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『Vision』(2018年) #河瀨直美監督 #ジュリエット・ビノシュ #永瀬正敏 #岩田剛典

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今更ながらですが、母親を病院までガン治療の送迎にクルマで連れて行く合間に、今作『Vision』の6月8日(金)の公開初日には、あのフランスの大女優ジュリエット・ビノシュも登壇予定の舞台挨拶付き上映会の方は、奈良県との県境にほど近いイオンシネマ高の原での実施でしたので、折角の機会でしたが行くのが無理なので諦めていましたが、京都市内の中でも、河瀨直美監督&永瀬正敏さん両名のみの舞台挨拶付き上映会が、丁度、京都駅南口のイオンモールKYOTOのTジョイ京都でも急遽企画されているらしいとの情報を得ましたので、この河瀨直美監督&永瀬正敏さん主演のこのコンビの映画は『あん』(2015年)、『光』(2017年)共に感動を呼ぶ作品でしたので、今回もそういった映画と思ってこの舞台挨拶付き上映会での鑑賞に臨みました。

 

 

「悪い方の河瀨直美節が炸裂した観念的な作品(18.6/8・河瀨直美監督&永瀬正敏さん舞台挨拶付き上映会)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2018年/日本=フランス

配給:LDH PICTURES

公式サイト:http://vision-movie.jp/

上映時間:110分

公開日:2018年6月8日(金)

監督:河瀨直美

キャスト:

ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、白川和子、ジジ・ぶぅ、田中珉、夏木マリ

 

PG12

 

 

 

【解説】

河瀬直美監督が永瀬正敏とフランスの名女優ジュリエット・ビノシュを主演に迎え、生まれ故郷である奈良県でオールロケを敢行したヒューマンドラマ。

フランスの女性エッセイストで、世界中をめぐり紀行文を執筆しているジャンヌは、あるリサーチのために奈良の吉野を訪れ、山間に暮らす山守の男・智と出会う。

智は、山で自然とともに暮らす老女アキからジャンヌとの出会いを予言されていたが、その言葉通りに出会った2人は、文化や言葉の壁を超えて次第に心を通わせ、さらに山に生きる者たちとの運命が予期せぬ形で交錯していく。

ジャンヌ役をビノシュ、山守の男・智役を永瀬が演じるほか、岩田剛典、美波、森山未來、田中泯、夏木マリらが出演。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

観終わっての、率直な感想を述べますと、私的には「ダメだこりゃ(苦笑)」。

従来の映画作りに原点回帰されたのか、悪い方の河瀨直美節炸裂の独特な世界観の、ある種のファンタジー映画の様でしたが、正直、この映画を心底理解出来た様な素振りは出来ないので、観念的なお話し過ぎて私の頭ではかなり難解過ぎて意味不明でしたし、好き嫌いなど好みがすごく分かれる作品ではないかと思われました。

 

 

ストーリーがあまり説明的ではないというか雑すぎるくらいでしたし、おそらく河瀨直美監督が意図する演出とは異なっていたり、或いは、中途半端で断片的な説明がキーワード的に語られるのみなので、この河瀨直美監督の独特な世界観に入っていけるかどうかで評価が大きく変わってしまう作品かも知れないですね。

 

 

 

河瀨直美監督の意図する演出と異なっているかと感じたのは、例えば、原生林を意識してあえて吉野の自然を映していたという意図だったと思われますが、監督は勘違いしていたのかも知れないですが、現実的には奈良の吉野の山林は人の手の掛かった植栽林なので原生林とは異なります。なので、その地にわざわざ伝説の薬草を探しに訪れるというのはファンタジーにしても、そもそも違和感があるだろうし、決して吉野の山々でないとダメな理由がないなど。

 

 

お話しの流れ的には、

フランス人の女性エッセイストのジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、世界中を旅しながら紀行文を書いていました。

 

 

彼女は、<Vision>と呼ばれる傷付いた心を癒やしてくれる効果のあるという伝説の薬草を探して、花(美波さん)を案内役に、吉野の山を訪れる。

 

 

そこで、山守をしているという智<トモ>(永瀬正敏さん)に出会い、しばらくの間、彼の家に泊めてもらうことになります。

智はコウという白い犬を飼っていて、山に分け入る時はいつも一緒。

 

 

近所には、アキ(夏木マリさん)という盲目の老女が住んでいて、薬草にも詳しく、智とは懇意にしていました。

アキは、<Vision>という伝説の薬草が約1.000年毎に胞子を放出することも知っている様子で、どうやらジャンヌとアキが出会うシーン自体も、いわくありげ。

 

 

アキという、あたかもシャーマンの様な不思議な存在。

彼女のその存在自体がある種大自然の象徴かのようでもありましたね。

 

 

また、よく解らないのですが、数学でいうところの<素数>が断片的なキーワードとして語られていました。

素数ゼミ(素数である13年間土の中に居る13年ゼミや17年ゼミなど)の話をジャンヌが語る中で、<Vision>も、997年毎(これも素数)に胞子を放出して再生するという。

もしや河瀨直美監督は、真剣に<素数>をあたかも生物や生態系にとって重要な意味ある数字として本当に捉えておられているのだろうか?といった疑問も湧きましたね。

 

 

 

ジャンヌが<Vision>という伝説の薬草を探して吉野を訪れた理由、またアキの行動とジャンヌとの関係、鈴<リン>(岩田剛典さん)の登場以降後半になるにつれ次々と断片的な説明がキーワード的に加えられて行くのですが、それでも尚、ストーリー的には、かなり消化不良的な印象は拭えなかったですね。

 

 

 

肝心の河瀨直美監督のこの作品に込めたメッセージはと言えば、

奈良の奥深い吉野の森林を舞台にしたお話しと自然を捉えた神秘的な素晴らしい映像と共に、生物の進化、破壊と再生の<Vision>というよりも、むしろ<Image>といった感のものとに重ね合わせていた様ですが、私個人的には、難解な観念的な映画よりも解り易い作品が好みなので、吉野の四季折々の自然を捉えた映像美には圧倒され心癒やされる部分はあったものの、例えば、アキ(夏木マリさん)や岳(森山未來さん)が、森の中で、突然、恍惚の表情を浮かべて踊り狂い出す場面など、あまりにも独り善がりな観念的な演出には「?」マークの連続でしかなかったですね。

 

 

 

 

 

私的な評価と致しましては、

この作品の前の永瀬正敏さん主演の河瀨直美監督の2作品の『あん』(2015年)、『光』(2017年)が2作品続けて、非常に解り易い作風で感動的な作品だっただけに、今回、またもや原点回帰なされたのか観念的で非常に解り辛い、ある意味悪い方の河瀨直美ワールドが炸裂した本作品は、役者さん達の演技と世界観や吉野の山々の映像美や、また女性監督らしいと思えるほどに、セックスシーンをはじめ、ジュリエット・ビノシュを美しく撮った画にはなかなか惹き付けられたものの、鑑賞後もモヤモヤと様々な疑問が残ってしまったので、点数はかなり低めとなりました。

映画配給元のLDHピクチャーズのEXILEや三代目JSBなどから代表する形で、岩田剛典さんが出演していましたが、岩ちゃんのファンの御方々には申し訳ありませんが、五つ星評価的には★★★☆(70点)の三つ星半の評価くらいとさせて頂きました。

 

観る人を選ぶ映画の様でもあり、決して万人受けする作品ではないので、オススメはし難い面もある観念的な作風の映画でした。

 

●映画『Vision』特報

 

 

●映画『Vision』予告②【ユナイテッド・シネマ限定】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


サッカーW杯ロシア大会:決勝T1回戦 ベルギー代表戦 #ロストフナドヌーの激闘 #大雨特別警報

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今更ながらですが、現地時間7月2日(月)にロシアのロストフナドヌーで行われた決勝トーナメント1回戦の対ベルギー代表戦の模様を振り返り、サッカー日本代表チーム史上最もベスト8の壁を突破しつつあった試合の激闘の記録として記事にまとめておくことにします。

 

 

サッカーW杯ロシア大会で、日本代表は7月2日(日本時間3日)、決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し、両チーム同点で迎えた試合終了間際のアディショナルタイムに失点を喫して、2―3の逆転劇で敗れ、初のベスト8進出はならなかった。

 

 

 日本代表は強豪国ベルギー代表を相手に、前半を0-0で折り返し、後半に入った直後の3分にMF柴崎岳(ヘタフェ)からのスルーパスに、MF原口元気(ハノーバー)のゴールで先制。

 

 

  その4分後には、MF香川真司(ドルトムント)が敵を惹き付けながらのバックパスに呼応したMF乾貴士(ベティス)の無回転のミドルシュートが決まって追加点を挙げた。

 

 

  だが、その後、後半20分にベルギー代表は一気に長身の選手2人を投入し、波状攻撃を仕掛けてきた。

  同24分にDFフェルトンゲンのヘディングシュートで1点を返されると、さらに5分後には途中出場してきた194㎝の身長を誇るFWフェライニにCKからのヘディングシュートで同点に追いつかれた。

 

 

  その後、ベルギー代表からの猛攻に遭うが、日本代表GK川島永嗣(メス)の必死のスーパーセープなどにより、2、3点分は免れた形となりながらも相手の攻撃を凌いでいた。

 

 

 だがベルギー代表の勢いは止められず、そして試合終了間際の後半アディショナルタイムに、途中出場のMF本田圭佑(パチューカ)のCKをキャッチしたベルギー代表のGKが転がしたボールからカウンター攻撃の逆襲を受け速攻から、最終的にはMFシャドリにゴールを決められ、逆転負けを喫した。

 

 

 尚、日本代表は、香川真司(ドルトムント)、大迫勇也(ブレーメン)ら1次リーグ第1、2戦と同じメンバーが先発出場した。

 

 

 

 国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングは、1次リーグH組を2位で通過した日本が61位で、G組1位のベルギーが3位。過去の対戦成績は日本が2勝2分け1敗だった。

 

 

 でも、日本代表のサポーターは良い夢を魅させてもらったですよね!

あの<赤い悪魔>とも呼ばれ、とりわけ現在のチームは<黄金世代>とも称されるほどの強豪国ベルギー代表を本気にさせるほど、一時的には、2点を先取しリードしている時間帯があっただけでも夢見心地でした。

 最終盤での逆転劇はさすがに辛かったですが、選手達が胸を張って帰国の途に着いてくれたことは嬉しかったですね。

<ロストフナドヌーの悲劇>と書いている人も居られる様ですが、決して悲劇ではなく強豪国ベルギー相手によく善戦していた試合でしたし、サッカーファンには<ロストフナドヌーの激闘>とでも呼んで欲しいですね!

 

 

 七夕の願い事としては、

こうなったら、強豪国ベルギー代表には、何が何でも、このサッカーW杯ロシア大会で優勝して欲しいですね!

 

 取りあえず、今日のベスト4を決める試合で、ベルギー代表は、優勝候補の筆頭国であり、また、あのネイマールを擁するブラジル代表から勝利を収めたことからも、その可能性も決して無きにしも非ずです。

 

 それと、7月5日未明から現在まで続く、西日本各地を襲っている数十年に1度の規模の集中豪雨による特別警戒警報が早く収束して、これ以上の被害が出ないことを祈るのみです。

 


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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

 

『ニンジャバットマン』(2018年) ATMOS上映 #イオンシネマ京都桂川 #DCコミック

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結局、6月は『Vision』の二日後には、カンヌ映画祭の最高賞のパルム・ドール受賞の是枝裕和監督作品『万引き家族』を鑑賞してはいるのですが、それ以上に、その週の週末の6月15日(金)に公開初日だった、日本のクリエーター陣が、DCコミック界の人気ヒーロー<バットマン>をアニメ化したアクションエンタテイメントであり、現代の犯罪都市ゴッサムシティから、悪党たちがタイムスリップしてきた戦国時代の日本を舞台に、ジョーカー達による歴史改変を阻止すべく立ち向かうバットマンの戦いを描いた荒唐無稽なアクション巨編のアニメ『ニンジャバットマン』が「もう、なんでも有りなんか?」とばかりに面白いを越えて、お腹の底から笑えてくるほどで、私の「2018年度上半期映画ベスト10」に食い込んでくるほどの映画でしたので、今年の上半期を振り返って、2018年度上半期映画ベスト10を発表する前にブログ記事化しておきたいので、先に鑑賞していた『万引き家族』とは順序が前後しますが、先ずはこの『ニンジャバットマン』をご紹介させて頂きたいと思います。

 

この映画を観に行った三日後の6/18(月)に震度6弱の大阪北部地震が起きた影響や、暫くは悪天候も続いた事もあり、結局、上半期はこの映画『ニンジャバットマン』で終えました。

 

 

 

「DCコミック許諾済・中島かずき節炸裂!(18.6/15・ATMOS上映)」

ジャンル:アクション/アニメ

製作年/国:2018年/日本=アメリカ

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/batman-ninja/

上映時間:85分

公開日:2018年6月15日(金)

監督:水崎淳平

脚本:中島かずき

キャラクターデザイン:岡崎能士

音楽:菅野祐悟

アニメーション制作:神風動画

VOICEキャスト(声の出演):

山寺宏一(バットマン)、高木渉(ジョーカー)、加隈亜衣(キャットウーマン)、釘宮理恵(ハーレイ・クイン)、子安武人(ゴリラ・グロッド)、田中敦子(ポイズン・アイビー)、諏訪部順一(デスストローク)、チョー(ペンギン)、森川智之(トゥーフェース)、三宅健太(ベイン)、梶裕貴(ロビン)、河西健吾(レッドロビン)、小野大輔(ナイトウィング)、石田彰(レッドフード)、大塚芳忠(アルフレッド)

 

 

 

【解説】

アメリカの人気ヒーロー「バットマン」を日本のクリエイターがアニメーション化。日本の戦国時代にタイムスリップし、歴史改変をもくろむジョーカーをはじめとした悪党たちを相手に、現代の最新テクノロジーから切り離されてしまったバットマンが戦う姿を描くオリジナル長編作品。

テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のオープニング映像や「ポプテピピック」などで注目されるアニメーションスタジオの神風動画が手がける初の長編劇場アニメで、同スタジオ代表のクリエイター、水崎淳平が監督を務める。

脚本を「劇団☆新感線」の中島かずきが担当し、ボイスキャストには山寺宏一、高木渉、加隈亜衣、釘宮理恵、子安武人、大塚芳忠ら実力派声優が集った。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

▲電光表示の上映時間の切り替えミス。私は14:45の上映回で鑑賞。

 

 

現代の21世紀のゴッサムシティからバットマンやジョーカーたちがごっそり戦国時代の日本にタイムスリップ!

ジョーカーたち悪党による歴史改変を阻止するためにバットマン達が奮闘するアニメーション巨編。

 

21世紀のテクノロジーを失って、また最新IT機器などのガジェットが不通で正しく使用出来ない中、如何にして戦うのかが見どころのひとつでもありました。

 

<劇団☆新感線>の座付き作家で『天元突破グレンラガン』なども手掛けた中島かずきさんが脚本を担当。

作品のノリは、まさに味付けもこのテイストそのもの。

 

キャラクターデザインを『アフロサムライ』などで有名な岡崎能士さんが務められる。

ご自身もバットマンシリーズの大ファンと言うだけあって、力の入った魅力的なデザインになっていたと思います。

 

 

突然、日本の戦国時代にタイムスリップしても日本人などと言葉が通じる設定は嘘臭い部分はありますが、ジョーカーの「尾張の国主というだけに、この世を終わりにしようと思う。」といった台詞をはじめ、日本人スタッフならではの言葉遊びなどアレンジが楽しめましたね。

 

 

日本の実際の歴史を知っているとニヤリとする場面も幾つもあって、その点も楽しかったですね!

 

例えば、越後の上杉謙信は女性だったという異説もある中、女傑のポイズン・アイビーが入れ替わるのも面白かったですし、近江の明智光秀と入れ替わったトゥーフェースの役割も歴史に基づいていて面白かったですね!

 

 

戦国のバットマンとして、戦国時代の文化や様式も当然活用されますが、日本ならではの演出(既に公式サイトで発表しているので多少ネタバレになりますが、動く城や合体ロボ系など)もう拍手を送りたいほどに、「もう、なんでも有りなんか?」とばかりに面白いを越えて、お腹の底から笑えてくるほど日本のPOPカルチャーを「これでもか!」とばかりに盛り込んでいるのが凄かったですね!

