなぁ~。」と思いながら楽しく観る事も出来ます。

 

 

 

 

ですが、その裏には、近未来の人口爆発、また今日的な社会問題である、人種差別問題、移民の強制送還問題、捨て犬など愛玩動物の遺棄問題、更には、プロパガンダといった国民扇動に対する痛烈なる批判など、娯楽的な一面だけでなく、近未来や現代社会の問題点がギッシリと詰まっている作品でもありました。

 

また、次第に「南総里見八犬伝」や「忠臣蔵」みたいにも思えて来るから面白い!

 

この映画を観ると、チョットでも黒澤明監督の映画を観た事がある人ならば、また黒澤明監督作品を再見して観たくなるかも知れないですね。

 

そんな御方々は<黒澤明DVDコレクション>にて再見されるのも善し、<午前十時の映画祭9>にて黒澤明監督の時代劇映画を劇場の大きなスクリーンにて再見し堪能されるのも良いかとも思われますね!

 

 

※尚、今作の原題名を、「Island of Dogs」とせず、あえて「Isle of Dogs」としているのは、おそらくですが、英単語を続けて読むと「アイ・ラブ・ドッグス」とも聞こえるからかとも思えるほどに、本当に細部まで芸が細かい作品ですね!

 

私的な評価と致しましては、

昭和の香りがする、近未来のディストピアな日本を舞台に、繰り広げられる1人の少年とその相棒となる5匹+αの犬達との心温まる触れ合いと、その裏に見え隠れする近未来、現代社会が抱える社会問題を提起する、謂わば、まさに黒澤明監督の社会派映画をオマージュした作風でありながらも、笑いとブラックユーモアとハッピーな愉快さを忘れない、いつものウェス・アンダーソン監督印の作風を踏襲したストップモーションアニメでしたので、単なるオタク系のマニアック映画として楽しむ事も出来ますが、ある種の社会派映画として鑑賞する事も出来るといった、実に面白い映画に仕上がっていましたので、五つ星評価的には、ほぼ満点の四つ星半評価の★★★★☆(90点)の高評価も相応しい作品かと思われました。

 

●映画『犬ヶ島』日本オリジナル予告編

 

 

 

●ISLE OF DOGS | Official Trailer | FOX Searchlight

 

 

 

●『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン監督の美術のこだわり!特別映像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


『ワンダー 君は太陽』#試写会 #Tジョイ京都 #ジェイコブ・トレンブレイ #ジュリア・ロバーツ

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先月の5/29(火)には、イオンモールKYOTOにある、Tジョイ京都で実施された『ワンダー 君は太陽』のペア一斉試写会に当選していましたのですが、この日は、朝寝坊をしてしまったのもあり、上映開始時間の都合上から、午前中には滋賀県大津市の大津アレックスシネマで、『犬ヶ島』(字幕版)を鑑賞。

そして夕方から80歳過ぎの年老いた父親と一緒に、肝心の『ワンダー 君は太陽』のペア一斉試写会を鑑賞に行って来ました。

あの『ルーム』の天才子役ジェイコブ・トレンブレイ君の演技に興味津々でした。

 

これまでネタバレなどを気にして、なかなかブログ記事をまとめられなかったのですが、明日の6/15(金)にも全国ロードショーという日が迫ってきたのもあり、ある程度のお話しの流れを書いても差し支えもないかと思い、ようやく私も重い腰を上げさせて頂きました。ドッコイショ!

 

 

 

 

「可哀想よりも頑張れ!と叫びたくなる作品(18.5/29・試写会)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:WONDER

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:キノフィルムズ

公式サイト:http://wonder-movie.jp/

上映時間:113分

公開日:2018年6月15(金)より全国公開

監督:スティーヴン・チョボスキー

キャスト:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウエン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジューブ、ミリー・ディビス、ブライス・ゲイサー、エル・マッキノン 

 

 

 

【解説】

全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。

はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。

「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより引用抜粋。)

 

 

率直な感想としましては、

見た目から大きな障碍があること分かる少年が困難に立ち向かう姿を描いた作品です。ともすると、単なるお涙頂戴的なお話かと思ってしまいがちでしょうが、そうでもないところが実に良かったですね。

 

 

 

10歳の少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、遺伝子の疾患で人とは異なる<特別な顔>を持って生まれてきましたが、度重なる手術のためもあり母親による自宅学習を続けて来ざるを得なかったのですが、両親(ジュリア・ロバーツ&オーウエン・ウィルソン)は息子を外の世界へ送り出そうと決意するのでした。

 

 

ですが、5年生で入学した学校で、障碍に対する差別によるイジメと裏切りに出会ってしまうのでした。

それでも、ありったけの勇気と知恵で立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始めるのでした。

といったお話しでした。

 

 

また今作がありきたりな感動作の枠に留まらないのは、今作品全般を通して少年オギーの周囲の人々の事も丁寧に描かれているからでしょうね。

 

▲オギーの両親(オーウェン・ウィルソン&ジュリア・ロバーツ)

 

私が想定していた予想に反して、当初は、主人公オギーのみのお話しなのかと思いきや、決してそうではなく、両親は勿論の事、姉のヴィア(イザベル・ヴィドヴィッチ)の視点で語られる、両親が弟のオギーにかかりっきりなので、少しは私の方も見て欲しいという寂しさ溢れる微かな願望や、或いはまた、ヴィアの幼馴染みで無二の親友だったミランダの抱える悩みまでも各章立てられており、またオギーが友達になるジャック・ウィル、そして、はたまた愛犬ベンジーまでも章を立てていて、みんなの目線で語られていて、遺伝子疾患の障碍は辛いかも知れないですが、日々の生活に悩んでいるのは、決して少年オギーだけではないと言うかの様でもありましたね。

 

▲オギーの姉ヴィア(イザベル・ヴィドヴィッチ)

 

▲オギーの初めての友達・奨学金生のジャック・ウィル(ノア・ジョブ)

 

▲ヴィアの無二の親友だったミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)

 

▲ブラウン家の愛犬ベンジー

 

▲一緒に昼食を摂ってくれる様になった友達サマー(ミリー・デイビス)

 

映画の邦題の副題「君は太陽」の通り、少年オギーを中心に彼から太陽の様に照らされた惑星の様な、両親に姉、同級生や友達などもみんなの目線から語られているからこそ、皆悩みを持ちながら支え合って生きていると言う事でしょうし、それぞれみんなが強く明るく突き進むオギーに魅せられて変わっていくのが分かる映画でしたし、真の友情とはと言う事も考えさせてくれた良作でしたね!

 

 

 

また自宅学習の期間が長かったせいか少年オギーは「スター・ウォーズ」シリーズの根っからのファンという設定なので、チューバッカやダークシディアス卿とかが普通に妄想となって学校内に登場するのもかなり面白かったでしたね。

 

 

 

ですので、全体的に映画の方も、日本のイジメほど全員参加で無視するような陰湿なものじゃないからなのか、ジメジメとして話が進行するものではないので「可哀想」というよりも「頑張れ!オギー」とついつい言葉にして応援したくなる位でしたね。

 

▲お金持ち家庭のイジメっ子のジュリアン(ブライズ・ゲイサー)

 

障碍に対する偏見について説教臭くないのが良かったのかも知れないですね。

 

▲影の立役者のトゥシュマン校長先生(マンディ・バティンキン)

 

出演者の皆さん、演技達者が揃っていて、映画を観ながら本当に素晴らしく思われましたし、特にオギーの姉ヴィア役のイザベル・ヴィドヴィッチは全く知らない女優さんでしたが、極々自然な演技で、弟を想う気持ちと自分も構って欲しい気持ちが交錯している、障碍者の姉役を上手く好演していましたね。

 

 

試写会会場では鑑賞中にシクシクと泣かれている声が聞こえたりしていましたし、たしかに私もホロリと涙ぐむシーンも決してなかったことはないですが、でもどちらかと言うと、私的にはとても爽快な気分になれるそんな後味の良い素敵な作品でした!

 

個人的な映画の好みの問題ですが、

私が、先日の6/10(日)に鑑賞してきました、カンヌ映画祭パルム・ドール賞(最高賞)を受賞した日本の是枝監督監督による『万引き家族』よりも、ある意味、こちらの作品の<家族>の方が、終わり方が爽快で後味が良いので、かなりオススメ作品も知れないですね。

『万引き家族』の方は疑似家族の崩壊に向かう様子を描いていますので、凄く切なくて哀しくなる映画でしたからね(汗)。

 

 

 

私的な感想と致しましては、

前述しました通り、単なるお涙頂戴のお話しではなく、今作品全般を通して少年オギーの周囲の人々の事も丁寧に描かれているからでしょうね。様々なキャラクターの境遇をも描く事により、みんなの目線で語られていて、遺伝子疾患の障碍はかなり辛い事実かも知れないですが、日々の生活に悩んでいるのは、決して少年オギーだけではないと言うかの様でもありましたからね。

深い家族愛に包まれながらも健気に学校生活に励むオギーの姿には思わず、応援したくなるようなそんな晴れ晴れとした気分にもなれる映画でした。

ただ、現実問題として、常にこんなに障碍者に理解がある展開ばかりの世の中ではないとする厳しい考えも考慮に入れ、その点を若干差し引きまして、五つ星評価的にはほぼ満点の★★★★☆(90点)評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