 

 

まぁ、こういった遊び心は<劇団☆新感線>の座付き作家たる中島かずき節炸裂の最たるものであり真骨頂そのもので、<ゲキ×シネ『五右衛門ロック』>などの舞台劇でも2.5次元で五右衛門ロボを舞台化していたりしていますからね。

 

 

そして、お話しの流れ的には、

 

犯罪都市ゴッサムシティの闇の騎士・バットマン。

数々の狂った犯罪者を捕らえて、アーカム(精神疾患患者収容所)に送って来た。

 

 

そのアーカムと呼ばれる収容所で異変が起きたのでした。

高度な知性を持つゴリラ・グロッドの発明した機械により大きな爆発が発生し、ジョーカー、ハーレイ・クインをはじめ、複数の収容者が爆音と共にどこかに消え去ってしまったのでした。

 

 

そしてバットマンもまた、目の前の爆破に巻き込まれてしまったのでした。

 

 

目が覚めたバットマンの前には見慣れぬ風景。

「この文字は日本語?でもそれにしては何やら・・・。」

 

 

そこに襲いかかってくる侍達。

「第六天魔王の命により、そなたの身柄を拘束する。」

バットマン。

「サムライ?もしや?ここは、中世の時代の日本なのか?」

 

 

第六天魔王と呼ばれ尾張の国を統治する織田信長と入れ替わったジョーカーと対面するバットマンでしたが、追っ手をかわして身を隠していたが、そこに着物装束の1人の女性が現れるのでした。

その手には黒猫の指人形。

「キャットウーマンなのか?」

 

 

キャットウーマンによると、ゴリラ・グロッドによる爆破は時空移動を引き起こし、ここ日本の戦国時代の戦国大名たちとヴィラン達が入れ替わり、織田信長と入れ替わったジョーカーをはじめ、甲斐の武田信玄にはペンギン。越後の上杉謙信にはポイズン・アイビー、近江の明智光秀にはトゥーフェース。陸奥の伊達政宗にはデスストロークといった様にバットマンの仇敵が、各地の戦国大名の座に立ち、まさに戦国ヴィラン大名となっているとのことでした。

 

 

バットマンだけが、タイムスリップしてくるのに2年間遅れて、この時代にやって来た。その2年間の間に、ジョーカーはドでかい城を築き、バットマンと興じることを楽しみに待っていたのでした。

 

 

21世紀のテクノロジーを失って、また最新IT機器などのガジェットが不通で正しく使用出来ない中、如何にして戦うのか?果たしてバットマンに勝機はあるのか・・・。

 

といったイントロダクションの映画でした。

 

 

この戦国バットマンは、ワーナーブラザース映画のDCコミック許諾済の和製アニメ作品ですが、予告編を観てアメコミ調を意識したキャラクターデザインや舞台設定が気に入って観に行って来ました。

 

 

戦国ヴィラン大名とはなっているものの、本作の悪役のメインは、第六天魔王のジョーカーと小姓のハーレイ・クイン。そしてゴリラ・グロッド。

 

 

 

 

以下、戦国ヴィラン大名たち。

 

 

 

 

 

 

 

ジョーカーとハーレイ・クイン、ペンギン、ポイズン・アイビー、トゥーフェースなどは実写バットマンの過去作でよく知ってはいましたが、ゴリラ・グロッドの事はよく知らなかったのでWikipediaで調べてみましたところ、主にDCコミックの<ザ・フラッシュ>と対決していたらしい知能が異常に高いゴリラのスーパーヴィランらしいですね。

 

【参考画像:実写版ザ・フラッシュ】

 

ジョーカー対バットマン、キャットウーマン対ハーレイ・クインの戦いも見ものでしたね!

 

 

 

 

 

鎧を纏った戦国バットマンや、剣捌きをはじめ、何と言っても岡崎能士さんのキャラクターデザインが良かったのですが、音楽担当の菅野祐悟さんの和風テイストを活かしたBGMも凄く良かったですね!

 

かなりオリジナル設定への配慮が感じられる作りでしたので、コアなバットマンのファンでも納得出来る中身になっているのではないかとも思われましたね。

時空を越えてもアルフレッドの変わらぬ佇まいに安堵するばかり(笑)。

 

 

後半の遊び心満載の怒濤の展開は、日本のPOPカルチャーを海外に魅せつけたかったからとも思いますが、ただ、この点で賛否が大きく分かれてしまう作品になってしまうのかも知れないですね。

 

私個人的には、こういった遊び心があってこそ、<劇団☆新感線>の座付き作家たる中島かずき節炸裂であり真骨頂そのものですから、コレも有りかと思っています(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

従いまして、私的な評価と致しましては、

決して万人受けするアニメでもなく、ツッコミどころ満載の作品ですが、そこがまた楽しいアニメ映画だと思われますので、和製アメコミ戦国絵巻としての作品の質的な五つ星評価的には、合体ロボ系の演出からは、★★★★(80点)の四つ星評価位の評価に相当するかも知れないですが、あくまでも、独断と偏見の私見による面白さ度合いでは、★★★★★(100点)の満点とも思える位に面白さ満点の作品でした。

 

●Batman Ninja SoundtrackーTheme

 

 

※短い曲がほとんど乍ら合計33曲も収録してある凝ったBGM集です。

 

 

 

●映画『ニンジャバットマン』日本用トレーラー【2018年6月15日劇場公開】

 

 

 

▲『ニンジャバットマン』パンフレット(1.000円+税)・計35ページ

 

 

 

 

 

 

▲『ニンジャバットマン』Tシャツ(3.000円+税)

 

 

▲『ニンジャバットマン』クリアファイル(350円+税)

 

▲先着入場者特典として、レトロ風A3サイズポスターをGET!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

2018年度上半期映画ベスト10 #上半期振り返り #上半期ランキング #デップー2 #加藤剛

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昨年よりも鑑賞本数自体は少ないものの、未だ未だブログ記事化出来ていない劇場鑑賞済みの作品も多いのですが、とりあえず、もうかれこれ6月も過ぎ、もう京都市内では本格的に祇園祭の時季になってきましたことですので、今年の上半期を振り返って、あくまでも独断と偏見で、今年度(2018年度)の上半期映画ベスト10を発表させて頂きたいと思います。

 

 

【2018年度上半期映画ベスト10】

 

第1位:『デッドプール2

第2位:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

第3位:『シェイプ・オブ・ウォーター

第4位:『ワンダー 君は太陽

第5位:『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

第6位:『今夜、ロマンス劇場で

第7位:『ニンジャバットマン

第8位:『グレイテスト・ショーマン』

第9位:『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

第10位:『レディ・プレイヤー1

 

次点:『犬ヶ島』、『いぬやしき』、『ぼくの名前はズッキーニ』、『パディントン2

 

(以上、劇場鑑賞今年度公開新作34本中)

 

◎各作品のタイトル名をクリックしていただくと、私の過去記事ともLINKしており、該当作品のブログ記事に飛ぶようになっていますので、ご興味が惹かれた作品があれば、タイトル名をクリックの上、お読み下されば嬉しい限りです。

 

 ※尚、上記ランキングの中の『グレイテスト・ショーマン』については未だ劇場鑑賞時の感想をブログ記事化出来ていませんが、既に、この作品のBlu-ray+DVDセットも購入済みですので、改めて鑑賞後、早急にブログ記事化させて頂きたいと思っております。

 

 

【寸評】

私の場合には、上半期の話題作だった『君の名前で僕を呼んで』や『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、『ビューティフル・デイ』、『レディ・バード』なども未見ですし、『ブリグズビー・ベア』も今月の7月になってようやく鑑賞したのでランクインさせていませんので、おそらく、もっと沢山新作映画を劇場でご覧になられている御方々とはランキングが大きく変わるのかも知れないですが、ミニシアター系の映画以外のメジャー系映画は大体鑑賞していたかとは思うのですが、その中でも、やはり私の中では『デッドプール2』が最も面白かったでしたね。

比較的に、次点に挙げた『犬ヶ島』もそうですが、この『デッドプール2』や『レディ・プレイヤー1』、そして邦画の『今夜、ロマンス劇場で』など、ちょっと映画オタクの私の心をくすぐるマニアックな小ネタが映画中にイースターエッグのようにオマージュ的に隠されている作品に心奪われた傾向にありますね。

 

 

 

でも、純粋にお話しに大感動した映画はやはり邦画の『今夜、ロマンス劇場で』だったかも知れないです。

あらゆる映画へのオマージュを込めた映画愛溢れる純愛を描いたこの作品には珍しくハンドタオルが重くなるほどボロボロと大泣きしてしまいましたからね。

 

 

 

洋画の中で感動作を挙げるとすれば、大泣きまではしませんでしたが、『ワンダー 君は太陽』と『しあわせの絵の具』が感動的で良かったでしたね。

 

特に、『しあわせの絵の具』は全国的に公開館数がかなり少ない中でよく健闘していた映画だったと思いました

 

 

 

そして衝撃度では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』がかなりの衝撃を受けたという意味合いではNo.1作品でした。

アベンジャーズ関連は、もはや一見さんお断り的なシリーズになってきていますが、シリーズ作品を通してずっと観てきて本当に良かったと思える作品でしたが、今回の作品は面白いというよりも、ちょっと衝撃的過ぎましたね。

 

 

 

 

6月中に観た最後の作品に『ニンジャバットマン』を鑑賞してからランキングの基準と言いますか、ベスト10に食い込ませるべきか凄く迷ったのですが、異色作でしたが、かなり面白かったので、ランキングの中ほどのあたりに入れさせていただきました。

その為に泣く泣く、『犬ヶ島』や『いぬやしき』、『ぼくの名前はズッキーニ』、『パディントン2』なども良い作品だっただけに上半期の時点でベスト10圏外という形になってしまいましたのが、ちょっと惜しまれます。

いずれも甲乙つけがたい作品でした。

 

でも、私も気まぐれな性格なので、下半期ベスト10を経て、2018年度の年間映画ベスト10を選出する際には、何も気にせずに、この上半期のベスト10圏外からも挙げるかも知れないですけれどね(汗)。

 

 

 

◎尚、昨年観られなくて、今年に入って、昨年の年末に新規オープンされた京都市上京区の出町座さんでのセカンド上映にて鑑賞した、韓国のゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』や、ジェシカ・チャスティン主演の『女神の見えざる手』、『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』などが、メッチャ凄く面白かったのですが、非常に残念ながら、今年の新作映画ではないので今年のランキングからは除外しています。

 

 

※また、ドラマ『大岡越前』や映画『砂の器』でも有名な名俳優の加藤剛さんが80歳にて、6月18日に既に亡くなられていた事が報道されていましたが、加藤剛さんと言えば、今年公開の映画『今夜、ロマンス劇場で』の出演が遺作となってしまったのですね。

 

遺作の中でも、ヒロイン・美雪(綾瀬はるかさん)との浜辺でのデートシーンが実に愛おしいかった名シーンでしたね。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『ブリグズビー・ベア』(2017年) #京都シネマ #マーク・ハミル #橋本忍

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京都市内では、7月14日から7日間連続最高気温38℃越えを記録するなど、7月としては観測史上最高記録を更新中だそうです。

 

そんな酷暑の中、数本未だブログ記事化出来ていない今年に観た劇場鑑賞作品もありますが、先日、京都市内の四条烏丸にある京都シネマというミニシアターの運営会社である株式会社如月社が民事再生法申請手続きをされたという情報を、7月9日に映画ブロガー・めえめえさんのブログ記事で知り、ネットニュースの経済サイト情報やTwitterなどでその後の状況などを確認をすると、京都府舞鶴市に本社を置き、映画の製作や映画館(出町座、舞鶴八千代館、福知山シネマ)を運営されておられるシマフィルム株式会社が支援に名乗り出て下さっているみたいなので、ひと安心はしたものの、夜の観客の入り状況なども気懸かりでしたので、翌日の7月10日の夜に、話題作でもあり観に行きたかった、この『ブリグズビー・ベア』を父親と一緒に鑑賞に出向いてきましたので、鑑賞した作品の順序自体は前後しますが、先ずは、この作品を紹介させて頂きたいと思います。

 

 

 

「信じるべきは、予言よりも家族と友達だ!(18.7/10・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:BRIGSBY BEAR

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:カルチャヴィル

公式サイト:http://www.brigsbybear.jp/

上映時間:97分

公開日:2018年6月23日(土)

監督:デイヴ・マッカリー

提供:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント

キャスト:

カイル・ムーニー、マーク・ハミル、グレッグ・キニア、マット・ウォルシュ、クレア・ディンズ、ジェーン・アダムス、ミカエラ・ワトキンス、ライアン・シンプキンズ、ジョージ・レンデボーグ・Jr.ほか

 

PG12

 

 

 

【解説】

赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て育った25歳の青年が、初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ。

外の世界から隔絶された小さなシェルターで、両親と3人だけで暮らす25歳のジェームス。

子どもの頃から毎週届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、現在はその世界の研究に没頭する日々を送っていた。

そんなある日、シェルターに警察がやって来て、両親は逮捕されてしまう。これまでジェームスが両親だと思っていた男女は、実は誘拐犯だったのだ。

ジェームスは生まれて初めて外の世界に連れ出され、“本当の家族”と一緒に暮らすことになるが……。

スタッフ・キャストにはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のチームが集結。

ジェームスの育ての父親テッドを「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミル、カウンセラーのエミリーを「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デーンズがそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

率直な感想と致しましては、

こんなにも予想外に感動的な映画だとは思ってもいなかったので、劇場まで観に行って本当に良かったです。

いやぁ~!本当に<激ヤバ>でした!

 

 

 

幼少期から25歳までシェルターの中で監禁状態にされていたジェームズ(カイル・ムーニー)の世界は、偽の父親テッド(マーク・ハミル)と偽の母親エイプリル(ジェーン・アダムス)と、架空のチャット仲間だけ。

俗に言う<バッタもん>のようなSF特撮ドラマによる、偽の教育番組『ブリグズビー・ベア』から得た知識だけで育って来たのでした。

 

 

或る日、マスクを着けてシェルターから出たジェームズは遠くからやってくる車輌に気付いたのでしたが、瞬く間に両親は逮捕され、このフィクションの世界に住んでいた青年は、リアルな世界(現実社会)に接するべく保護されるのですが、実の両親と思っていた2人が、実はニセモノで、突然、<外側の世界>に放り出されるジェームズ。

 

 

誘拐&拉致監禁という点で観れば『ルーム ROOM』(2015年)や『10クローバーフィールド・レーン』(2016年)と似ているかとも思わせる様な、冒頭こそはサスペンスタッチの始まり方でしたが、蓋を開けてみれば、周囲の人々が実に良い人ばかりでしたので、『ラースと、その彼女』(2007年)を彷彿させるような、基本ハートフルコメディドラマ路線なので、やや涙がホロリと来るような部分もある作品でした。

 

『ルーム ROOM』でも描かれていた様に、発端となるこの手の事件を現実に耳にすることはありますが、被害者のプライバシーの配慮から、ニュースでは肝心な<その後>は伝えられないのが実情。

野次馬的かも知れませんが、むしろその後の人生の方に興味が湧くのですが、この作品の主人公の行動は、私達の予想を超えて遥か斜め上を行くものでした(笑)。

 

 

製作は、アメリカの人気コメディ番組の『サタデー・ナイト・ライヴ』(よく日本の番組に例えるとすれば、その昔の「オレたち!ひょうきん族」みたいな番組と教えて貰ったことがあります。)の人気YouTuberのユニット<GOOD NEIGHBOR>の主要メンバーといった長編映画については全くの素人集団による製作に、プロデューサーとして『俺たちポップスター』(2016年)の<ザ・ローリング・アイランド>と『LEGO(R)ムービー』(2014年)の監督・脚本コンビが加わり、あのSF界の大御所俳優マーク・ハミルまでが参加した、愛と友情と、そして社会適応と自己再生の物語として昇華させたハートフルコメディ作品とのこと。

 

 

そして、事件解決は良かったものの、急に家族が変わることを受け入れがたいのは何もジェームズだけのことではなく、それは本物の家族にとっても同じこと。

本当の両親と、思春期の実の妹オーブリー(ライアン・シンプキンズ)は、ジェームズに対して腫れ物に触るように<家族ごっこ>を始めるのでした。

 

 

また、精神科医の女性カウンセラーのエミリー(クレア・ディンズ)からは、過去を精算し、<矯正>するように諭されますが、SF特撮ドラマ風味の教育TV番組『ブリグズビー・ベア』のみで育ったがために、オタク気質に育った主人公ジェームズではありますが、偽の父親が作っていた『ブリグズビー・ベア』の続編がもう観られないと知った事により、過去を全て清算する<矯正>ではなく、その<刷り込み>を逆に活用しながら、自らの過去にケリをつけるべく続編(完結編)を作り上げようと決意するのでした。

脚本・主演自体もジェームズ本人なので自分が主人公である人生を、カゴの中の鳥だったジェームズが大人への第一歩を歩き始めた瞬間の様でもありました。

 

 

ジェームズはいかにもオタクっぽい外見で頑固者なのですが、意外とコミュニケーション能力にも長けているという設定もなかなか面白い。

突然自分に出来た育ち盛りの10代の実妹オーブリーに連れられて行った、ホームパーティーで、スタートレックのTシャツを着たオーブリーのクラスメイトの男の子スペンサー(ジョージ・レンデボーグ・Jr.)と出会うという脚本が実に上手い。

トレッキー(スタートレックのファン)はSFオタク要素が強いというイメージもありますし、その点で、ジェームズと映画を作りだそうとするくだりにも無理がなく、もちろん映画の製作の経験が一切ないジェームズの最も頼りになる友達であり映画の製作の際の監督にもなるという設定にも説得力がありますからね(笑)。

 

 

しかしながら、本作ですが、ホームパーティー先で、若者達が<ドラッグと飲酒>を行っていたシーンがあったと理由からPG12のレイティング規制があったのか、それともジェームズと仲良くなった女の子と疑似セックスの様なエッチなシーンの演出があったのが理由なのか解らないのですが、PG12のレイティング規制(鑑賞時の年齢制限規制)など設定する必要などまるでない作品だった様な気もしました。

 

 

 

そして、鑑賞の際には、実妹オーブリーからの謝罪シーンには思わず感涙ものでしたし、何よりも、元演劇部で俳優を志していたという設定のジェームズの監禁事件担当のヴォーゲル刑事(グレッグ・キニア)が最高でした!

ジェームズの映画製作にも、親身に協力的になってくれて、果ては出演者にも名を連ねて、自らTake2を要求したりやる気満々(笑)。

それこそ役柄も、スター・ウォーズのジェダイの騎士風味が溢れていて、私も思わず声を出して笑ってしまうほどでした(爆)。

もう1人の担当刑事さんも証拠保管室の中で『ブリグズビー・ベア』のVHSビデオをついつい観てしまったりと、兎に角、ジェームズを取り巻く周囲の人々が良い人ばかり。家族愛というテーマからすれば『ワンダー 君は太陽』といくらか被って見えるほどかも(笑)。

 

 

とは言え、この映画は、SF映画界のカリスマ的俳優のマーク・ハミルが出演しているからこそ、映画の信憑性に、ここまでの効果を生んでいるのであろうし、彼でなければ映画が成立しないくらいだったでしょうね。

 

マーク・ハミルと言えば、どうしても、スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカーというヒーロー役のイメージが強いですが、アメリカ国内では、アニメ版バットマンで長年宿敵のジョーカー役の声優としても活躍してきただけに、そう言う意味合いからも、劇中でも、善(ブリグズビー・ベア)と悪(サン・スナッチャー)の双方の面を持つといった、偽の父親テッドも上手く演じ切っていましたね(笑)。

 

 

幼児誘拐に拉致監禁の罪に服すべき犯人ですので、無論、偽の父親テッドも偽の母親エイプリルも重罪な罪人に相当する訳ですが、彼の作った偽の教育TV番組で育ったジェームズが、結果、あの様な純粋培養された様な大人に成長したことを考えると、コレには、いろんな見方が出来るとは思います。

 

また、疑似家族という点からは、カンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』を彷彿させる映画でもありました。

 

 

ただ、<刷り込み>や<洗脳>ほど怖いものはない中、古いパパ(偽の父親)との関係性を否定せず、あえて<矯正>するのではなく、逆に受け入れるといったジェームズ。

そして、そんな彼を優しく受け入れて<家族ごっこ>から本当の家族へと向かおうとする新しいパパ(本物の父親)たちのくだりが実に優しくて良かったでしたね。

手を握り合った古いパパは世間的に見ると悪漢かも知れないけれど、この物語の真の悪漢はサン・スナッチャーだけでしょう。

「信じるべきは、予言より家族と友達だ!」

 

 

私的な評価と致しましては、

確かに、あそこまで偽の父親が凝りに凝ったSF特撮ドラマ風味の教育TV番組を自費で製作し続けていたりするのは実際には有り得ないだとかツッコミどころも探せば沢山有るのですが、そういった脚本の上での甘さや粗さは抜きにしても、映画製作を通して、過去の人生にケリをつけるというお話しの展開もそうですが、純粋培養に育ったジェームズを奇異の目で見ること無く、周囲の人々が皆凄く温かく接している点が好感が持てましたし、単に笑える点のみならず、感動を呼ぶ映画に見事に昇華させていたと思いましたので、初長編映画デビュー作にしては非常に良く出来た作品でしたので、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価の高評価も相応しい映画かと思いました。

 

●『ブリグズビー・ベア』6月23日(土)公開!

 

 

 

 

 

▲映画の出来不出来とは無関係ですが、劇場パンフレットがスカスカペラペラの見開き4ページくらいの代物なのに、定価500円もしたのが驚愕でした!(泣)。

 

ところで、映画の中では主人公の名前は終始<ジェームズ>と呼ばれていたのに、パンフレットなどでは<ジェームス>って表記されているけど、どちらが本当の読み方なんだろう?(汗)。

 

それと、あえて生意気な意見を申し上げますと、他の上映ミニシアターの様に、『ブリグズビー・ベア』の特製トートバッグや缶バッジやTシャツなどを販売して下さったら購入したのに~~~!と、京都シネマでも、もっと昔の様に物販にも力を注がれても良いかとも思いました(汗)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都シネマさんではもう上映期間終了していますが、出町座さんにて
9月頃からセカンド上映されるらしいので、観逃された御方々は是非!

 

 

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この世に数多くの日本映画を代表する名作を送り出して来て下さった、名脚本家・橋本忍さんの訃報が報じられました。

平成30年7月19日に永眠。

享年100歳の大往生だったそうです。

 

心より故人のご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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平成30年・祇園祭後祭の宵々々山の橋弁慶山の厄除け粽&特製手拭い #祇園祭 #橋弁慶山

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今年、平成最後の夏。

祇園祭が前祭と後祭の二部構成になって以来、初めて、私は、従来の前祭の山鉾巡行(7月17日)までの期間ではなく、今年、平成30年(2018年)の夏は、7月14日から一週間連続して最高気温38℃以上という観測史上最高記録を更新中のさなか、7月24日の後祭の山鉾巡行までの、後祭の宵山の最初の日の宵々々山に出向いて来ました。

 

私の場合には、特に、祇園祭のような人混みがかなりの苦手なので、例年は、父親に厄除け粽(ちまき)を買って来てもらうのみでしたが、今年は祇園祭の前祭の期間中は、母親の眼の緑内障の手術などの所用も続いた上に、まだ7月というのに、高温注意報が発令されるほどの連日の35℃以上の猛暑日が続いていたため半ば諦めていたのですが、今年は、四条烏丸にある京都シネマでようやく公開の陽の目を見た『ゆれる人魚』を、父親と一緒に観に行く予定にしていましたので、映画鑑賞の後、四条烏丸から烏丸御池まで歩きながら、初めて橋弁慶山をはじめ後祭の数々の山鉾の見学に行って来ました。

 

24基の山鉾が建つ前祭に比べて、後祭は10基の山鉾のみですので、こぢんまりとして、あまり人混みで混み合っていなくて良かったです。

でも、それにしても暑かったので汗でボトボトになりながら見学していました(笑)。

 

 

●橋弁慶山(はしべんけい・やま)

 

 

 

 

 

橋弁慶山は、その名の通り謡曲「橋弁慶」を題材にした山で、弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわしています。

画像にもありますように、山鉾巡行までは防犯上の措置なのか、漆塗りの橋が1階、牛若丸と弁慶の人形は2階に安置されていました。

 

 

※山鉾巡行時の飾り付けられた橋弁慶山(参考画像)

 

私は、今年は「橋弁慶山」にて厄除け粽(ちまき)と特製手拭いを購入。

 尚、厄除け粽にはそれぞれの山や鉾によってご利益が各々異なるのですが、この橋弁慶山の厄除け粽のご利益は「心体健康・厄除け」という効果があるらしいので、私にとっては、ちょうど良かったです。

 

●鯉山(こい・やま)

 

 

※鯉山の厄除け粽のご利益は、立身出世・家内安全。

 

●黒主山(くろぬし・やま)

 

 

 

※黒主山の厄除け粽のご利益は、盗難除け。

 

黒主山の北側の途中に、如何にもインスタ映えしそうな、見事なまでの黄金の鯉の着物地が立て掛けてあるスポットがありましたので、浴衣姿で祇園祭に出掛けられる人にはInstagramやTwitterなどに画像をUPするのには、ちょうど良さそうでした(^^)v

 

 

 

●役行者山(えんのぎょうじゃ・やま)

 

 

 

※役行者山の粽のご利益は、疫除け、安産、交通安全、肩こり。

 

 

 

 

▲厄除け粽(ちまき):1.000円、特製手拭い(600円)

 

 

▲橋弁慶山のこの牛若丸と弁慶の戦いの図柄の手拭い。かなり格好良いですよね!

 

◎京都祇園祭 橋弁慶山オフィシャルサイト

→:http://www.hashibenkei-yama.com/

 

 

各協賛企業による無料特製団扇については、時間が午後6時を過ぎていたためか、四条烏丸界隈の交差点付近でも、残念ながら、この日はもう配布がなされていませんでした。

 

 

 

▲平成25年(2013年)の祇園祭の際に貰った竹串製の特製団扇。

 

※尚、毎年、人気が高く、知る人ぞ知る、COCON烏丸ビルで配布される祇園祭の竹串製の特製団扇については、前祭の鉾建て開始の日の7月10日の際に、ちょうどCOCON烏丸ビル内のミニシアターの京都シネマに映画『ブリグズビー・ベア』を鑑賞に行きましたが、夜の上映だったのもあり、1日当たりの配布枚数が125枚分に限定されているとの事で、入手することが出来ず、その点は、若干、残念ではありました(汗)。

 

 

●橋弁慶山 京都祇園祭2017 後祭山鉾巡行

 

 

 

●京都・祇園祭2017 後祭 山鉾巡行 ダイジェスト版

 

 

 

◎尚、映画館で鑑賞してきました、ポーランド映画『ゆれる人魚』自体は、決して悪くはないのですが、期待していた程の作品内容ではなかったからという訳ではないですが、映画の感想自体については、後日UPさせて頂く予定にしていますので悪しからずご容赦願います。

 

 

 

 

 

 

●映画『ゆれる人魚』予告編R

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『カメラを止めるな!』(2017年) #イオンシネマ京都桂川 #カメ止め #上田慎一郎監督

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未だブログ記事化出来ていない今年劇場鑑賞した作品が数本ある中、クチコミで、すごく面白いと話題になっていたこの作品が関西初上陸として、地元京都のイオンシネマ京都桂川で公開されると知り、予てから気になっていたのでしたが、先日鑑賞してきまして、噂に違わぬ爆笑必至な映画でしたので、他の作品の紹介を飛び越え、先ずは、この平成最後の夏に現れた、大きな社会現象ともなっている怪物級映画である、このインディーズ系ゾンビ映画『カメラを止めるな!』を紹介させて頂きたいと思います。

 

 

ポスターやCMなどでの<絶賛上映中>という常套句を信じることは非常に稀だと思いますが、この作品に限ってはあながち誇大広告とは言えないくらいに、首都圏のミニシアターでは全ての上映回が満席で立ち見まで出るくらいの大盛況ぶりらしく、関西初上陸のイオンシネマ京都桂川でも、はるばる福井県や滋賀県長浜市、神戸や大阪などから京都桂川まで遠征して鑑賞に来られている観客も多いらしく、本当の意味合いで<絶賛上映中>な映画でしょうね。

 

 

私が観に行った際も、平日の昼間ならば空いているかと思いつつも、約1時間前に劇場に到着したにも拘わらず、ほぼ観客の座席予約で埋まっており、劇場の最後列か若しくは最前列くらいしか残席が残っていないくらいの状況でビックリしました。

電光案内掲示板にも「『カメラを止めるな!』残席少」と表示され、その人気ぶりが窺えました。

 

 

「声を挙げて大笑いした爆笑必至なゾンビ映画の傑作(18.7/23)」

ジャンル:パニック/ホラーコメディ

製作年/配給:2017年/日本

配給:ENBUゼミナール=アスミック・エース

公式サイト:http://kametome.net/index.html

上映時間:96分

公開日:2018年6月23日(土)

監督:上田慎一郎

キャスト:

濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長尾和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、秋山ゆずき ほか

 

 

 

【解説】

あの井口昇監督なども講師を務められていた、映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざま挑戦に満ちた野心作。

「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。

監督はオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」などに参加してきた上田慎一郎。

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。

ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。

2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、18年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、全国40館以上に拡大。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

▲93席収容のスクリーン11が満席状態でしたので、もう少し収容能力がある大きなスクリーンでの上映が必要かも。

 

 

あのハリウッド映画『ハン・ソロ』の製作費と比較すると、たった2秒も撮れないといった約300万円の低予算映画であり、監督・俳優養成スクールのENBUゼミナールのワークショップから始まったという作品が一般劇場で上映されるのもかなり異色。

公開初日から異例といえる満員御礼は伊達じゃないし、控え目に言ってもホラーコメディ作品としては<傑作>と言っても良いのではというくらいのハイレベルな映画でしたね。

 

 

かなりトリッキーな作り方なので、何を言ってもネタバレになりそうですので、興味が惹かれる人は事前情報を何も入れずに観に行って欲しいですね!その理由は鑑賞すれば分かります。

(出来れば公式サイトの予告編もスルーされることを推奨します。)

 

 

中身にはあえて細部には触れませんが、冒頭の37分ワンカットの長回しの撮影シーンを耐えたら、中盤まで、何か物足りなさを感じながらも、その後は、ドッカン!ドッカン!と大笑いの爆笑の渦でした。

 

 

この『カメラを止めるな!』は、とても評判が良い映画のはずが観初めて、最初の37分間が正直かなり不安で、「本当にこれが面白い映画なのか??」と、かなりの不安がよぎるのですが、しかし、その後から始まるドラマを観ていると、その「不安」こそが、この映画の「肝」だということが解る仕組みになっており、中盤までの最初の1時間は壮大なるネタ振りであって、それこそ映画の文法が変わるといった、映画好きには実にたまらない手法の作品ですね。

 

 

 

所謂、<ゾンビ映画>という括りの体裁ではありますが、映画製作の製作秘話としても面白く出来ているので、ホラーやゾンビに関心がない人でも、ゾンビ映画が好きとか嫌いとか関係なく楽しめる作品でしょうし、万人受けするホラーコメディ映画でしょうね。

 

 

ともかく脚本とアイデアが秀逸。

ここまできれいに伏線の回収を行う映画は近年記憶にないほどでしょうね。

だからこそ心底笑えてくるのですけれどね。

ほとんどがほぼ無名の俳優が演じているのも、逆にこちらの先入観のツボを突かれてしまう。

 

 

37分ワンカット進行の長回しの撮影シーンも見応えがあり、この部分がしっかりと作り込まれてあるからこそ、その後の展開が生きてくる。

ワンカットのパートにも明らかなミスシーンが見受けられるのですが、これが後々伏線となる見事さには感服するほかなかったですね。

 

 

本当にいつ以来なのか、映画を観てこれほどまでに、久し振りにゲラゲラ声を挙げて笑いながらも、熱いものがこみ上げてくるラストカットには、映画愛溢れる演出で、どこかしら、映画『ブリグズビー・ベア』とも似通った映画愛に溢れた微笑ましい映画ながらも、感動を呼ぶようなお話しで、本心より観て良かったと思える映画に仕上がっていました。

 

 

この作品は、映画が大好きな人や、何らかの映像製作に携わったことがある人には超オススメ。

自主製作映画の経験や、小説や漫画やイラストなどのクリエイティブなことを趣味でなされているタイプの人にも深く突き刺さる逸品だと思います。

また、一般企業人であっても、メーカーなどで、納期と予算のある中で、そのクオリティと時間のどちらを優先して妥協点を見つけるか?といった仕事の経験がある人には是非観て欲しい作品でした。

 

尚、この映画は、やはり映画館で観てこそ、劇場内の観客同士での一体感や多幸感が得られる作品かと思いますので、出来る限り実際に映画館に足を運んでご覧になって欲しいですね!

 

 

私的な評価と致しましては、

噂に違わぬ爆笑必至な映画でしたし、これほどまでも見事に伏線の回収がなされていた映画は近年観た事がないほど優れた緻密な脚本でしたので、文句の付けようがないですね。

従いまして、五つ星評価的には文句なしの★★★★★(100点)満点の評価が相応しい作品かと思いました。

 

 

私個人的には、生き返り割引(リピーター割引)で、もう最低2回は観て伏線の回収の見事さに笑い転げに行きたいですね(笑)。

 

▲劇場パンフレット:定価800円(税込)

 

そして、この映画に関してはパンフレットは必須アイテム。

是非とも売り切れる前に鑑賞前に購入しておきましょう。

しかし、実際に中身を読むのは、映画鑑賞後にしましょう。

 

●映画『カメラを止めるな!』予告編

 

 

 尚、昨日発表になったのでご存知の御方々も多いかも知れないですが、ENBUゼミナール単独配給だったのが、大手配給会社のアスミック・エースと手を組み、TOHOシネマズほか全国40館以上の大手シネコンでも拡大上映される運びとなり、7月25日現在で早くも76館での上映館が決定。まさにパンデミック!ならぬポンッデミック現象!

 

こちら京都府内でもイオンシネマ京都桂川に加えて、8月25日から出町座でも上映、少し遅れてですが、9月28日からイオンシネマ久御山、滋賀県近江八幡市のイオンシネマ近江八幡でも上映予定との事。

 

◎映画「カメラを止めるな!」劇場一覧:

→ http://kametome.net/theater.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『カメラを止めるな!』2回目鑑賞 #イオンシネマ京都桂川 #カメ止め #上田慎一郎監督

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先週の中程頃から、各局の情報番組『めざましテレビ』『ZIP!』。また『スッキリ』では約15分もの特集を組んで放送するなど、当初都内のたった2館からスタートした上映館で毎上映回満席が続き、その後、上映館が全国で8館に増えたのですが、SNSで人気に火が付き、爆発的なヒットとなって、製作のENBUゼミナール単独配給だったのが、大手配給会社のアスミック・エースと共同配給となり、あっという間に、このインディーズ系ゾンビ映画『カメラを止めるな!』の感染の勢いは全国に波及し、遂には、拡大上映予定館数も現時点で全国で100館を越えるまでに。

 

この上映館の規模拡大で少しは現在の上映館8館の客足が鈍ると思っていたら、TVの情報番組でも次々と採り上げられるからか、少しでも早く観に行きたい映画ファンの心理により毎上映回満席完売が更に続くと言った異常な事態に。

 

特に、関西・近畿圏では、現状、唯一上映しているのがイオンシネマ京都桂川のみという理由もある上に、座席数が100席未満のスクリーンでの上映という事を背景に、チケット入手が非常に困難を極めて、チケットの転売屋も出没する始末。

 

 

そんな中、私には珍しくe席リザーブでチケットのネット予約をして、今回は、80歳過ぎの父親を連れて一緒に爆笑するべく、私にとっては2回目の『カメラを止めるな!』の鑑賞に行って来ました。

 

 

小さな子供連れの親子でさえ案外平気で観に来ている中、私の父親には血飛沫ドバーッ系のゾンビ映画に耐性がなかったからか、前段のゾンビ映画の描写で気分が悪くなったらしく、中盤になるまでうつむき加減で鑑賞。その後、面白くなって行く過程で、ばつが悪いせいか、ようやく遠慮がちにクスクスと笑っていました(笑)。

 

ですので、それまでは、この作品は観る人を選ばない<万人受けする映画>と思っていましたが、ゾンビ映画に対する耐性があまりにもない人や、或いは、揺れ動くカメラワークにカメラ酔いし易い人には不向きな点もある事も理解出来ましたので、そう言った御方々には注意が必要な映画かも知れないですね(汗)。

 

2回目を観た感想としましては、私は、伏線回収の妙に感嘆し、ただただ爆笑するばかりでした(爆)。

 

それと、観た人にだけにしかわからないネタとして、無性に『シャイニング』のTシャツを着たくなるのに加えて、『タクシードライバー』のTシャツと『スカーフェイス』のTシャツも着たくなるのが分かったりと、今回の鑑賞で、出演者の衣装に至るまで細かい演出の拘りにも感動!