●『ワンダー君は太陽』本予告編

 

 

 

 

 

 

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サッカーW杯ロシア大会:対コロンビア代表戦 #サランスクの奇跡 #大迫半端ないって

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今更ながらですが、6/19(火)のサッカー日本代表のグループリーグH組初戦、コロンビア戦では、西野ジャパンが下馬評を大きく覆し、今大会で21回目のサッカーW杯史上において、アジア勢が南米勢を初撃破する戦いをした訳ですが、その戦いぶりについて、ブログにも記録に残しておこうかと思います。

 

 

 

先ず、前回ブラジル大会の得点王でもあったコロンビア代表の中心選手ハメス・ロドリゲスがふくらはぎの張りで先発メンバーから外れていたこと。

 

▲前回ブラジル大会で得点王になった当時のハメス・ロドリゲス。メッチャ男前ですよね(^^)v

 

そして、前回ブラジル大会には怪我のため出場が出来なかった、もう1人の中心選手のFWのファルカオが、ハメス・ロドリゲスとともに攻撃の要の双璧だったのですが、この両選手が揃わなかったことが日本は若干その点で運を味方につけていたとも言えます。

 

▲コロンビア代表の攻撃の要・左:ハメス・ロドリゲス、右:ファルカオ

 

下馬評では、サッカー日本代表は、H組においては予選リーグ突破の確率は極めて低く、引き分けは未だしも1勝を挙げるのも困難ではとも言われていた中にあって、いざ予選リーグ初戦の試合が開始されるや否や、南米の雄・コロンビア代表相手に、試合開始早々の前半3分にコロンビアの選手がペナルティエリア内において、FW大迫勇也(ブレーメン)のシュートを手を使って故意的に防ぐという悪質な反則行為により、一発退場。

 

 

この一発退場のレッドカードとともにペナルティキック(PK)を獲得するというビッグチャンスを、MF香川真司(ドルトムント)が見事に決めて先制点!

 

 

 

その後、10人対11人の戦いで絶対的に有利に試合展開を進められた日本代表。

 

 

しかし、前半39分に、FWファルカオの方からMF長谷部誠(ドルトムント)に接触しに行ったかのようにも映っていましたが、自陣のペナルティエリア手前でファルカオに対する長谷部のファール(反則)を取られ、MFキンテロがフリーキック(FK)を選手の壁の下を這わすようなグラウンダーのシュートを放ち、GK川島永嗣の真逆をつき、1対1の同点に追いつき、そのまま、前半を終了。

 

 

 

後半に入り、コロンビア代表は、そのFKを決めたMFのキンテロを下げてハメス・ロドリゲスを途中投入をしてきましたが、やはり怪我をしているためなのか精彩を欠いており、日本代表は全く臆することない戦いぶりを見せ続け、70分(後半25分)には、日本代表も、PKを決めて以降はボールとの絡みが少なかったMF香川真司を下げ、本田圭佑(パチューカ)を投入。

 

 

その直後の73分にMF本田圭佑からの左からのコーナーキックをFW大迫勇也が巧く頭でピタリと合わせて、ゴール前の密集の中でコロンビア代表選手に競り勝ち、見事なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、勝ち越しのゴールを演出した。

 

 

 

 

2014年の前回ブラジル大会では1勝も出来ずグループリーグ敗退。

奇しくも、前回大会の予選リーグ最終戦では、コロンビア代表に1対4の大敗を喫した相手だっただけに、それから4年。大舞台での雪辱は果たすことが出来たことは大きな自信に繋がるかと思います。

今回の勝利で予選リーグ突破に向けて、勝ち点3を挙げられた事は大きいですね!

 

 

アトランタ五輪の監督の際には、当時、史上最強と言われていたブラジル代表相手に<マイアミの奇跡>とも呼ばれる大金星を挙げいてましたし、西野朗監督の勝負強さは、まさに本当に何か持ってますよね!神がかっていますよね!