 

 

また、EDロール後に、あまりの面白さにたまらず私が拍手を送ると、私とほぼ同時期に拍手をされている人も居られて嬉しかったのですが、どうやら昨日のお昼の同じ上映回に、なんと奇遇にも、滋賀県長浜市出身の上田慎一郎監督のご両親も鑑賞に来てられていたと、上田慎一郎監督がTweetをなされていたので、もしや監督のご両親もご一緒に拍手を送られていたのかも知れないですね(^^)v

 

また昨日は、上田慎一郎監督のお父様が初めて上田監督の映画を鑑賞された記念日になったらしく(お母様は3回目との事)、その様な時に、偶然にもご一緒の上映回で観る事が出来て、何だか嬉しかったですね!

 

現在、全国上映予定館100館を越え感染拡大中!

◎映画『カメラを止めるな!』劇場一覧:

→ http://kametome.net/theater.html

 

近畿圏では、以下の通り。

 

 

こちら京都府ならびに滋賀県では、いち早く、滋賀県大津市の浜大津港の傍の大津アレックスシネマさんがお盆明けの8月17日(金)から上映開始して下さるのが非常に有り難いですね!

 

そして、夏の新作映画が目白押しな時期にあって、イオンシネマ京都桂川さんも、8月3日(金)からは、1日1回の夜の上映については、イオンシネマ京都桂川が誇る、369席の最大規模の音響設備が自慢のULTIRAスクリーンでの上映を決定されるという大英断を下される事になりました。

 

 

「観たくても、毎回チケットが完売で観られないよ!」とお嘆き続きだった関西・近畿圏の映画ファンの御方々も、是非この機会にご覧下さればと思います♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3回目の鑑賞は、どうせならば音響効果が抜群のULTIRAスクリーンでの上映で観てみようかな(笑)。

 

 

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書籍『step』江口寿史(河出書房新社刊) #江口寿史 #画集 #step #Tシャツ

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既に以前に、『すすめ!!パイレーツ』『ストップ!!ひばりくん!』などで有名な漫画家・先ちゃん先生こと、江口寿史先生の最新画集『step』については、今年の4/24(火)に発売になり、我が家にも最新画集が届いた際に、私のブログにも、映画『レディ・プレイヤー1』の紹介記事の文末に、<追伸>として、簡単に紹介済みですが、再度、ちゃんとブログ記事として採り上げて記録に残しておきたいと思います。

 

 

今回の最新の画集は、定価2.000円+税と、かなりお買い求めにもなり易い価格設定ですので、是非、お買い求め下されてはと思います。

 

 

 

約2年半ほど前に『KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集』が発刊されたのですが、今回の書籍はそれ以降に描かれた最新の作品集となっています。


 

 

 

 

 

▲『ダダ100周年フェスティバル+SPIRAL』イベント用イラスト

 

▲MA-1の少女

 

▲美少女イラスト画の落書き(習作)

 

▲美少女イラスト画習作

 

その内容は、広告、CDジャケット、書籍カバー、雑誌連載の挿絵をはじめ、TwitterやInstagramなどのSNSのみで発表した習作を含む総数150点以上のイラストが収録されています。

尚、各イラストには江口寿史先生ご本人による作品解説も併記されています。

 

美少女イラスト画で有名な江口寿史先生ですが、個人的には、雑誌Numberなどの挿絵として描かれたサッカー・ブラジル代表のネイマール選手のイラスト画など有名人のイラスト画が凄く似ていて流石だなぁと感心してしまいました。

 

▲浅田真央さんイラスト画

 

▲羽生結弦選手イラスト画

 

▲乃木坂46生駒里奈さんイラスト画

 

お買い得感満載ですので、ご興味が惹かれる御方は是非お買い求めされては如何かと思います。

 

 

※因みに『江口寿史の美少女塗り絵』という塗り絵本も同時に発売中。

 

 

 

 

 

 

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●江口寿史×かせきさいだぁ/KOTOBUKISTUDIO・Tシャツ2018

 

上記の『ストップ!!ひばりくん!』のコミック版と同じ仕様のTシャツが、BEAMSより発売されていましたが、定価4.000円だったのが夏の新規値下げセールで大幅に安く買い求められたので、黒色と白色の色違い2種類とも購入。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【覚え書き】

未だブログ記事化出来ていない劇場鑑賞作品。

2/25(日):『グレイテスト・ショーマン』(イオンシネマ京都桂川)

2/25(日):『勝手にふるえてろ』(出町座)

3/11(日):『ブラックパンサー』(イオンシネマ京都桂川)

3/16(金):『リメンバー・ミー』(イオンシネマ京都桂川)

6/10(日):『万引き家族』(イオンシネマ草津)

7/4(水):『ハン・ソロ/SW・ストーリー』(イオンシネマ京都桂川)

7/13(金):『セラヴィ!』(イオンシネマ京都桂川)

7/21(土):『ゆれる人魚』(京都シネマ)

7/26(木):『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(TOHOシネマズ二条)

8/6(月):『ミッションインポッシブル/フォールアウト』(イオンシネマ草津)

 

現時点では、この10本。

鑑賞後から、あまりにも日数が経過している作品などは、早くDVDを観直すなどしてブログ記事化しないと。。。トホホ。

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年) #フォールアウト #mijp

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前回のブログ記事の文末に【覚え書き】として今年公開の劇場鑑賞済みでありながらブログ記事化出来ていない作品が10本残していると書いていましたが、取り急ぎ、この時期が旬の映画を優先的にブログ記事化しておきたいと思い、トム・クルーズ主演の人気スパイアクション映画シリーズの第6弾『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を、先ずは採り上げたいと思います。

 

 

 

「走る!走る!御年56歳のトム・クルーズ!(18.8/6・2D字幕)」

ジャンル:アクション

原題:MISSION:IMPOSSIBLE-FALLOUT

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:東和ピクチャーズ

公式サイト:http://missionimpossible.jp/

上映時間:148分

公開日:2018年8月3日(金)

監督:クリストファー・マッカリー

キャスト:

トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセット、ヴァネッサ・カービー、ウェス・ベントリー、フレデリック・シュミット、ミシェル・モナハン、アレック・ボールドウィン

 

▲イオンシネマ草津・スクリーン3にて。

※せめて『ミッション:インポッシブル6』とでも電光掲示板に書いておいて欲しかったですね!

 

 

 

【解説】

トム・クルーズ主演の人気スパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズ第6作。

盗まれた3つのプルトニウムを回収するミッションについていたイーサン・ハントと仲間たちだったが、回収目前で何者かによりプルトニウムを奪われてしまう。事件の裏には、秘密組織「シンジケート」の残党が結成した「アポストル」が関与しており、手がかりはジョン・ラークという名の男だった。ラークが接触するという謎めいた女、ホワイト・ウィドウに近づく作戦を立てるイーサンとIMFだったが、イーサンの動きに不信感を抱くCIAが、監視役として敏腕エージェントのウォーカーを送り込んでくる。イーサンは疑惑の目を向けるウォーカーを同行しながら、ミッションを遂行するのだが……。

シリーズを通してさまざまなスタントに挑んできたクルーズが、今作でも、ヘリコプターを自ら操縦してアクロバット飛行にも挑戦するなど、数々の危険なスタントをこなした。

前作に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンをとり、シリーズで初めて2作連続の監督を務めた。共演はシリーズおなじみのサイモン・ペッグ、ビング・レイムス、前作から続けて登場するレベッカ・ファーガソンのほか、ウォーカー役で「マン・オブ・スティール」のヘンリー・カビルが初参戦した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

第5弾の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)も公開当時に劇場鑑賞したのですが、私個人的には、前作の第5弾の方が、むしろ昔懐かしい、ロジャー・ムーアが007のジェームズ・ボンド役をしていた時の様な、ユーモアとお色気たっぷりの痛快なスパイアクション風味の作品であった様に思いましたので、今作も面白いのには変わりないのですが、本シリーズで同じ監督が初めて連続して製作した割りには、前作ほど脚本が凝っていないというか、もはや今作ではストーリー展開などの脚本は二の次で、何よりもアクション重視で派手なアクションを畳みかける事で、観ている観客に対して、余計なことを考えさせる余裕を与えないといった、まさに手に汗握る映画を主軸に仕上げていたように感じました。

 

▲このビルとビルとを飛び移るアクションで全治9ヶ月の大怪我を負うものの、約6週間後には撮影を再開し、骨折をしたまま、登山したりダッシュしたりのアクションをしていたとの事。まさに超人(!?)

 

 

この様に、トム・クルーズ本人がアクションをスタントマンの吹き替え無しで演じるのもひとつの売りになっている辺りからも、もはや回を重ねるごとに、ブライアン・デ・パルマ監督の1作目の初期の頃の作風とは別物的な映画になっていっているかの様でもありました。

 

▲IT&ガジェット担当のベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)

 

本来ならば、先ずは脚本ありきの上でのアクション演出であるはずが、ベンジー・ダン役のサイモン・ペッグのインタビュー記事を読みますと、先ずは、トム・クルーズのアクションありきで、その後に脚本の詳細を煮詰めるといった具合だったそうです。

良くも悪くもそこが今作での最たる特色になるかも知れないですね。

 

 

ですから、よくよく考えてみると、敵対する軍事施設や或いは国交がない国家などに侵入するとかでなく、交渉相手のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)が主催する慈善パーティーに潜り込むだけに、あの様な高度が上空約7620メートルからの軍が特殊潜入作戦で実施するような<ヘイロージャンプ>といったアクションが必要だったのだろうかと、脚本上、少々不思議な点も出て来ていましたね(笑)。

 

 

 

▲交渉相手のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)。

 

アクション重視で脚本は二の次とは言いながらも、その実、シリーズ集大成的な趣もある本作では、特に、前作との繋がりは当然の事ながら、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の元妻のジュリア(ミシェル・モナハン)なども登場する辺りから、全シリーズ作品を観ておくと、かなり面白いかとは思うのですが、それが無理ならば、出来ますれば前作の第5弾の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は必見かも知れないですね。

 

 

前作の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で対峙した犯罪組織<シンジケート>のソロモン・レーン(ショーン・ハリス)が再登場するほか、英国の女スパイのイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)も前作に引き続き登場することからも、前作を観ておくと更に楽しめる作りにはなっていました。

 

 

▲敵か?味方か?今作でのイルサ(レベッカ・ファーガソン)の立ち位置にも注目。

 

▲ベンジー(サイモン・ペッグ)&ルーサー(ヴィング・レイムス)

 

でも、劇中にルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)が、イーサン・ハントの過去について語るシーンがあるので、特段、前作を観ていなくてもお話しには着いて行ける流れにはなっていましたのでご安心を。

 

 

イーサン・ハント役のトム・クルーズは御年56歳。

CG全盛の昨今ですが、生身の人間が実際に演じているからか体当たり演技が生々しい迫力を生んでいるかの様でした。

独特な走行フォームで走って走って走り回るトム・クルーズ。

 

 

 

パリの市街地をロケに使ったカーチェイス、バイクアクションは凱旋門オペラ座などの景観も沢山映っており大いに楽しめましたし、スリル満点!!!

 

 

ヘリコプターの操縦まで自ら行い、プロでも危険なスパイラル飛行を披露するなど見どころ満載!!!

 

 

 

 

▲CIA捜査官オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)&CIA長官エリカ・スローン(アンジェラ・バセット)

 

 

ただ、今回のミッションの内容が<プロトニウムの奪還>という、これまで何度もスパイ映画で手垢がつくほど扱われてきたネタには新鮮味がないのは未だしも、相も変わらずハリウッドでは核物質の扱いが酷いのには呆れるばかりか驚かされますね(苦笑)。

 

 

ちょうど、劇場鑑賞に行った日が、ヒロシマへの原爆投下の慰霊の日の8月6日でしたので、余計に腹立たしいのを通り越して、哀しくなってしまいました(泣)。

 

 

それと、ジェレミー・レナーのファンの御方々には残念なお知らせになりますが、理由は定かではないですが、今作では出番がなく出演シーンは皆無でした。

 

それにしても、このシリーズは、一体この先どこまでいくつもりなのか、<ミッション:インポッシブル>というシリーズを続けることこそが最大のミッションなのだろうか?

自らの限界を探究し超えようとするトム・クルーズ演じる超人的諜報部員であるイーサン・ハントを楽しむシリーズとして今後も続いていくのでしょうか?

 

私的な評価と致しましては、

本当に手に汗握る作品で面白かったですし、細かい事を考える余裕がないほどに、国内向けキャッチコピーの「不可能が連鎖する」の一文の如く、次々に試練が立ちはだかって来るアクション重視の映画という点は良かったのですが、あまりにもアクションに特化してしまって、前作に観られた様な英国の女性諜報部員イルサ役のレベッカ・ファーガソンのお色気のあるアクションシーンなどもほぼ皆無だったのが、私の様なオジサンからすれば、少々面白味に欠けた部分だったかも知れないですね。

また、今作は、シリーズ全作を考慮した集大成的な趣のある作品に仕上がっていましたが、決して<一見さんお断り>的な部分もなく作品にすんなりと観客が入り込める様にも工夫されていた点は非常に良かったので、五ツ星評価的にも、ほぼ満点の四ツ星半の★★★★☆(90点)の高評価が相応しいかと思いました。

 

 

●『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』本予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『インクレディブル・ファミリー』(2018年) #イオンシネマ草津 #PIXAR #アニメ映画

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未だブログ記事化していない劇場鑑賞済みの映画が計9本ある中、このディズニー・PIXARアニメの『インクレディブル・ファミリー』の公開の時期に合わせて、ちょうどフジテレビ系列の土曜プレミアムの時間枠にて、地上波放送で本編ノーカットにて放映されていた、遡ること、今から14年前の2004年に、米国アカデミー賞にて長編アニメーション映画賞並びに音響編集賞の2冠に輝いた前作の『Mr.インクレディブル』をHDD録画しておいた物を、父親と一緒に観て、「すごく面白かったから続編があるのなら、映画館に観に行こう!」というリクエストを受けて、この続編の『インクレディブル・ファミリー』を、お盆の<五山の送り火の日>の8月16日に鑑賞してきましたので、取り急ぎ、公開して間もない、今が旬のこのPIXARアニメ映画をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

「前作の方が一致団結して面白かったかも(18.8/16・2D吹替版)」

ジャンル:アニメ/ファミリー

原題:INCREDIBLES 2

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family.html

上映時間:本編118分+短編アニメ約8分

公開日:2018年8月1日(水)

監督:ブラッド・バード

VOICEキャスト(声の出演):

三浦友和(ボブ)、黒木瞳(ヘレン)、綾瀬はるか(ヴァイオレット)、山崎智史(ダッシュ)、斎藤志郎(フロゾン)、後藤哲夫(エドナ・モード)、高田延彦(アンダーマイナー)、小島瑠璃子(ヴォイド)、サンシャイン池崎(ヘレクトリクス)ほか

 

 

 

【解説】

第77回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞したディズニー/ピクサーの大ヒット作「Mr.インクレディブル」の14年ぶりとなる続編。

スーパーパワーを持つボブたち家族は平凡な日常を送っていたが、ある出来事をきっかけに、母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることに。

多忙になった彼女の代わりに家事と育児を任されたボブは、底知れない能力を秘める息子ジャック・ジャックの世話に悪戦苦闘。

そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。

ブラッド・バード監督が前作に続いて監督・脚本を手がけ、声優陣もボブ役のクレイグ・T・ネルソン、ヘレン役のホリー・ハンターら前作のキャストが続投。

日本語吹き替え版もボブ役に三浦友和、ヘレン役に黒木瞳、長女ヴァイオレット役に綾瀬はるか、謎の敵アンダーマイナー役に高田延彦ら前作のメンバーが再集結した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

 

 

何故に、14年間もの長きに亘り続編の製作が待たされたのかは理由は解りませんが、映画自体のお話しについては、14年もの時間を経過しているにも拘わらず、前作のエンディング直後からお話しを直接繋げて開始出来るのは、実写であれば個々の俳優陣が歳を取ってしまうので困難ですが、そこがアニメならではの優位性を存分に発揮していましたね。

 

 

<スーパーヒーロー活動禁止法>により、素性を隠して普通の人として暮らしていた元スーパーヒーローが、正義のために立ち上がる!と言ったヒーローの再生と家族の絆をアクション満載で描いた前作『Mr.インクレディブル』。

 

 

あの愛すべきヒーローたち一家が帰って来る!

 

前作では家族に隠れてスーパーヒーローとして活動した結果、家族まで危険な目に巻き込んでしまったボブ・バーことMr.インクレディブル。

今作では同じ過ちは冒さないとばかりに、今回はまさかのイクメンの主夫業に専念!?

 

 

 

 

末っ子の赤ん坊のジャック・ジャックの超人パワーの覚醒をはじめ、長女のヴァイオレットの思春期ならではの恋の悩みや、長男のダッシュの数学の宿題にも悪戦苦闘する毎日。

 

 

 

 

一方、その夫ボブに代わって今作でヒーローとしてメインに活躍するのは、妻でありママのヘレン。元々、結婚するまではイラスティガールという名前でヒーローとして活動していただけに街の平和を守るのはお手のもの。

 

 

 

 

イラスティガールを中心にお話しを進めるのは現代社会の女性進出など世相を反映させようとしている意図も分かるので別に良いのですが、散々それで引っ張った割りには本来の敵がショボいし、そこまで謀ろうとする動機付けが弱かった様に思えたのが残念でしたね。

 

 

また、前作では、全てのキャラクターにも個々の能力に応じた、ちゃんとした見せ場がある中、非常に上手くまとまっていて、家族の信頼関係も強く感じさせるお話しで良かっただけに、今回の続編は、ヒーローの日常生活に重点を置くのは良いのですが、焦点がややぼやけてしまって、もう少しスーパーヒーローとしての活躍の見せ場のありようもあったのではないかと思える部分も多くその点が残念でしたね!

 

 

そばに座っていた幼い子供の観客達もヒーローの見せ場が少ないので、半ば飽きて来ていた様子でしたので、どちらかと言うとお話しの切り口が何気に大人向きのアニメ映画になってしまっていた様にも思えましたね。

 

 

 

そして、予告編やCMで再三登場していたジャック・ジャックの超人パワーが加わることで、更に、より面白くなることも期待していましたが、ジャック・ジャックにも思ったほどの活躍の場もほとんどないし、心が和むシーンとしての演出としては良かったのですが、ハラハラドキドキする様なスーパーヒーロー映画としての活躍の面白味がイマイチ発揮出来ていなかった様にも思えました。

 

 

前作の出来栄えが良過ぎたために、続編の今作と前作とを比較すると、どうしても見劣りがちに映ってしまうのかも知れないですが、面白くて大好きな作品でもありますので、視点を、初心であるところのスーパーヒーローの再生と家族の絆を描く物語として、家族の一致団結の活躍の場を、より一層描いて欲しいですね。

 

 

 

Mr.インクレディブル(ボブ)の古くからの親友のフロゾン(ルシアス・ベスト)が水分を氷結させるパワーで、今作でも手助けしてくれる点は良かったですけれどね。

 

 

あと、今作でも登場のエドナ・モードもジャックジャックの子守りを手伝ってくれる役回りは良かったですね。

 

 

前作では、こんなにも暗い印象の長女のヴァイオレットが今作ではどことなく、かなり可愛く成長している辺りも、綾瀬はるかさんの声の出演でも上手くその成長ぶりも表現されていましたね。

 

 

 

 

私的な評価と致しましては、

前作の『Mr.インクレディブル』を満点評価と評価しますと、続編の今作は14年も待った期待値が大きかった分、見る目も厳しくなりますので、五つ星評価的には、高評価ながらも、四つ星評価の★★★★(80点)くらいの評価が相応しい作品かと思いました次第です。

確かに、前編を観ていなくても、この続編の今作品単体でも愉しめる作りになっていた点は、さすがディズニー・PIXARアニメ映画だとは思いましたけれどね。

 

●同時上映短編アニメ『bao(バオ)』

 

 

 

 

 

 

 

また一緒に観に行った父親は、本編上映前の短編アニメ『bao(バオ)』がなかなか気に入った様子で、手塩に掛けて育てた子供が巣立つ寂しさから、或る日、手作りの中華まんに命が宿るという内容のショートムービーが可愛くて良かったらしいです。

 

▲パンフレット以外にも思わずボトルキャップマスコットまで購入。

パンフレット(667円+税)&ボトルキャップマスコット各750円(2種類のみ)。

 

 

●『インクレディブル・ファミリー』日本限定スペシャルクリップVol.1

 

 

 

●『インクレディブル・ファミリー』日本限定スペシャルクリップVol2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『カメラを止めるな!』3回目鑑賞 #大津アレックスシネマ #滋賀県凱旋舞台挨拶付上映 #カメ止め

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いま最も話題の映画『カメラを止めるな!』を、約1ヶ月ぶりに、幼馴染みコンビの上田慎一郎監督&音楽担当の鈴木伸宏さんの地元・滋賀県凱旋舞台挨拶付き上映という絶好の機会に、3テイク目(3度目)の鑑賞に行って来ました。

 

 

 

そして、昨日は、大津アレックスシネマでは「金曜いいね!の日」のサービスデーでどなたもどの作品も1.100円均一で鑑賞出来る日でしたので、舞台挨拶付き上映を、1.100円で鑑賞させて頂き非常に有り難かったです。


 

正直、同じコメディ映画を3度も観ても笑えるのかと思いましたが、相変わらず、中盤までは「??」と言った感じでしたが、他の一部のリピーターらしき観客が、全編観て意味が解らないと面白くないはずの「37分ワンカット長回しのゾンビ番組」のシーンで既にゲラゲラ笑われていて、未だ初見の人に対して面白味を奪うような状態だったのが、別に、それが特段のマナー違反ではないのですが、ちょっと気に障ってしまいましたね。初見の人の事も少しは気遣って観て欲しかったですね。

 

でも、この映画を観終えた「解る人には解るネタ」として、相変わらずの細井学さんのゾンビの迷演技。

 

 

 

軟水・硬水の飲料水に拘るヤマゴエ役の山崎俊太郎さんの「チョット、チョット」など笑いのツボを押さえるシーン。

 

 

メイク担当の日暮晴美役のしゅはまはるみさんの「ポンッ!」の連続には、たとえ3回目でも筋書きを知っていても、やはり、ついつい笑ってしまいましたね。

 

 

またホットパンツ姿のアイドル女優役の秋山ゆずきさんは、ある種、本当に熱々ポイントでしたね。

 

 

 

▲18曲収録オリジナルサウンドトラック盤『カメラを止めるな!』(2.000円+税)

 

それに致しましても、今回は、音楽担当・鈴木伸宏さんはじめサントラ盤製作レコード会社などの関係各位の皆さんにもご尽力頂き、『カメラを止めるな!』のサントラ盤を世界最速の先行販売として、今回の滋賀県凱旋舞台挨拶付き上映ツアー(大津アレックスシネマ、イオンシネマ近江八幡、彦根ビバシティシネマ)に間に合わせるべく、3劇場分の手配を頂いたお蔭でいち早く『カメラを止めるな!』のサントラ盤をGETする事も出来て本当に有り難かったです!

 

 

それにしても、上田慎一郎監督と音楽担当の鈴木伸宏さんは幼稚園以来の小中高以降まで続く幼馴染みとの事で、上映後の舞台挨拶でも、阿吽の呼吸でまるで掛け合い漫才を観てるかの様で、製作裏話も面白く聴くことが出来て良い経験をさせて頂きました。

 

 

因みに、ネタか本当の事なのか解らないのですがお二人でM-1グランプリにも応募したにも拘わらず上田監督が切手の貼り忘れで申込書が返送されてきたらしいです(笑)。

 

 

また、エンディングロールでの実際の撮影風景はワンカットのみではなく6テイク分を上手く編集しているという事や、鈴木伸宏さんの作ったエンディングテーマ曲の主題歌『keepRolling』がモータウンMusicを意識して敢えて狙って楽曲製作された事など、観客からの質問に真摯に答えられていて、とても良かったです。

 

 

それにしても、舞台挨拶付き上映の日の大津アレックスシネマはスタッフさんの3分の2以上の人が日暮隆之監督役のアロハシャツと同じアロハシャツを着込んで業務に就いてられて、あたかも映画を知らない人が見たら粋なハワイアンなムードのシネコンと化していました(笑)。

 

 

また日暮隆之監督役のアロハシャツと同じアロハシャツに着替えてカメラを構えて写メを撮れるPOPの「なりきり!カメ止めポスター」コーナーまで設営されていて、「カメ止めと心中します!」とまで書かれていた、大津アレックスシネマの本気度が熱く凄かったですね!

 

但しながら、大津アレックスシネマはシネコンでは珍しく全ての支払い決済が現金決済のみでクレカ支払いが不可の映画館なので、利用頻度がどうしても少なくなってしまうのですが、ここまで「カメ止め愛」が溢れる映画館は関西には他にはないと思いますので、これからご覧になられるおつもりの御方々には、是非、この大津アレックスシネマでの鑑賞をお勧め致します。

 

 

この平成最後の8月の末日に、観客動員も100万人を突破したらしく、本年度の日本アカデミー賞の選考対象作品にもなるなど、当初わずか単館2館での上映から、主にSNSで評判を呼び、テレビのワイドショーなどでもその過熱ぶりが採り上げられ、各界著名人も絶賛!あの『銀魂2』の番宣の際にも、小栗旬さんが「あの『カメラを止めるな!』の次くらいに面白い映画です。」と自虐ネタとして紹介されるほどですので、未だ未見の映画ファンの人には、是非とも早く観に行って欲しいですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲オリジナルサウンドトラック盤『カメラを止めるな!』

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017年) #TOHOシネマズ二条 #大坂なおみ選手

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ちょうど、つい先日の9月9日(日)に、大坂なおみ選手が日本人初の世界四大大会のひとつである全米オープンテニス大会に初優勝したという歴史的偉業を成し遂げた事もあり、もうかれこれ7月26日(木)のTOHOシネマズ二条での上映終了日の際に劇場鑑賞した映画ではあるのですが、今更ながらですが、敢えてブログ記事化して備忘録的に残しておきたいと思います。

 

 

 

「男女平等の時代を切り開く世紀の一戦(18.7/26・2D字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:BATTLE OF THE SEXES

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:20世紀フォックス映画

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/battleofthesexes/

上映時間:122分

公開日:2018年7月6日(金)

監督:バレリー・ファレス、ジョナサン・デイトン

キャスト:

エマ・ストーン、スティーブ・カレル、アンドレア・ライズブロー、サラ・シルヴァーマン、ビル・プルマン、アラン・カミング、エリザベス・シュー、オースティン・ストウェル、ナタリー・モラレス

 

 

【解説】

「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが実在のテニスの女王を演じ、1970年代に全世界がその行方を見守った世紀のテニスマッチ「Battle of the Sexes(性差を超えた戦い)」を映画化。73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。

そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。

ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転をかけていた。

一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する。

ビリー・ジーン役をストーン、ボビー役を「フォックスキャッチャー」のスティーブ・カレルが演じた。

監督は「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン&バレリー・ファリス。「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイルが製作、サイモン・ビューフォイが脚本。

 

 

 

 

大坂なおみ選手(20歳)が日本人初の4大大会(グランドスラム)のひとつである全米オープンテニス大会の女子シングルス決勝で元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ選手をストレートで破り、男女を通じて初の制覇の快挙を成し遂げたのですが、その約4億2千万円以上の優勝賞金は、現在では、男女ほぼ同額な訳ですが、その約半世紀の昔には、男女の優勝賞金に大幅な格差があり、チケットの売り上げはほぼ同じであるにも拘わらず、この作品が描いている1973年当時は、女子テニス選手は男子テニス選手の賞金の八分の一しか得られなかったのでした。

 

この映画は、そんな男性優位主義が横行していた時代のお話しです。

 

 

1970年代と言えば、ウーマンリブ運動も盛んになりつつあった頃。

 

そんな理不尽な男性優位主義に不満を募らせていたビリー・ジーン・キング夫人(エマ・ストーン)を筆頭に、女子テニス選手の仲間達が試合をボイコット。

全米テニス協会から離れ、女子選手の地位向上を掲げた女子テニス協会を立ち上げて独自興行を行うこととなるのでした。

 

 

一方、そんなビリー・ジーン・キング夫人に対して、ギャンブル依存症でありながらも「男性至上主義」を訴える55歳の元男子テニス世界チャンピオンの往年のシニアプレイヤーのボビー・リッグス(スティーブ・カレル)が、不仲となった妻との関係修復を図る契機にするべく、その当時、年間獲得賞金額が10万ドルを突破した最初の女子テニス選手であり、文字通り女子テニス界の女王ビリー・ジーン・キング夫人に試合を挑むのでした。

しかし当初その試合を断られたリッグスは、ある大きな大会の決勝戦でビリー・ジーン・キング夫人を破ったマーガレット・コート夫人に対して男女対決試合を持ち込むのでしたが・・・。

 

 

といった流れで展開するお話しの映画でした。

 

 

率直な感想と致しましては、

想像していた以上に素晴らしく、感動的な作品でした。

もっと軽めのコメディタッチ風味の映画かと思っていましたが、そうではなくて、実在するテニス選手のほぼ忠実に実話を基にした、男女同権を訴える勇気ある女性の物語を再現した映画であり、更にはLGBTQについてもサラリと描写がある作品で、非常に面白かったですね。

 

私の場合には、スポーツの中でも、ことテニスについてはプレイするのが特に下手くそなので、とりわけ詳しくもなく、主にTV中継などで観るばかりでしたが、ビリー・ジーン・キング夫人についてもその選手名は記憶しているものの、この映画で描かれるような男女対決試合の世紀の一戦が『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(性差を超えた戦い)として有名らしいのですが、この映画を観るまでは、このエキシビションマッチの存在さえ全く知りませんでした。

 

ただ当時の女子テニス界の選手については、ビリー・ジーン・キング夫人の少し後に活躍した、1975年にプロデビューした、マルチナ・ナブラチロワ選手(旧・チェコ共和国)などを代表格に、所謂、LGBTQのレズビアンの性的嗜好がある選手も意外に多かったような印象が残っていましたので、その辺りをどう描くのかは気にはなっていました。

 

 

この作品でも、美容師のマリリン・バーネット(アンドレア・ライズブロー)という女性と深い仲になるビリー・ジーン・キング夫人(エマ・ストーン)の同性愛の絡みについても、ちゃんと時間を割いて描写していて、逆に好感が持てましたし、私の場合には、偏見ではないのですが、所謂、BL系の映画の絡みとは違って女性同士のレズビアンの絡みには、あまり抵抗感もなく観られましたね。

 

 

 

ビリー・ジーン・キング夫人はテニスの賞金などで夫を養い、女性の愛人をつくりながら各地を転戦するといった、ある種、男性のプロスポーツ選手などにはありがちなことをするビリー・ジーン・キング夫人に、同じくLGBTQのゲイでありマイノリティー的な立場にある専属デザイナーのカスバート・“テッド”・ティンリング(アラン・カミング)が「世間にはそういうことを好まないひともいる。」と耳打ちをする。

 

このアラン・カミングが彼の資質を活かした役柄で大いに納得でしたね。

 

 

悩んだ末の挙げ句に、結局は1人きりで決勝戦の試合相手であるマーガレット・コート夫人に立ち向かい、試合終了後、更衣室で1人で涙を流すビリー・ジーン・キング夫人をエマ・ストーンが見事に好演。

 

すっぴん顔の眼鏡女子でしたが、個人的には『ラ・ラ・ランド』よりも今作の方が、より一層に演技派女優っぽくて素晴らしかったですね!

 

この辺りのエピソードからも、つくづくスポーツの中でもテニスはメンタリティなスポーツだと実感させられましたね。

 

 

 

その後、マーガレット・コート夫人とボビー・リッグスとの男女対決試合が実施されますが、ボビーの完勝であったため、女性の権利の復権のためにと、今度は、ビリー・ジーン・キング夫人が立ち上がり、当時55歳の往年の男子テニス世界チャンピオンのボビー・リッグスとの「男女対決試合」のエキシビションマッチを行うこととなり、クライマックスへ・・・。

 

▲写真上のビリー・ジーン・キング夫人役のエマ・ストーンの容姿は、それほどでもないですが、スティーブ・カレルが写真下のボビー・リッグスご本人と激似なのが凄いですよね!

 

今から約半世紀前である、45年前の1973年には、「女が男に勝てるはずがない」と言われ、「女は台所と寝室に居ればいい」と女性を蔑視した発言をされるなど、男尊女卑も甚だしい時代でした。

 

もしも今の時代にそんな発言をしたら「なんて時代遅れな!」と考える人々が大半でしょうが、それはこの映画の主人公のビリー・ジーン・キング夫人のように女性達の権利を求めて闘ってくれた人達がいるからに相違ないですし、お調子者のボビー・リッグスという元世界チャンピオンの賭けぐせのお蔭で<男性至上主義>を否定する女性史を揺るがす大きな転換期となった出来事だったとも言えるでしょうね。

 

 

そして、この作品の肝となるのが、ビリー・ジーン・キング夫人とボビー・リッグスとが対戦する試合のシーン。

絵面的には、試合展開自体には派手な演出を仕掛けることもなく、その点では少々面白味も欠けてしまうのですが、男女の垣根を越えた高度なテニスの試合の面白さを淡々と見せることにより、試合が進行するに連れてお互いが次第に性別を気にしないでプレイヤー同士が闘志を燃やしてラリーに集中しているのが解る辺りが良かったですね。

 

 

またボビー・リッグスの徹底したおふざけな描き方は、実際にそういう選手だったかということはさておき、本来ダニー・ボイルが直接に監督の指揮を執るはずだった本作ですが、監督を降板する必要性から、急遽、監督を務めることになった『リトル・ミス・サンシャイン』を手掛けたバレリー・ファレス&ジョナサン・デイトンの共同監督作品としても、今作には、並々ならぬ執念めいたものも感じましたし、おふざけ描写が独自の妙な笑い所に昇華されていて面白く観ることが出来ました。

また、各々のキャラクターの陽の部分と、陰の部分との描き方の対比や1970年代のファッションや雰囲気をも忠実に描くなど、凄く巧みでお見事でしたね。

また、とりわけ女性陣を未来志向、男性陣を後退志向に見せるべく演出が施されていた点も頷けましたね。

 

 

今作の後味の良さは、本来ならば敵役の口八丁手八丁のボビー・リッグス演じるスティーブ・カレルが役柄にドンピシャにハマっていたこともさることながら、往年の世界チャンピオンであったボビー・リッグスのキャラ自体に魅力を植え付けたおふざけ描写による脚本の妙かも知れないですね。

 

 

また、今回の映画については、女性にはそもそも筋力がないだとか生物学的見地に基づいたものだとか、女子選手の試合自体に迫力がない・面白くないだとかと、その都度に難癖をつけて賞金格差を是正しない当時の男性優位の社会は、あたかもハリウッド映画界でいわれる現代までに至る男女の出演料の格差問題の事情とも通じるテーマだからこそ、今になってこの様な主題が採り上げられ映画化されたのかもと思うのは、あながち間違いでもないのかも知れないですね。

 

 

私的な評価としましては、

つい先日の9月11日(火)に、1980年代。ビヨン・ボルグのウィンブルドンの全英オープンテニス大会5連覇を巡るジョン・マッケンローとの激闘を再現したテニス映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男炎の男』を劇場鑑賞し、その激闘の試合シーンの再現度合いが凄くて大感動したのもあり、それに比べますと、<バトル・オブ・ザ・セクシーズ>といった男女対決試合といった謂わばエキシビションマッチであり、男子のシングルスの決勝戦を再現した作品とはそもそもが迫力の差が違い過ぎましたので、試合展開の上での面白さ自体では敵わないものの、男女の性別を賭けた闘いと言っても過言ではないほどに、お互いの立場と意地とプライドを賭けた試合であって、そこまでに至る過程や各々の心情描写を経て、実際の試合の模様をクライマックスに、比較的に事実に忠実に再現した正統派の人間ドラマを描いた映画という点では、かなり面白く観る事が出来ましたので、五つ星評価的には、『ボルグ/マッケンロー 氷の男炎の男』を満点評価とした場合には、この作品は、満点には至らずとも、ほぼ満点評価にも近い★★★★☆(90点)の四つ星半の評価が相応しいかと思いました次第です。