 

そして、攻守に大活躍の大迫選手は、まさに「大迫半端ないって!」

 

 

※因みに、本田圭佑は、アジア人初のW杯史上3大会連続のアシストという記録を今試合のアシストで達成。

 

 

あくまでも、FIFAランキング上では、予選リーグH組では、日本:61位、セネガル:27位、コロンビア:16位、ポーランド:8位というランキングの位置付けにはなってはいるものの、実力的には、このH組においては、アフリカ勢のセネガル代表が、最も、身体能力的にも、個人技的にも、組織プレー的にも抜きん出ている事が、先日のセネガル代表対ポーランド代表戦でのセネガル代表の凄い身体能力による波乱の勝利からも明らかですので、次戦のセネガル代表戦でせめて引き分けの勝ち点1を得る戦いをしないと、16強による決勝トーナメントへの進出は難しいので何とか頑張って欲しいですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<追伸>

6/18(月)午前7時58分に発生した震度6弱の大阪北部地震からは、ここ京都府内でも体感する余震が今のところ2度ほどしか起きていないので、せめて、このサッカーW杯ロシア大会の期間中はもう大きな地震は起きないでと願うばかりです。

 

 

映画の方も、今月は、6/1(金)公開初日の『デッドプール2』のIMAX上映、6/8(金)公開初日・河瀨直美監督&永瀬正敏さん舞台挨拶付き上映会『Vision』、6/10(日)『万引き家族』、6/15(金)公開初日の『ニンジャバットマン』ATMOS上映を観に行った以外は、久し振りの大きな地震とサッカーW杯で頭がいっぱいになって、その後は映画を1本も観に行っていないのですが、先ずは次回は今月に観に行った映画のブログ記事をUPさせて頂きますね。

 

 

と書いている最中にも、

先ほど、6/23(土)午後11時08分にも、久し振りに体感する地震がここ京都市内でも発生し、少々ビビッしまっていた次第です。

首都圏の御方々にとっては、震度3くらいでは屁とも思わないのかも知れないですが、あの阪神・淡路大震災を経験している者からすれば、ついつい、あの悪夢が甦ってしまい、慌てふためいてしまいます。

 

今回の大阪北部地震はいつになったら安心出来るのやら。。。トホホ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【大迫半端ないって】グッズ

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『デッドプール2』IMAX字幕版(2018年) #TOHOシネマズ二条 #ライアン・レイノルズ

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公開初日の6月1日(金)に、IMAX上映の先着入場者特典の手乗りデップーの特製フィギア欲しさに、TOHOシネマズ二条にて、久し振りにIMAX字幕版にて、おひとり様鑑賞。

 


▲2年前の前作『デッドプール』の感想は、こちらのリブログ記事をご覧下さい。

 

▲IMAX上映の先着入場者特典の手乗りデップーの特製フィギア。

 

 

 

 

「根は真面目な家族愛を描いた続編(18.6/1・IMAX字幕版)」

ジャンル:コメディ/アクション

原題:DEAD POOL2

製作年:2018年/アメリカ

配給:20世紀フォックス映画

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/

上映時間:120分

公開日:2018年6月1日(金)

監督:デヴィッド・リーチ

キャスト:

ライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン、モリーナ・バッカリン、ジュリアン・デニソン、ザジ・ビーツ、レスリー・アガムズ、T・J・ミラー、ブリアナ・ヒルデブランド、ジャック・ケシー、カラン・ソーニ、忽那汐里

 

R15+

 

 

【解説】

R指定ながら全世界で大ヒットを記録した異色のヒーロー映画「デッドプール」の続編。

マーベルコミック「X-MEN」シリーズに登場するキャラクターで、人体実験により驚異的な治癒能力と不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられてしまった元傭兵のウェイド・ウイルソン/デッドプールの活躍を描くアクションコメディ。

 

最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブルが現れる。

ヴァネッサの希望を受けて良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成するが……。

 

ケーブル役をジョシュ・ブローリンが演じ、モリーナ・バッカリン、ブリアナ・ヒルデブランド、T・J・ミラーら前作のキャストが続投。忽那汐里が新たに参加している。

 

監督は「アトミック・ブロンド」のデビッド・リーチ。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

MARVELコミックのX-MENシリーズの不死身の規格外はみだし者無責任ヒーロー『デッドプール』の続編。

毒舌、テキトー、下世話なネタをマシンガンの様に矢継ぎ早に繰り広げ、観客に直接語りかけるといった第四の壁もぶっ壊すというユニークさは今作も健在。

 

兎も角、次々に飛び出す色んな有名映画や音楽に関する小ネタにくすぐられましたね。

 

続編の今作は、私個人的には、前作に比べてそのパロディの小ネタが比較的に分かり易かったので、爆笑まではいかないまでも終始ニヤニヤしながら観ることが出来ました(笑)。

 

 

未来から過去を修正しに来たケーブル(ジョシュ・ブローリン)は露骨に『ターミネーター』の台詞を踏襲していたし、『グリーン・ランタン』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『アナと雪の女王』などの小ネタは未だしも、お話しの本筋とは全く無関係な『氷の微笑』の下ネタには思わず声を上げて爆笑してしまいました。