 

●『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』フューチャレット映像:Filming On Film

 

 

●『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』予告編

 

 

 

 

 

 

 

この『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のセカンド上映は、9月8日(土)から現在も、京都・出町座でも上映しているみたいですので、是非劇場まで足をお運びの上ご鑑賞下さればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

●【公式】『ボルグ/マッケンロー 氷の男炎の男』8.31公開/本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『万引き家族』(2018年) #イオンシネマ草津 #樹木希林 #パルムドール受賞

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公開3日目の今年の6月10日(日)に、カンヌ国際映画祭でのパルム・ドール受賞効果による、満席完売を懸念して、その前日にイオンシネマ草津で直接チケットを購入して劇場鑑賞してきた、もうかれこれ3ヶ月前に観た映画ではありましたが、昨夕に、この作品の出演者の中の祖母・初枝役を演じてられていた日本を代表する名女優の樹木希林さんが、9月15日(土)に逝去されたという訃報を知り、(実質的には、遺作としては来たる10月公開予定の『日日是好日』が相当するのですが)、是枝裕和監督作品の常連俳優として出演され、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドール賞を受賞された本作については、私は、未だにブログ記事化していなかったので、今更ながらではありますが、今回、色んな人達のブログ記事などに私がコメントをした文章や自分の残したTweetやメモ書きなどを中心にしながら、当時の自分の感想を再構築し、ブログ記事として備忘録的に残しておきたいと思います。

 

 

 

「現代の日本の社会問題の縮図(18.6/10)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2018年/日本

配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

上映時間:120分

公開日:2018年6月8日(金)

監督:是枝裕和

キャスト:

リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒方直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林

 

PG12

 

 

【解説】

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。

 

2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。

 

東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。

そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。

息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信代役の安藤サクラ、信代の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

『誰も知らない』(2004年)、『そして父になる』(2013年)など様々な家族の在り方を描き続けてきた是枝裕和監督の、長編14作目にして、新たな発想で<家族とは何か>を問う意欲作であり、まさに集大成的な作品。

2018年・第71回カンヌ国際映画祭でグランプリよりも上の最高賞パルム・ドールを受賞した作品です。

 

 

本作品で描かれるのは、東京の下町に住む、貧しいけれども明るい5人家族。

そこには、日雇い労働者の父・治(リリー・フランキー)と、クリーニング店のパート勤務の妻・信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)、祖母の初枝(樹木希林)がいました。

家族の生活の頼りは、祖母の老齢年金でしたが、その足りない部分を「万引き」で補うというのが、家族だけの秘密。

そんな或る日、近所の団地の廊下でひとり佇む少女を見かねた父・治が連れて帰るのでした。

「ゆり」と名乗る5歳の少女(佐々木みゆ)は、6人目の家族となっていくのでした。

 

 

『万引き家族』という題名からも分かる様な、単なる万引きに留まらず、今作は、貧困、児童虐待、育児放棄(ネグレクト)、DV、ワークシェアリング、派遣切り、労災保険の不備、老齢年金の不正受給に、JKの性風俗までに至るまでの日本の社会問題・社会保障制度の不備や構造的な欠陥などを、多岐に亘る諸問題をひっくるめて、痛烈に皮肉った作品であり、ある種、現代の日本の社会問題の縮図の様な映画とも思えますが、それ以上に訴えたかった事は、やはり是枝裕和監督が常々作品の主題にしている家族の繋がり・絆とは?その本質とは?という事だった様な気がしました。

 

 

一見すると、本物の血のつながりのある家族の方が、我が子を虐待したり育児放棄したりと絆が薄い。その逆に、偽物の万引き家族の方が、お互いをいたわり合い、より絆も深いように中盤までは見えるのですが、そこは是枝裕和監督、そんな甘っちょろい人情噺を描きたかった訳ではないのでしょうね。

後半、危機を迎えた偽物の家族の中から各々の闇が浮かび上がってくるのでした。

助け合っていたのではなく、お互いを利用し合っていたに過ぎないのか?

それは彼ら自身でも解らないのかも知れない。

 

 

「ゆり」を連れて帰ってきた一件で家族が危機に及ぶと思っていたのですが、それはミスリード。別の事を発端に家族は危機を迎えるのでした。

関係性が極めて希薄な現代社会で、本当の家族の繋がり・絆とは?その本質や優しさとは?と問う問題作でしたね。

 

そう言う意味合いでは、予定調和的な娯楽映画を求めて足を運ぶ人達には、かなり物足りない幕切れでしたでしょうし、後味の悪さがかなり後を引き摺る作品でしたでしょうね。

私も後味の悪さについては、本作品には、かなり後まで引き摺ってしまいましたね。

ただ、それこそが監督が意図した提言であって、観客一人一人が考えねばならない問題点いうことに他ならないということでしょうね。

 

 

キャストはほぼ完璧と思えましたね。

是枝組の樹木希林さんやリリー・フランキーさんはもちろんの事、特に、怪優・安藤サクラさん&松岡茉優さんの身体を張った演技が、なかなか凄くて、本作品に良い化学反応を起こしていたようにも思えましたし、その結果、最高賞のパルム・ドールを受賞出来たのかとも思えたくらいでしたね。

 

安藤サクラさん演じる信代が涙を見せるシーンが実に圧巻で、今回のカンヌ国際映画祭の審査員長だったケイト・ブランシェットが「審査員の女優たちがどこかで似た泣きの演技をしていたら、サクラさんの真似をしたと思って下さい。」とまで言って絶賛したというのも嬉しいし、頷けるほどでした。

 

また『誰も知らない』の柳楽優弥さんの再来とも言われる子役の城桧吏くん、そして佐々木みゆちゃんと、魅力的な面々が一堂に介して、あたかもこの作品にセミドキュメンタリーの様な真実味を帯びさせていましたね。

 

 

それに致しましても相変わらず是枝裕和監督は子役の演技指導が上手いというか非常にナチュラルな演技を引き出す演出でしたよね。

 

また、過日亡くなられた樹木希林さんに至っては、単に海を眺める、食事をするといった、謂わば普通のシーンであってもその確かな存在感を示す辺りは流石でしたね。

 

樹木希林さん。全身をガンで蝕まれていたとは言え、75歳で逝かれるとは少々早過ぎでしたよ。

 

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

私個人的には、女優・樹木希林さんと言えば、河瀨直美監督の『あん』(2015年)や、とりわけ是枝裕和監督作品の『歩いても歩いても』(2007年)や『海よりもまだ深く』(2016年)での阿部寛さんの可愛い母親役が大好きだったのですが、あいにくと、これらの作品のブログ記事を書いて、ちゃんと残していませんので、文豪・井上靖役を演じる役所広司さんの認知症の母親役を好演された、原田眞人監督作品の『わが母の記』(2012年)のブログ記事をリブログさせて頂きますのでご参考まで。

 


 

あくまでも個人的には、『歩いても歩いても』(是枝裕和監督/2007年)、『わが母の記』(原田眞人監督/2012年)、『あん』(河瀨直美監督/2015年)の3作品が、女優・樹木希林さんを晩年期を象徴的に代表する作品だと思っています。

他にも、『東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司監督/2007年)などもありますが、上記3作品での樹木希林さんの名演技は是非観ておいて欲しい作品ですね。

 

そして、本作『万引き家族』についての私的な評価と致しましては、

キャストは、ほぼ完璧だし、映画的にも現代の日本社会が抱える諸問題に問題提起をするような内容の作品で、作品の出来栄えに関しては文句の付けようもないのですが、どうも娯楽作品として観るには後味が良くない点から、私個人的には好みの映画ではないので、五つ星評価的には満点にも相当する作品ですが、あくまでも私の好みという点では高評価ながらも四つ星評価の★★★★(80点)くらいの評価とさせて頂きます。

 

映画を、娯楽的作品と観るのか、芸術的作品と観るのか、問題提起的作品と観るのかによって、その物差しによっても評価も大きく異なるかと思いますが、私は娯楽的作品の方が採点が甘くなってしまう傾向にありますので、その点はどうかご容赦願います。

 

●【公式】『万引き家族』本予告編

 

 

 

●映画『歩いても歩いても』予告編

 

 

 

●映画『あん』予告編

 

 

 

●『わが母の記』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『アントマン&ワスプ』(2018年) #イオンシネマ草津 #MARVEL #MCU #アントマン

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公開2日目の今月の9/1(土)に、もしも4DX3D字幕版があれば4DXを観に行こうかと思っていましたが、4DXについては吹替版のみでしたので、年老いた父親を誘って、イオンシネマ草津にて、2D字幕版を鑑賞。

 

 

 

 

「身長1.5㎝の最小にして最強のヒーローコンビ(18.9/1・2D字幕版)」

ジャンル:アクション

原題:ANT-MAN AND THE WASP

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp/

上映時間:118分

公開日:2018年8月31日(金)

監督:ペイトン・リード

キャスト:

ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、マイケル・ペーニャ、ハンナ・ジョン=カーメン、ローレンス・フィッシュバーン、ウォルトン・ゴギンズ、ボビー・カナヴェイル、ジュディ・グリア、ティップ”T.I.”ハリス、デヴィッド・ダストマルチャン、アビー・ライダー・フォートソン、ランドール・パーク

 

 

 

【解説】

マーベルコミック原作で「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する映画「アントマン」のシリーズ第2作。

体長1.5センチにまで小さくなることができる異色のヒーロー、アントマンと、同じく伸縮自在な戦うヒロイン、ワスプの活躍を描く。

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。

あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。

そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。

 

前作と同じペイトン・リード監督がメガホンを取り、アントマン=スコット・ラング役のポール・ラッド、今作からワスプとなり戦いに参加するホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジェリン・リリー、ピム博士役のマイケル・ダグラスら前作の主要キャストが続投。ホープの母で先代ワスプとなるジャネット・ヴァン・ダイン役でミシェル・ファイファーが新たに参加した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

▲公開2日目でしたが、入場者特典のMARVELスタジオ10周年記念ポスターが貰えて良かったです。

 

1987年。ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)は、妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)と共に、ソ連分離独立派の過激派がミサイル・サイロから奪ったICBMミサイルアメリカに向けて発射した事件で、巡航中のICBM解体任務に出動するも、初代アントマン=ハンク・ピム博士が縮小不能となった為に、初代ワスプ=妻ジャネットが分子レベルにまで縮小し、ミサイルを止めるという任務には成功したものの返らぬ人となってしまった。

が、それから30年を経て、スコット(ポール・ラッド)が新しい二代目アントマンとなり、量子世界から生還するという奇跡を見せたのでした。

 

 

そして、エンディングにて、妻のために開発していたワスプの新型コスチュームを娘ホープに授けるシーンまでが、前作の『アントマン』でのお話しでした。

 

今回の続編では、この量子世界からの生還が可能な事が解ったハンク・ピム博士は娘のホープ(エヴァンジェリン・リリー)と共に、量子世界へと繋がる量子トンネルの開発に着手し、必ず妻でありそして母のジャネットを取り戻すと誓うのでした。

 

 

その頃、スコットはFBI捜査官ジミー・ウー(ランドール・パーク)が指揮する捜査チームの監視の下で、自宅謹慎中。

元妻とは和解して、愛娘キャシー(アビー・ライダー・フォートソン)が遊びに来てくれるのが生き甲斐。

 

 

 

その謹慎になった理由とは、ヒーローを組織の管理下に置く<ソコヴィア協定>違反であり、要は『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』にてキャプテン・アメリカの手助けをした事によるのでした。

 

しかし、その2年間の謹慎も残りわずか3日。

暇に任せて、手品もドラムもカラオケもすっかり上手になったのでした。

 

その夜、スコットは、誰かの意識の中に入っているような夢を見るのでしたが、何故か娘とかくれんぼをする自分。

その夢の話をハンク・ピム博士に電話で早速報告するや否や、虫に刺されて気絶するのでした。

 

 

車の中で目覚めたスコットは、ハンク・ピム博士と彼の娘のホープが自分を連れ去った事を知り、自宅を出たら刑期が10年間延びると猛抗議するのでしたが、留守中はアリたちが代わりに何とかしてくれるとの事(笑)。

 

 

ピム博士は完成間近の量子トンネルをスコットに見せ、スコットの夢の話を詳しく聞いた父娘は、母ジャネットがシグナルを送っていると喜ぶのでした。

量子トンネルは後1つのパーツで完成するのでしたが、その部品をもたらしてくれるのは、闇の武器ディーラーのソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)。危険な取引きでしたが、ホープが交渉に出掛ける事に。

 

 

案の定、交渉は決裂し不成立となるのでしたが、ホープはワスプに変身してパーツを手にするのでした。

 

 

 

が、しかし、そこに幽霊の様な謎の白い怪人<ゴースト>が乱入し、肝心のパーツも量子トンネルもラボ(研究所)ごと奪われるのでした。

 

 

果たして、スコットやピム博士たちは、ジャネットをこの世界まで無事に生還させられるのであろうか・・・。

 

と言った流れのお話しでした。

 

 

お話し自体は『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間に起きたアントマンを基軸にしたストーリーでした。

 

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には、このアントマンが登場していなかった事もあり、その不在だった理由付け的な内容も含む作品になっていましたので、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の過去作を観ていないと意味合いが分からない台詞も沢山出て来ましたので、その点は、前作の『アントマン』の時の様な純然たる単体映画として楽しめたのとは勝手が違ったかも知れないですね。

 

 

 

 

ピム粒子というガスを浴びて小さくなったり大きくなったりするアクションが、どうしても滑稽に見えるため、話もコメディっぽい割合が大きくなってしまいがちですが、お話しの本筋や今作のヴィランであるゴーストについてのくだりなどは、かなりシリアスでありながらも、どうしても笑いが挟まれる傾向にあるので、このバランスをどう感じるかで、この映画への好みや評価が分かれてしまうかも知れないですね。

 

 

私の場合には、シリアスよりもお笑い重視で鑑賞するスタンスでしたので、それなりになかなか面白かったですね。

 

 

特に、スコットに憑依したジャネットに驚くピム博士達の反応や、ジャネットとスコットを介して会話するのがなかなか面白かったですね。

また、スコットの仕事仲間の<自白剤>ネタや、前作でも観られたルイス(マイケル・ペーニャ)による<早送りの回想>ネタには、かなり笑わせてもらいました。

いっその事、仮に次回作があるようでしたらば、このルイスによる回想ネタっぽい予告編を作ってくれれば、かなり笑えるとも思えるのですが・・・(笑)。

 

 

『アントマン』そして今作の『アントマン&ワスプ』も、元々は自警団として活躍していた『スパイダーマン』と同じ様に、マーベルのヒーローものとしては珍しく解決する対象は、地球規模の世界を救うような大事件でもなく、ピム博士の私的な事柄(とは言っても、博士にとっては一大事)であり、悪役も、超人的な能力を駆使するような敵ではなく、主に等身大の人間が相手であり、その事件のスケールも小さいです。

 

 

 

ただ、肝心のアクションシーンも、コスチュームを着用したアントマンだけでなく、予告編にもある様に、キティちゃんのペッツのお菓子が巨大化したり、或いは、乗っている自動車や、ラボ(研究所)の入ったビルまでもが、縮小するなどコミカルな仕掛けに工夫もあり、特に、今作では、肝心のアントマンのサイズの調整機能が不全に陥り、不自然に小さくなったり、かと思うと、予想外に大きくなったりと、観ていて飽きない展開でした。

 

 

 

 

 

他のマーベル作品と比べますと、そもそもが縮小して戦うという性質上、スケール感も小さいのかも知れないですが、それを逆手に採った様な展開で、充分に楽しむことが出来た2時間弱でした。

 

 

謎の白い怪人ゴーストことエイヴァ役を演じたハンナ・ジョン=カーメンは、その端正な顔立ちだからか、近年、『スターウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)での小さな役を皮切りに、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2017年)で主人公ララ・クロフトの親友ソフィー役、『レディ・プレイヤー1』(2018年)のフナーレ・ザンドー役など、所謂、ブロックバスター映画の大作に起用されることが多くなってきている注目株の女優さんみたいですね。

 

 

また、初代ワスプでもあったジャネット役のミシェル・ファイファーは『オリエント急行殺人事件』(2017年)に出演していた時よりも若く感じられるほど、御年60歳とは思えないほどの美貌をキープされていて本当に驚かされましたね。

 

 

そして、最後のオマケ映像では、この作品もMCUのマーベル作品群の一環である証拠として、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との関連性が明らかになる驚愕のシーンも見どころのひとつでしょうね。

むしろ、「このシーンを観るべくして、今作の劇場鑑賞に臨むべし。」と言っても良い位の衝撃度でした!