 

 

また、もちろん<X-MEN>シリーズのウルヴァリンをはじめ、今作では前作以上に<XーMEN>との関わりが濃かったですし、同じくMARVELコミックのアベンジャーズのネタも、「ウィンターソルジャーみたいなジジイ」「ホークアイもただの人だから」だとか、ライアン・レイノルズの元妻だったスカーレット・ヨハンソンをネタにした「ブラック・ブラック・ウィドウ」や、ブラック・パンサーならぬ「ブラウン・パンサー」。また、ケーブル役のジョシュ・ブローリンに向かっては「黙れ!サノス!」と言った具合。

タブーなんか一体どこ吹く風とばかりにあらゆる方面の壁をも突き破り、自虐ネタあり、身内楽屋落ちネタありというスタンスは前作以上かも知れないですね。

(ただストーリーと直接関わりの低い小ネタがあまりにも多過ぎるため、元ネタの映画や使用楽曲を知っていないと充分に楽しめないかもしれないという不安はなくはないのは確かですけれどね。)

 

 

そして、肝心のお話しの流れ的には、

ウェイド・ウィルソン=デッドプール(ライアン・レイノルズ)は、最愛の彼女ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)からなんと子作りの許可が出て、熱い抱擁を交わし幸せの絶頂を迎えていたのでした。

 

 

無責任ヒーローとして不死身の肉体を駆使し、世界中を股に掛けて悪人を成敗するデッドプール。そんなデッドプールに殺意を持つ輩が現れることも気付かずに。

そして喜びも束の間、不幸はやってくるのでした。隙をつかれてヴァネッサが殺されてしまうのでした。

彼女を失ったデッドプールは失意のどん底から自暴自棄に。後追い自殺を考えるも不死身の身体が邪魔をする。最後にとった手段で身体がバラバラになっても命は失われない。

 

 

そんなデッドプールを見かねて、<X-MEN>のメンバーのコロッサスが救いの手を差し伸べ、ミュータントの学校であり且つX-MENの本部でもある<恵まれし子らの学園>にバラバラになった身体を運び回復を待ち、そして「今度こそ<X-MEN>のメンバーとして更正しろ!」と言うのでした。

 

 

そして、<X-MEN>の見習いメンバーとして最初の仕事に取りかかるデッドプール。そこはエセックス・スクールというどこかで聴いたことのある様な名前のミュータント養護施設。両手から火の玉を放つファイアーフィストの異能者であるイジメられっ子ラッセル(ジュリアン・デニソン)がその養護施設長を殺そうとする事件が勃発。

 

 

ラッセルは「僕は所員から性的虐待を受けた!」と叫び暴れて手が着けられない状態でしたが、デッドプールは「あっ、そ!」と言い放ち、デッドプールが拳銃で撃ったのはなんと所員。「これで暴れる理由もなくなったっしょ?」と。

そして、デッドプールは少年と共に取り押さえられ、ミュータント刑務所<アイスボックス>という施設に収容されることになるのでした。

 

 

その頃、未来からタムトラベルしてきたケーブル(ジョシュ・ブローリン)は、ミュータント刑務所に向かっていたのでしたが、果たしてその狙いは誰なのか?

 

 

一応、作品的には、<X-MEN>シリーズの最新作と言って良いのかな(笑)。

時系列的には、劇中で確定されていますが『LOGAN/ローガン』の直後になるのかな?

お話しの本筋は意外にも根は真面目でオーソドックス。

不幸のどん底にあったウェイドがイジメられっ子ラッセルの救出劇を通して、仲間を得て立ち直るまでの姿を描いていて、際どいエロいシーンなどは全くないのですが、殺戮シーンなどがグロいせいか、今回もR15+指定のレイティング規制を受けた作品となっています。

相変わらずの<俺ちゃん>節は全開ではありますが、今作はその上で真面目にまさしく家族愛をテーマにした映画でした。

 

 

今作は、特に軽薄に見えはしても実は根は真面目な骨格がしっかりしたお話しに仕上がっていましたので、心底に破天荒な無責任アンチヒーローを期待していた人や普通のヒーローとは一線を画す存在でいて欲しいと考えてられる映画ファンには、この真面目さをデッドプールに求めるか否かは意見が大きく分かれるかも知れないですけれどね。

 

 

そう言った作風に対し、今作は、新キャラが面白かったですね!アフロの黒人女性は映画のチラシを見た限りでは私好みの女性ではなかったのですが、その特殊能力が運の強さという点も面白かったです。

 

 

また、今作では、LGBT問題や性的差別や人種差別問題などの切り口も積極的に採り上げて、「<X-MEN>という名称はおかしい女性蔑視だ!」とばかりに、<Xフォース>という<Xーミッション>のパクリみたいなチームを結成したり、劇中、女性ミュータントのネガソニック(ブリアナ・ヒルデブランド)の同性の恋人のユキオ(忽那汐里さん)をチョイ役ながらも登場させたりしている点も注目点かも知れないですね。

 

 

 

また私個人的にもツボだったのは、ピーターという普通のオジサンまでもが、この<Xフォース>のメンバーに採用されるのも笑えましたね。

 

 

 

楽曲使用については、前作同様に1980年代を中心に流行った曲が目立ちましたね。

そう言った意味合いでは、私たちバブル世代には非常に懐かしく感じ入りましたね。

a-haの「Take On Me」や、エンディングに使用されていたパット・ベネターの「We Belong」などが効果的に使用されていましたね。

 

●a-ha:Take On Me

 

 

●パット・ベネター:We Blong

 

 

 

それから、なんと言っても、今作で最も大爆笑をしたのは、エンディングロール途中の禁断の黒歴史の修正ネタにデッドプール役のライアン・レイノルズが悪ノリするくだりが最高に面白かったですね!

(これも<X-MEN>シリーズなど、これまでのライアン・レイノルズの俳優人生の足跡を知っていないと笑えないネタではありますけれど・・・。)

 

 

私的な評価と致しましては、

非常にマニアックな小ネタを絡めたコメディ・アクション映画ではありますが、どうせR15+指定のレイティング規制を受けるのでしたらば、もっとエロさ加減も増してくれても良かったとも思えましたが、グロさ・会話のお下劣さをパワーアップしながらも、ちゃんと家族愛を描いたファミリー映画として成立させる辺り、主演のみならず製作兼脚本にも関わっている映画人としてのライアン・レイノルズの映画愛溢れる所業だと思われましたし、本当にこれまで沢山の映画を観てきて良かったとニヤニヤ出来る作品でしたので、あくまでも私見ではありますが、五つ星評価的には、全く文句なしの★★★★★(100点)満点評価が相応しいかと思いました次第です。

 

でも、これだけ軽薄なアンチヒーロー映画ながらも、まともなファミリー映画としても仕上げた「2」で、かなりハードルが更に上がってしまったのですが、次回作があるとすれば「3」はどんな風に楽しませてくれるか今から待ち遠しいですね!

 

 

●映画『デッドプール2』予告編 最強鬼やば Version

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ

ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 御中

 

拝啓、貴社益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

さて、この度は「デッドプール2公式グッズ:特製ティータオル」を進呈頂きまして有り難うございました。

大切に使用させて頂きます。

また、購入した『デッドプール2』のサントラ盤も愛聴したいと思います。

                                      敬具

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

サッカーW杯ロシア大会:対セネガル代表戦 #ワールドカップ #乾貴士 #本田圭佑 #daihyo

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今更ながらですが、サッカーW杯ロシア大会のセネガル代表戦についても、ブログに記録として留めておきます。

 

 

サッカーW杯ロシア大会で日本代表は24日(日本時間25日)、エカテリンブルク・アリーナで行われた1次リーグH組の第2戦でセネガル代表と対戦し、2-2で引き分けた。

 

 日本代表とセネガル代表はともに勝ち点4。

6大会連続6回目出場の日本代表が開幕から2戦続けて勝ち点を獲得したのは2002年日韓大会以来4大会ぶり。

 

▲MF乾貴士選手(ベティス)の見事な同点弾で一旦1対1で追いつく。

 

 日本代表は1点を追う前半34分、MF柴崎岳(ヘタフェ)からのロングボールをDF長友佑都(ガラタサライ)がペナルティーエリア内で受け、MF乾貴士(ベティス)、のシュートで追いついた。

 

▲MF本田圭佑選手(バチューカ)がアジア人初の3大会連続のゴールを決め、2対2の同点となる。

 

日本代表は後半26分にセネガル代表DFワゲのシュートで1点差とされたが、途中出場のMF本田圭佑(パチューカ)が後半33分に3大会連続となる同点のシュートを決めた。

 

▲日本サッカー協会総裁の高円宮妃久子さまも拍手を送られる。

 

【試合経過】

 日本代表は香川、大迫らが先発。初戦のコロンビア代表戦から変更はなし。セネガル代表はマネ、ニャングらが先発。

 

<前半>

セネガル代表は前半11分、右サイドからDFワゲがクロスを上げ、MF原口がクリアするも、詰めていたDFサバリが右足でシュート。GK川島がパンチングし損ねて前にはじき、セネガル代表のエース・FWマネに当たって、ゴールに吸い込まれた。(0対1)