 

前作『アントマン』ほどに純然たる単体映画として観るには、今作の続編では、MCUのマーベル作品群に関する情報が沢山含まれていますので、一見さんには意味不明な部分も多々あるかとは思いますが、マーベルの他のシリーズ作品よりも未だ単体映画として充分に楽しめる作りになっているかとは思います。

 

 

私的な評価と致しましては、

今作は、追いつ追われつの争奪戦のような体裁の作風の映画で、アクションシーンもコミカルな仕掛けが施されており、それなりになかなか面白く観ることが出来ました。

ただ、ハンナ・ジョン=カーメンが演じた、謎の白い怪人ゴーストの扱いが『アベンジャーズ4』に繋がるのか、仮に次回作があれば『アントマン3』に繋がるのか解りませんが、今後も中途半端な扱いにならないように願いたいですね。

単体映画として観る分には、前作『アントマン』の方が断然面白いのかも知れないですが、何と言っても、最後のオマケ映像の驚愕度が凄いのが印象的でしたし、MCU作品を全て観てられるファンの方々でしたらば、あの映像を観れば『アベンジャーズ4』が待ち遠しくて早く鑑賞したくて仕方がなくなるに違いないほどの映像でしたので、その点をやや加点致しまして、五つ星評価的には、★★★★☆(90点)のほぼ満点評価に近い四つ星半の評価も相応しいかと思いました次第です。

 

●映画『アントマン&ワスプ』日本版本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『500ページの夢の束』(2017年) #MOVIX京都 #ダコタ・ファニング #スタートレック

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先月9月の毎月20日のMOVIXデーに、久し振りに、京都市営地下鉄に乗って父親と一緒に鑑賞に出向いた作品です。

もう既に京都府内ではこの映画は、上映が終了している作品ですが、公開当時は上映館がたった9館しかなかった事を考えると、今回も頑張ってMOVIX京都にて公開にこぎ着けてくれていた事を感謝したいほど、ここ数年に亘り現在もPTSD障碍を患って加療している私にとっては、とても勇気づけられるような素晴らしい作品でした。

 

 

「自閉症女性の自分の居場所探しロードムービー(18.9/20・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:PLEASE STAND BY

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:キノフィルムズ

公式サイト:http://500page-yume.com/

上映時間:93分

公開日:2018年9月7日(金)

監督:ベン・リューイン

キャスト:

ダコタ・ファニング、トニ・コレット、アリス・イブ、リヴァー・アレクサンダー、マイケル・スタール=デヴィッド、ジェシカ・ローテ

マーラ・ギブズ、ジェイコブ・ワイソッキー、パットン・オズワルド、ロビン・ワイガート 

 

 

【解説】

ダコタ・ファニングが自閉症を抱える少女を演じ、ある思いを胸に500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す旅の中で、少しずつ変わっていく少女の姿を描いたハートフルストーリー。

自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。

ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。

しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る。

ダコタ・ファニングが主人公ウェンディを演じ、ウェンディを支えるソーシャルワーカーのスコッティ役でトニ・コレット、ウェンディを案じながらも訳あって離れて暮らしている姉オードリー役でアリス・イブが共演。

監督は「セッションズ」のベン・リューイン。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

今作は、『I am Sam アイ・アム・サム』や『宇宙戦争』、『リリィ、はちみつ色の秘密』などの演技で天才子役の代名詞的な存在となったダコタ・ファニング主演の最新作ににして、すっかり大人になった彼女の活躍と演技だけとっても、確かな魅力を引き出していた作品と言って良いかと思います。

 

 

この作品のお話しの流れとしては、『スター・トレック』というSFドラマの脚本コンテストが開催されることを知った主人公のウェンディ(ダコタ・ファニング)が、渾身の作品を書き上げたものの、郵送では連休を挟むため、もう締め切り日には間に合わなくなってしまった事を知り、仕方なく、愛犬ピートとともにLAのハリウッドのパラマウント映画社まで数百キロの旅をするというお話しであり、旅を通して人として成長をしていくといった、所謂、自分の居場所探しでもあるロードムービーです。

 

 

ただ、この主人公ウェンディはアスペルガー症候群的な、所謂、広い意味合いでの広義の自閉症を抱えているのでした。

周りの人とのコミュニケーションが上手く取れなかったり、会話の意図することを読み取れなかったり、自分なりの拘りや習慣的なルーティングワーク的な行動に執着してしまう特性が強い性格の持ち主の症状などが広くよく知られていますが、この映画の自閉症の主人公ウェンディは相手の目を見て話すことが出来ないなどの特徴が挙げられますが、そんな彼女が誰にも内緒で一人旅をするとどういうことになるのかと言うと、当然、他の一般的なロードムービーよりも初歩的な段階で多くのつまづきや困難に遭遇し、本当に大丈夫なの?と良い意味合いで、日本のTV番組の「はじめてのおつかい」のロケの如く、ハラハラドキドキし通しになってしまいます。

 

 

とは言え、その旅を通して自閉症そのものを否定的に見たりはしない。

単なる<足かせ>だけにしていない点が、今では懐かしいあの『レインマン』や『ギルバート・グレイブ』や邦画では『音符と昆布』など、障碍を持った<きょうだい>に振り回される側を主体に描いた映画は多かったのですが、本作は、あの快作『セッションズ』のベン・リューイン監督だけあって、あくまでも自閉症という障碍を背負った側の視点で描いており、自閉症の強い拘りや執着心がプラスに作用することもあり、旅を通して「彼女はこんなことも出来たんだ」と、その障碍者の可能性を広く肯定する内容になっている点が本作の美点でもあるかとも思います。

 

因みに、自閉症の女性役を演じるに当たって、ダコタ・ファニング自身、自閉症について大量のリサーチはしたものの、演じるキャラクターについては、「自分だけの解釈や拘りをなるべく残す様にしていた」と語っているだけあって、お蔭で、主人公のウェンディ像は画一的な自閉症のキャラクターではなく、1人の魅力的な人間として描かれていました。

 

 

本作の最大の特徴は、主人公ウェンディが『スター・トレック』の知識ならば誰にも負けない<オタク>であり、旅に出る動機も『スター・トレック』の脚本コンテストにオリジナルの脚本を届けに行くというものであって、物語の上で不可分なものとなっています。

 

 

この『スター・トレック』では劇中で黒人女性やゲイの人物設定がいる他、最初のシリーズの(日本では『宇宙大作戦』という邦題で呼ばれていた)SFドラマシリーズの登場人物の地球人のカーク大佐(艦長)と、バルカン星人と地球人のダブル(ハーフ)のミスター・スポックの2名が特に有名で、また、ドラマ自体も『スター・ウォーズ』などの戦争モノのSF映画とは大きく異なり、未知の星域への宇宙探査に行くことを主たる目的とした多種族を擁する艦隊の冒険譚の体裁をとっている惑星連邦によるSFアドベンチャードラマであって、あたかもこの『スター・トレック』自体が、人種・民族の多様性を重んじるアメリカという国家・社会そのものの隠喩とも言えるかも知れないですね。

 

 

ここで重要なのは、その『スター・トレック』に登場する、感情の抑制が効きにくいバルカン星人と地球人とのダブル(ハーフ)である人気キャラクターのミスター・スポックが、地球人を見習って感情表現を上手くコントロールしようと図っている種族であり人物であることから、ミスター・スポックも、謂わば、ある種の発達障碍または自閉症の様な傾向もあり、このお話しの主人公ウェンディ自身も、自閉症である自分の姿をそのミスター・スポックにも投影しながら、脚本コンテストに投稿するオリジナル脚本の内容にもその性格なども活かしつつ、その脚本のテーマ自体が、現在の仮の宿の自立支援施設や自立支援としてアルバイトに従事しているシナボンロールのお店などではなく、本当の自分の居場所探しという事にも繋がってくるであろう点ですね。

 

 

更に補足すれば、本作の原題の『PLEASE STAND BY』は「そのまま待機せよ」に相当する言葉ですが、女性ソーシャルワーカー役のトニ・コレットの役名はスコッティですが、これは『スター・トレック』のエンタープライズ号の機関主任モンゴメリ・スコッティの名前と同じであり、エンタープライズ号の艦長若しくは機関主任から、状況が把握出来ない時に、乗組員への指示によく使われる言葉であって、「そのまま待機」という状態自体が、<曜日毎に決まった色のセーターを着る>と言った拘り・ルーティングの生活から脱却した自閉症の女性ウェンディが、旅の途中でパニックにならずに落ち着こうとする際に、床に伏せながら、おまじないをかけるかの如く唱えている姿と、『スター・トレック』の乗組員たちの非常事態における状況とがシンクロしているかの様でもありますね。

 

 

 

またミスター・スポックがキレて凶暴化すると地球人は太刀打ち出来ないところは、パニックに陥ったウェンディの暴れようともシンクロするかもしれないですね。

 

 

また更には、米国本国版のポスターでは、片手を挙げて、人差し指と中指、薬指と小指をくっつけて、その間を離して、「V」の文字を作る仕草は、『スター・トレック』のバルカン星人の間での<長寿と繁栄を>を意味する挨拶を表す意味もあったりします。

 

 

この様に劇中ではこの他にも『スター・トレック』のファン層(トレッキー)であれば大いに納得出来たり、クスッと笑える様な小ネタやオリジナル・サウンドトラックからの劇伴の引用なども多い本作なのですが、実のところ、『スター・トレック』を観た事がない人でも全く問題無く楽しめる様な簡単な説明がなされますのでご心配無用です。

 

 

予告編や宣伝などでは、『スター・トレック』本編では台詞でしか出て来ないドクター・マッコイの娘の名前を、主人公ウェンディが直ぐに答えてしまうシーン等、マニアックな部分が妙にクローズアップされてしまいがちでしたが、そこはさほど重要でもありません。

 

 

要は、大切なのは、<主人公にとって大切な生き甲斐的な作品がある>という事。そして『スター・トレック』がアメリカの社会・国家の<多様性を示す作風のSFドラマシリーズ>である点。その劇中に発達障碍や或いは自閉症の様な傾向のある人気キャラクターが活躍しているということなのですから。

 

 

 

また本作では、姉のオードリー役にアリス・イブ。彼女は、J.J.エイブラムス監督によるREBOOT版の本家『スター・トレック』の新シリーズの第2作目の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)でアレキサンダー・マーカス提督の娘キャロル・マーカス博士役を演じ、レギュラー並みの活躍を見せていた彼女が、続編の第3作目の『スター・トレック BEYOND』(2016年)では登場する機会さえなかったので、今作でこうやって登場してくれるのは実に感慨深かったですね。

 

 

また愛犬のチワワのピートの制服に編み込まれていたワンポイントやウェンディの愛用のブルーのディパックに付いていたロゴは、惑星連邦宇宙艦隊のマーク。

ウェンディの愛用のディパックのロゴマーク入りのカバンがカッコ良くて、ついつい欲しくなりましたね。

 

 

また、パニック気味のウェンディに、クリンゴン語で話しかける粋な巡査がいましたけど、これも『スター・トレック』に出て来るクリンゴン人の公用語。『スター・トレック』シリーズの中では、DVDなどでクリンゴン語も選択出来るバージョンのドラマのシリーズもあるらしいです。

 

また、本作では「フィクションである娯楽の物語がその人の現実世界も救済することになるかもしれない」と言ったメッセージも投げかけられているのかも知れないですが、その意味合いでは、『ブリグズビー・ベア』(2017年)の中で提示された価値観とも多少似ている点もあるやも知れないですね。

 

 

私的な評価としましては、

主演のダコタ・ファニングに対して、辛口評価している映画ブロガーも散見しているみたいですが、極々、自然な演技で、広義の自閉症の女性といった難役を演じて見せてくれて、凄くハートフルな作品で、パニックの発作を伴うPTSD障碍を現在も患い数年に亘り加療中の私には、かなり勇気づけられましたし、『スター・ウォーズ』のファンのロードムービーの『ファンボーイズ』(2008年)という青春映画もそうですが、ファンが観た小ネタ的にも面白いし、映画としても立派に成り立っている点は流石だなと思いました。

 

また、障碍を持つきょうだいに振り回される側を主体に描くのではなく、障碍を背負った側の視点で展開する映画という点でも好感が持てましたね。

ですので、あくまでも私見ですが五つ星評価的には★★★★☆(90点)のほぼ満点の四つ星半評価でも相応しい作品かと思いました。

 

 

 

 

 

●映画『500ページの夢の束』予告編(ロングVer.)

 

 

●映画『500ページの夢の束』(ショートVer.)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『ボルグ/マッケンロー 氷の男炎の男』(2017年) #大津アレックスシネマ #2度目鑑賞

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今更ながらですが、先月の9/11(火)に、朝早くから母親を病院に送迎に行った際に、京都市内のTOHOシネマズ二条で鑑賞した映画でしたが、この月の9/9(日)に、丁度、大坂なおみ選手が全米OPテニス女子シングルスを初制覇したタイミングで観たタイムリーな作品であり、あまりにも感動した作品だったので、是非とももう一度観たかったのですが、今回、滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて「GAGA★祭」と題して、GAGA★配給作品を数多く上映される機会を作って下さっていることを知り、更に、ギャガ配給の映画である本作品についても、同館にてセカンド上映して下さる運びとなっていたため、今月の10/19(金)に、また今回も朝イチから母親のガン検診の為に病院に送っていった後に、本作品の再度2回目の鑑賞に出向いて来ました次第です。

 

 

 

「決勝戦の再現度合い臨場感が半端ない!(18.9/11・10/19字幕)」

ジャンル:人間ドラマ/伝記/スポーツ

原題:BORG McENROE

製作年/国:2017年/スウェーデン=デンマーク=フィンランド

配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/borg-mcenroe/

上映時間:108分

公開開始日:2018年8月31日(金)

監督:ヤヌス・メッツ

キャスト:

スベリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・ステルスガルド、ツヴァ・ノヴォルトー、イアン・ブラックマン、レオ・ボルグ、ジャクソン・ガン 

 

▲1回目鑑賞:TOHOシネマズ二条(18.9/11)

 

 

▲2回目鑑賞:大津アレックスシネマ(18.10/19)

 

 

▲浜大津港にて、ミシガン号とビアンカ号の寄港の揃い踏み!!!

 

 

【解説】

1980年、テニス界で世界的な人気を誇ったビヨン・ボルグとジョン・マッケンローが繰り広げたウィンブルドン決勝戦での世紀の対決を、実話をもとに映画化。

端正なマスクと、コート上での冷静沈着なプレイから「氷の男」と呼ばれたビヨン・ボルグは、20歳でウィンブルドン選手権で初優勝し、4連覇の偉業を成し遂げた。

絶対王者として君臨するボルグの前に現れたのが、宿敵ジョン・マッケンローだった。天才的な才能を持ちながらも、不利な判定には怒りをあらわにして審判に猛烈に噛み付いていくマッケンローは「悪童」と揶揄された。

1980年ウィンブルドン選手権決勝戦のコートで、そんな真逆の個性を持つ2人の天才が対峙する。

 

ボルグ役を「ストックホルムでワルツを」「蜘蛛の巣を払う女」のスベリル・グドナソン、マッケンロー役を「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフがそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

率直な感想と致しましては、!

何もかもが懐かしく感じてしまうし、2度目の鑑賞でも、緊迫感・臨場感が半端なくて、やっぱり面白かったーーー!!!

 

冒頭、アンドレ・アガシ選手の格言から始まる辺りが嬉しかったですね。

 

 

1970年代後半~1980年代を象徴する名選手だった二人『ビヨン・ボルグ対ジョン・マッケンロー』で最初から最後まで描いた作品でした。

ただ、主役はほぼボルグであって、比較対象としての存在のマッケンローでした。

また、幼少期からのエピソードも交えて、ボルグの内面性を深く掘り下げていくスタイルで映画が進行していく形でした。

 

欲を申せば、ジョン・マッケンローの子供時代などの背景ももっと掘り下げて欲しかったところでしたが、これは、やはり、アメリカ映画ではなく、スウェーデン=デンマーク=フィンランドの合作映画だからなんでしょうね。

 

 

全英OPテニス(ウィンブルドン選手権)の5連覇を賭けた世紀の一戦がクライマックス。

王者・スウェーデン人の皇帝ボルグとアメリカ人の悪童マッケンローとによる3時間55分にも及ぶ決勝戦の再現は見もの。

 

 

もう50歳を越えるオジサンの私は、決してテニスには明るくはない方ですが、それでも、当時の時代を彩った名選手にまつわる伝説の試合のお話しでしたので、当然、試合結果も知っていましたし、二人を役者の人が演じて再現しているとは分かっていても、決勝戦のシーンにはついつい力が入ってしまうほどの出来栄えでした。

 

また1970年のウィンブルドン選手権から導入されたタイブレーク方式による緊張感が半端なくて、もう観ているのが緊迫感でしんどくなってきそうなくらいでした。

 

 

現代のネット社会では、Googleなどの検索エンジンで調べると簡単に勝敗の結果などの資料は出て来るので、結果を知りたい人は直ぐにネットででも調べれば良いのかも知れないですが、もしも試合展開や結果を全く知らないのでしたらば、是非この映画を観てその結果のほどを知って欲しい位に、どちらが勝っても良いと両方の選手を応援したくなった、あの名勝負の興奮、臨場感、緊張感など再現度合いが凄くて半端なかったので、ぜひぜひ未見の人にはオススメ致しますね!

 

 

 

でも、この世紀の一戦を、ただ再現するだけならば、その当時のビデオを見直せば良いだけのことで能が無いのは当然のこと。

 

私が思わず感情移入してしまったのは、そこに至るまでの二人の意外とも思える軌跡が描かれていた点でした。

 

F1レースを舞台にした、ロン・ハワード監督作品の『ラッシュ/プライドと友情』を思わせるようでもありますが、今作の邦題のサブタイトルにもある様に、あたかも「氷と炎」、「水と油」、「沈着冷静な皇帝と礼儀知らずの悪童」などと対比されることが多い、こと正反対のように思われていた好敵手同士の二人の孤独な戦い。

 

 

しかしながら、単に私が知らなかっただけなのかも知れないですが、パブリックイメージとは、あまりにもかけ離れた二人の実像には驚かされました。

 

その実、ボルグも瞬間湯沸かし器の様にいつ沸騰し爆発するか分からない位に、表面上で冷静を装っているだけであって、子供時代のボルグは、あのマッケンローと大差ない悪童であり、闘争心のアピールの手法が違うだけで、勝利への執着心は、ディフェンディングチャンピオンであろうと、挑戦者であろうとその根っこのところは、あの悪童とも同じだった点が意外でしたし面白かったでしたね。

 

 

 

テニスはメンタルなスポーツと言われることもしばしばですが、まさに、宗教儀式のような数々のルーティンワークに基づきながら日々を送り、

神経をすり減らす様な戦いぶりには胃がキリキリしてしまいそうなくらいでしたが、試合結果や展開を知っていても、アングルや編集の巧みさでスリリングに魅せる手腕はさすがでしたね!

 

 

試合が終わった後の表彰式のシーンでは、実際の試合とは違うにも拘わらず、思わず拍手を送りたくなったほどでしたね!