 

 

 日本代表は前半16分、左サイドを攻め、DF長友が中央に折り返し、MF香川が受ける。香川はバックパスし、MF長谷部がペナルティーエリア外からシュートを放ったものの、相手に当たった。

 

 

 前半34分、DF長友がペナルティーエリア内でMF乾にパス。乾はドリブルで1人をかわして得意なコースを右足でシュート。ゴール右サイドネットに突き刺さり、同点とした。(1対1)

 セネガル代表はその後、何度かチャンスをつくるが、ゴールを割れず。前半を1-1で折り返した。

 

<後半>

  日本代表は後半5分、DF長友が前線に浮いたパス。ペナルティーエリア内でMF原口が頭で浮かせ、FW大迫がヘディングシュートを放ったが、相手GKがキャッチする。

後半15分、MF柴崎が右サイドから中央へ折り返したものの、FW大迫は合わせることができない。

後半19分、ペナルティーエリア左からのMF乾のシュートはクロスバーに当たる惜しいシュート。

 セネガル代表は後半26分、左サイドからFWマネがペナルティーエリア内に浮いたパスを送り、受けたDFサバリが中央へ折り返す。FWニャングがさわり、最後は逆サイドに走り込んできたDFワゲが押し込んで勝ち越した。

 

 日本は後半30分、本田の右CKから、最後はFW大迫のシュートが、相手に当たった。

 

 

後半33分、FW大迫のペナルティーエリア手前右からのクロスに中央でGKと岡崎が競り合う。逆サイドに流れたボールをMF乾が折り返し、ゴール前にいたMF本田が左足で押し込んで追いついた。

 

 

 その後は互いにゴールを割れず、引き分けた。

 

 ▽得点者【日本】乾(前34分)本田(後33分)【セネガル】マネ(前11分)ワゲ(後26分)

 

 

 

 

 

 

●サッカー日本 セネガルに執念のドロー ロシアワールドカップ  

 

 

 日本代表は2大会ぶりの1次リーグ突破をかけ、本日28日午後5時(日本時間午後11時)にボルゴグラードでポーランドと対戦する。

 

 

 

◎日本代表はポーランド代表戦で勝利するか引き分けるかで自力で決勝T進出が可能。

※尚、万が一、負けた場合のグループリーグ突破条件は上記の表の通り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

 

サッカーW杯ロシア大会:ポーランド代表戦 #16強 #決勝T進出 #西野ジャパン #daihyo

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今更ながらですが、6/28(木)に、サッカー日本代表が2大会8年振りに予選グループリーグ突破を決めてくれたので、記念にブログにも記事として記録に留めておきます。

 

 

サッカーW杯ロシア大会で日本代表は、ボルゴグラードで行われた1次リーグH組最終戦で結果的にはポーランド代表に0-1で敗れた。

但しながらも、同じH組のもう1試合でコロンビアがセネガルを1-0で降した結果、日本代表はセネガル代表と得失点差、総得点で並び、直接対決も引き分けだったが、今回のロシア大会から採用された大会規定によるフェアプレーポイント(警告数の差)で上回って予選2位通過となり、2010年南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の1次リーグ突破が決まった。

 

国際サッカー連盟(FIFA)ランキング61位の日本は決勝トーナメント1回戦では同3位の強豪国であり優勝候補の一角であるベルギーと対戦する。

2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会で、日本は1回戦で敗れており、今大会で初の8強入りを目指す。

 今大会日本代表の予選グループリーグの結果は、ポーランド代表戦との最終戦を終え、1次リーグ初戦でコロンビアに2-1で勝ち、第2戦でセネガルと2-2と引き分け、ポーランドに0-1の黒星を喫した。

 

過去には、2002年日韓大会の予選1次リーグでベルギーと引き分けたという経験もありはしますが、あの当時のベルギー代表とはメンバーも大きく異なり、現在のチームは<黄金世代>とも呼ばれる超強豪メンバーのチームだけに、日本代表は胸を借りるつもりで死力を尽くして頑張って欲しいですね。

 

【試合展開】

日本代表は、これまでの2戦から先発を6人入れ替えて臨んだ。

FW大迫勇也(ブレーメン)の1トップから、4-4-2といった、FW岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀(マインツ)の2トップに、またMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)、MF山口蛍(セレッソ大阪)、MF酒井高徳(ハンブルガーSV)、またキャプテンでDF長谷部誠(フランクフルト)からDF槙野智章(浦和レッズ)といった6名を大胆にも入れ替えて最終戦に臨んだのでしたが、平均気温35℃の暑さの中、前2試合での先発メンバーの選手の疲労を鑑みての作戦だったのでしょう。

 

キャプテン長谷部誠選手が先発メンバーから外れた事により、キャプテンマークは、GK川島永嗣選手が身に着けて試合に臨む。

 

<前半>

 前半12分、日本代表は武藤が相手のパスをカットし、左サイドを駆け上がった長友にパス。長友からのクロスに岡崎が頭で合わせたものの、枠をとらえられない。

1分後、柴崎の前線へのパスから、武藤がペナルティーエリア手前からシュートを放ったが、相手GKにはじかれた。

同16分、宇佐美のパスを受けた酒井高のシュートはGKの正面に。

 ポーランド代表は同32分、速攻から最後はグロシツキがヘディングシュート。GK川島が右手一本でかき出し、間一髪でゴールラインを割らないといった、前2試合での凡ミスによる失点の汚名返上する神がかり的なスーパーセーブを魅せる。そのこぼれ球を酒井宏がクリアした。

 

▲VARシステムによる判定でもボールが半分以上ゴールラインを割っていないという、GK川島永嗣選手による超スーパーセープ。

 

<後半>

 日本代表は後半2分、FW岡崎に代わってFW大迫が入る。

同8分、ポーランド代表が速攻。グロシツキからの低いクロスがペナルティーエリア中央に入るが、GK川島が抑える。

 しかし、ポーランド代表は同14分、クルザワの左FKから、マンツーマンのディフェンス体勢が崩れゾーンによるディフェンスになっていたところの隙をついてきたボールを、ベドナレクが右足でシュートを決めて先制点を奪う。

日本代表対ポーランド代表は0-1。

 

▲マンツーマンのディフェンス体勢が崩れゾーンによるディフェンスになっていたところの隙をついた相手ゴールでしたが、決勝T進出の対戦相手は強豪国揃いなので、こういったミスは命取りになるので要注意。

 

 

 ポーランド代表は後半29分、再び速攻から最後は、グロシツキの右クロスに中央でレバンドフスキが飛び込んで右足であわせるが、大きく外れる。

 

▲守備固めとしてキャプテンでDFの長谷部を投入し、時間稼ぎとして自陣後方で<ボール回し>を続けさせた。無駄なボール運びで時間稼ぎをするなどは、フェアプレー精神にもとるとの意見など賛否両論がありますが、私は、この大博打に賭けた西野朗監督の奇抜な采配で、結果的にグループリーグ突破を果たすことが出来たのですから、次戦の決勝トーナメントの相手・ベルギー代表戦で、選手達が最も感じていた、この<不本意さ>を晴らして欲しいですね。

 

 

 

 日本代表は後半40分頃から、他会場の途中経過を頼りに、守備固めとして、FW武藤を下げ、DF長谷部を投入し、終盤、負けていながら自陣の後方最終ラインでしばらく時間稼ぎとして、10分以上ボールをまわし続けるといった戦法を採りました。

コロンビア代表が1-0でセネガル代表に勝っているという他会場の戦況を見ての判断でしょうが、万が一、セネガル代表が1-1の同点に追いついたらと考えると、恐ろしいほど凄い大博打に出た西野朗監督の采配。

 

 

専門家らが「勇気ある決断」と西野朗監督の戦術を評価する一方、ファンからは「恥ずかしい試合。もうサムライブルーとは呼ばない」との声も上がった。

 

 

 日本代表は0-1で敗れたが、かろうじて大会規定によりフェアプレーポイント(警告数の差)により薄氷の差にて決勝トーナメント進出を決めた。

 

 ▽得点者【ポーランド】ベドナレク(後14分)

 

●ロシアW杯 日本 決勝T進出決定!運命のポーランド戦  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【サッカーW杯ロシア大会・決勝トーナメントのカードとTV放送予定】

※試合日程と番組表

 

サッカーW杯ロシア大会は、6月30日から16強による決勝トーナメントが始まる。

初の準々決勝進出を目指す日本代表がベルギー代表と対戦する1回戦は、日本時間の7月3日午前3時にキックオフ。

勝ち進めば、準々決勝は7日午前3時開始で、ブラジル-メキシコの勝者と顔を合わせる。

決勝トーナメント全試合の日程と顔合わせ、テレビ放送予定は以下の通り。

 

◆日本戦
日本-ベルギー(7月3日午前3時)
放送:NHK総合

 

◆日本が勝ち進んだ場合
日本-<ブラジル-メキシコの勝者>(7日午前3時)
放送:TBSテレビ系

 

 

◆放送予定
※日付は、たとえば「3日午前2時」が「2日深夜2時」といった表記になっている部分があります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

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