 

 

ボルグ役のスベリル・グドナソンは、本当に当時のビヨン・ボルグにソックリな端正な顔立ちでビックリするほどでした。

 

いくら同じスウェーデン出身者といえども、あそこまで顔付きが似てるのは凄いですね!

 

 

一方の、ジョン・マッケンロー役のシャイア・ラブーフは、子役から活躍し、その演技力から21歳のときに『トランスフォーマー』(2007年)の主演に大抜擢され、映画は世界的大ヒットを記録し、スターダムへと駆け上がると、翌年には『インディ・ジョーンズ4/クリスタル・スカルの王国』でインディ・ジョーンズの息子役を演じるという大役をゲット。

この時は、誰もがシャイア・ラブーフこそ次世代のハリウッドを背負っていく存在だと確信していましたが、反面、激情型な性格からトラブルや奇行が絶えず、2007年から不法侵入や喧嘩などで繰り返し逮捕されたり、お酒での騒動も多く、特に2008年の酒気帯び運転事故では自身の左指2本を失い義指になる出来事も。

それ以降、更に、自暴自棄な行動が増え続け、今ではすっかりお騒がせ男として定着してしまっていました。

(ですので、シャイア・ラブーフが、そういった義指であることもあり、マッケンロー役のサウスポーのサーブの際のフォームが今作品では若干似ていない部分もあるのも致し方ないと思って大目に見て欲しいですね。)

 

 

が、しかし、本作の役柄は、そんなシャイア・ラブーフにはうってつけの役柄だったでしょう。なぜなら判定に怒り、激しく噛みつく悪童ジョン・マッケンロー役なのですから。

感情をコントロールできない様子は、似通ったところがあるのか流石の迫力。

しかしながら、印象に残るのは静の演技。

特に父親に褒められたい一心の胸中がわかる場面は、切なさのある名演技を披露していました。

 

 

 

最近のインタビューでは、これまでを改心し、リハビリ施設に入所したことも告白している。これだけの演技力があるのだから、改心が本物ならば、ハリウッドのニュースター誕生の期待をさせてくれた頃の輝きを取り戻す日も近いかもしれないですね。

 

 

それに致しましても、1980年代は当然の様に街中でテニスのポロシャツを着ている人々で溢れていた時代を懐かしく想い出しましたし、記録映像ではロゴが映っていましたが、衣装では、FILA(ビヨン・ボルグが使用)と、セルジオ・タッキーニ(ジョン・マッケンローが使用)のロゴが使用許諾が得られなかったのかも知れないみたいですが、映画の製作時に両メーカーにタイアップを持ちかけたら良かったのにとも思いました。

 

 

実話ベースと言う事から、淡々と二人の名プレイヤーの生い立ちやプライベートを描いていくのですが、子供時代のボルグの壁打ちが凄く上手くて感心していたら、ビヨン・ボルグの実の息子さん(レオ・ボルグ)で今年の夏もU16で優勝など好成績を残しているみたいですね。

 

 

また、ジョン・マッケンローの子供時代の子役(ジャクソン・ガン)はあまり似ていなかったですが、なかなかキュートで良かったでした。

 

 

ボルグ/マッケンローが活躍をしていた時代には、その当時、週刊少年ジャンプに『テニスボーイ』という漫画が連載されており、その付録として、ボルグやマッケンローなどの当時の名プレイヤーの繊細なカラー写真のチープなポストカードがついていたりしていたので、私にとっては、非常に懐かしくて仕方がなかったですね!

 

 

私的な評価と致しましては、

同じテニスを扱った映画でも、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017年)の様な、<男女平等の時代を切り開く世紀の一戦>のような社会的意義を有する試合の映画でもないので、もしや1980年代に興味が無い人からすれば、イマイチと感じる向きもあるかも知れないですが、試合の緊迫感や重圧感などビヨン・ボルグのウィンブルドン選手権5連覇がかかった決勝戦に至るまで、そしてクライマックスの決勝戦の再現度合いが、かなり凄くて、観ながらもついつい私も感動していましたので、あくまでも私見ですが、五つ星評価的には、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価が相応しい映画だと思いましたし、今年の映画ランキングのベスト10圏内には入る映画だとも思いました次第です。

 

※『カメラを止めるな!』もそうですが、2度目の鑑賞でも面白いと感じられる映画は本物かと思います。

 

●『ボルグ/マッケンロー氷の男炎の男』8/31公開・本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『エンジェル、見えない恋人』(2016年) #ユナイテッドシネマ大津 #ベルギー映画 #角替和枝

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まだ7月以降に劇場鑑賞した下半期19作品のうち11作品のレビューが、未だ未だブログ記事化出来ていない状況ですが、取り急ぎ本作品からブログ記事をUPさせて頂きたいと思います。

 

さて、この作品ですが、元SMAPの稲垣吾郎さんが激推しされている作品らしいので詳しい内容を知る以前から凄く観に行きたかった作品です。

 

しかしながら、京都市内では四条烏丸のミニシアターの京都シネマで10/20(土)より1週間遅れで公開していますが、昨日については、とりわけ、約2年間耐震補強工事などの為に休館し改修を行って来た、京都南座の新開場の祗園お練りのために四条通全般に混雑するのが必至でしたし、この映画自体もミニシアターだとおそらく混み合うのが目に見えていたので、全国公開日の10/13(土)より既に公開していた様子の、滋賀県大津市の旧・大津PARCOのあったテナントビルに、新たにオープンしたオーミー大津テラスというところに、今も営業を続けているシネコンのユナイテッド・シネマ大津で、今週末から1日1回上映になってしまってはおりますが、上映は実施中らしいので、ここであれば、クルマでならば自分1人でも治療中のPTSD障碍を気にせず観に行けるので、昨日のお昼に、早速にも、スマホのauシネマ割引を活用して、鑑賞に行って来ました。

 

 

「透明人間の少年と盲目の少女との純愛物語(18.10/27・字幕)」

ジャンル:ラブ・ストーリー/ファンタジー

原題:MON ANGE

製作年/国:2016年/ベルギー

配給:アルバトロス・フィルム

公式サイト:http://angel-mienai.com/

上映時間:79分

公開日:2018年10月13日(土)

製作総指揮:ジャコ・ヴァン・ドルマル

監督:ハリー・クレフォン

キャスト:

フルール・ジフリエ(マドレーヌ)

エリナ・レーヴェンソン(ルイーズ/エンジェルの母)

マヤ・ドリー(10代のマドレーヌ)

ハンナ・ブードロー(幼少期のマドレーヌ)

フランソワ・ヴァンサンテッリ(エンジェルの父)

ゴーディエ・バトゥー(エンジェルの声・成人)

レオ・ロルレアック(エンジェルの声・10代)

ジュール・マイニー(エンジェルの声・幼少期)

 

PG12

 

 

【解説】

目に見えない存在として生まれた青年と盲目の少女の愛の姿を描いたラブロマンス。

パートナーの突然の失踪により、絶望を味わったルイーズは精神病院に収容され、誰に知られることなく、1人の男の子を出産する。

エンジェルと名づけられたその子どもは、目に見えない存在であるという、特別な特性をもっていた。

そんなエンジェルを、ルイーズは世間との接触を絶ち、施設の中で育てていった。

そして或る日、エンジェルは盲目のマドレーヌという少女と出会う。

目が見えないマドレーヌはエンジェルの秘密に気がつくことはなく、2人は次第に惹かれあい、愛を育んでいくが、ある時、マドレーヌが視力を取り戻すため目の手術を受けることになり……。

製作は「神様メール」「トト・ザ・ヒーロー」のジャコ・バン・ドルマル。

監督は俳優としてドルマル作品などに出演し、多くのテレビシリーズなども手がけているハリー・クレフェン。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

劇中、フランス語で会話をしていたので、てっきり、フランス映画だとばかり思っていましたが、パンフレットで確認しますと、ベルギー映画であり、それもベルギーの至宝とも称される『トト・ザ・ヒーロー』や『八日目』、『神様メール』などの監督としても知られるジャコ・ヴァン・ドルマル監督が製作総指揮にあたり、監督には、俳優でもあるハリー・クレフェンが務めた映画だったのですね。

 

 

 

道理で、現実的な生活臭やリアリティな描写を極力排した演出をすることにより、すごく神秘的なお話しに上手く仕上げていましたし、この監督や製作者はさぞや詩的な世界観を大事にされる監督さんだろうなぁと思っていましたらば、製作総指揮に、ベルギーを代表する、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が携わってられたと言う事知って、「なるほど!!!」と即座に納得した次第です。

 

 

当初はフランス映画だからヌードシーンが数多いのかとも思っていましたが、実は、フランス語を公用語にするベルギー製の映画だからと言う訳でもないのでしょうが、劇中に、やたらと女性の裸体の描写シーンが挿入されてはおりましたが、不思議とそんなにもエロティックにも感じないのは、すごく神秘的な感じが漂うお話しになるように工夫されていたからなのでしょうね。

 

 

とは言え、今作の詳しい内容を知らなかったので、もしも今回も父親と一緒に鑑賞に出向いていたとしたらば、ヌードシーンなどの描写では気まずい空気が流れていたかも知れないと思うと、やはり自分独りで、滋賀県大津市のシネコンのユナイテッド・シネマ大津まで観に行って正解でした(笑)。

 

 

他のブロガーさんがご覧になられた後のご意見の中には、エンジェル青年が普段は着ぐるみか何かを着用したら良いのにといったお考えを持たれた人も居られたみたいですね。

そう言えば、私も、透明人間はミイラ男の様に包帯でグルグル巻きにしてみるのもご一考かとも思いましたが、劇中、最後の方で、両足の足首に鈴が付いたアンクレットを付けさせたり、マドレーヌが、エンジェルに化粧を施してあげていたりしていたのを鑑みると、アレはあれで良かったのではと、私は思いました。

 

 

 

現実的な生活臭・リアリティな描写・表現をあえてバッサリと排しているところが、より<寓話的>で神秘性が増して良かったとも思いましたので、そのリアリティの部分にケチを付けて、そこを所謂、突っ込み所が満載として疑問を呈してしまいますと身も蓋もなくなるので、あくまでもこの映画は背景事情・家庭環境などは一切無視して観て丁度良いくらいかと思いました。

 

▲幼少期のマドレーヌ役:ハンナ・ブードロー

 

▲10代のマドレーヌ役:マヤ・ドリー

 

▲成人したマドレーヌ役:フルール・ジフリエ

 

パンフレットを読んで今更ながら気が付いたのですが、3名の女性陣がマドレーヌ役の成長過程を演じてられたのですね。

私は、幼少期のマドレーヌ役のハンナ・ブードローちゃんと、10代のマドレーヌ役のマヤ・ドリーちゃんが全く別人だと気が付かなかったくらいに、両人の雰囲気も似ていましたし、どこで役柄を入れ替わったのか

も気が付かないくらいに極々自然に感じましたね。

さすがに、成人したマドレーヌ役のフルール・ジフリエとは役柄を入れ替わっていたのには、私も気が付いていました(汗)。

 

 

 

パンフレットのキャスト欄をよく読むと、透明人間のエンジェルの声も、幼少期・10代・成人と3人の役者さんがちゃんと入れ替わって声の出演をなされていたみたいですね。

 

 

<異形の愛>という点や、<障碍者の女性>と<異形・異種の男性>との恋愛物語という点では、ギレルモ・デル・トロ監督による、アカデミー賞作品の、あの『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)が想起されますが、本作品の方が先に製作され本国では2016年に公開されているので、おそらく『シェイプ・オブ・ウォーター』からインスパイアをなされた作品という事でもないのでしょうね。

 

 

 

また、ルイーズという役名のエンジェルの母親役のエリナ・レーヴェンソンが裸体姿で熱演するのは、ベテラン女優さんという点ではそれほど凄いとも思いませんでしたが、未だ駆け出しの新進女優であるにも拘わらず、一糸も纏わぬ姿で、セックスシーンの他にも、湖の中を水中遊泳などをするシーンなども披露した本作がデビュー作になる、マドレーヌ役のフルール・ジフリエは、映画初出演とは思えないほどの体当たりの演技であった点は枝葉の事と言わずに評価したいですし、実に素晴らしかったです。

 

 

 

それと、ベルギー本国の海外版ポスターは、ベッドで横たわる透明人間のエンジェル青年とマドレーヌの二人といった少々愛欲的な印象の濃いデザインですが、それに比べても、相合い傘の二人といったピュアな純愛物語という点を強調した日本版のポップな色彩の映画ポスターや映画チラシの方が可愛い印象のデザインが持てて良いですよね。

 

 

 

それに致しましても、

私が心配する事でもないのですが、土曜日のお昼過ぎの時間帯の上映回だというのに、この作品の観客は4~5名ほどでしたし、最も観客が入っていた作品は、このシネコンの前に滋賀県支部のある、某新興宗教団体の作ったアニメ映画くらいでしたので、旧・大津PARCOが存在していた時よりも、更に輪をかけて状況が悪く、集客力の点で乏しい新テナントビルのオーミー大津テラスになってしまって、またもや閉店するのではないかとこの先が気が気でなかったです。

おそらく、同じこの作品でも、京都のミニシアターの京都シネマでは少なく見積もっても20~30人以上は観客動員しているかと思われましたので、ユナイテッド・シネマ大津も、他のシネコンの劇場の様に、大津の独自のSNSアカウントを駆使するなどの広報活動なされるなどもう少し企業努力が必要かとも思いました次第です。

 

 

私的な評価と致しましては、

透明人間の少年と盲目の少女との純愛物語という点で、現代の寓話的な、あたかも詩的な世界観を大切にした凄く素敵なお話しで、浮き世離れしたお話しではありますが、エロティックなシーンも内包しながらも、神秘的でもあり、凄く感動的な良作と感じました。

従いまして、五つ星評価的には、四つ星の★★★★(80点)の高評価も相応しい作品かと思いました。

 

この作品についても、今回、本当に劇場鑑賞して良かったです。

この作品を鑑賞の上、ブログなどでご紹介して下さった皆様方に感謝したいですね。本当に有り難うございました。

 

●映画『エンジェル、見えない恋人』本予告編

 

 

 

 

 

●歌舞伎俳優70人が四条通をお練り(平成30年10月27日)

 

 

 

●京都・南座新開場お練り(平成30年10月27日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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TwitterなどSNSでも、一般人の私に対しても、気さくに「はるやん」とご対応して下さっていた、名脇役女優の角替和枝さんが、ガン闘病の末に享年64歳の急逝なされたとの訃報を受け、今はショックで言葉を失うばかりですが、心より故人のご冥福をお祈り申し上げるばかりです。

夫の柄本明さんはじめ芸能一家のご親族の皆様方には、ご心労が溜まることの無い様にとも祈念致しております。

 

 

角替和枝さん。これまで本当に有り難うございました。

そしてお疲れ様でした。安らかにお眠り下さい。

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

『アートたけし展』を観覧。#佐川美術館 #アートたけし展 #北野武 #滋賀県守山市 #江波杏子

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当初は、先月の10/30(火)にTジョイ京都で開催された、邦画『人魚の眠る家』の試写会に当選し鑑賞してきた際の感想か、或いは、先日の11/3(土)の公開2日目に劇場鑑賞してきた、スパイダーマンの宿敵でありダークヒーローの洋画『ヴェノム』の感想をブログ記事として書こうかと思っていました。

 

また、それ以前に、私の場合には、先月に劇場鑑賞してきた作品のうち、本格派時代劇『散り椿』、故・大杉漣さんの遺作『教誨師』、リンドン・ジョンソン大統領の伝記映画『LBJ・ケネディの意志を継いだ男』、フランス産ボクシング映画『負け犬の美学』、長編ドキュメンタリー映画『太陽の塔』などが、未だブログ記事化出来ていない状態でもあります。

 

そういった状況ではありますが、今回は、それら鑑賞済みの作品の感想を差し置いての記事にはなりますが、取り急ぎ、昨日の11/4(日)に赴いた、滋賀県守山市にある佐川美術館にて現在開催中の、ビートたけしこと北野武さんが描かれた絵画などの展覧会『アートたけし展』の観覧についての記事を優先させて頂きますが、その点についてはどうかご容赦願います。

 

 

私の母親がお友達と一緒に滋賀県守山市の保養施設に宿泊した際に、この展示会が始まって早々に宿泊する皆さんとで観覧に行ったらしく、その際の感想が「よく訳がわからないピカソの絵みたいな絵画ばかりやったよ!」と申していたのですが、私としては、どうしても実際に自分の目でも展示内容を確かめたくて、今回は父親を誘って、マイカーに乗って、この『アートたけし展』の観覧に行って来ました。

 

 

実際に展示内容を観覧してみますと、たしかに、あのピカソが描いた様な絵画の様にも見えなくもないのですが、むしろ、幼い子供の様なイタズラっぽい心を持ったいつまでもお茶目でヤンチャ坊主の風体の北野武さん流の芸術家としての顔が垣間見える展覧会であった様にも思えて、作品群は、いずれも、そのお茶目な性格を醸し出していて、面白くもあり、また真面目っぽくもあり、その展示品それぞれから色々な趣向の顔を覗かせてくれていて凄く感激しました。

 

 

例のビートたけしさんのお寒いギャグの様な絵画ばかりかと思いきや、そんな事もなく、その中でも、プールサイドの水着の女性をカメラで撮ろうとするオジサン型の自走式ロボットが、あまりにもベタなネタですが、なかなか笑えました。

 

というような案外素直に笑える展示物もあるかと思えば、特に印象的だったのは、木版画でした。

絵柄の上手い下手はさておき、辛抱強く自ら木版画を掘ってられた事自体に感銘を受けましたし、とりわけ夜空に咲いた大輪の花火の絵柄の木版画が綺麗で思わず感嘆するほどでした。

 

 

あまりに感激したので、思わず奮発してしまって、佐川美術館の中の売店で、高価な方の分厚い図録と共に、気に入った絵画の図柄のクリアファイルも僅か3点のみですが購入しちゃいました。

 

 

▲『アートたけし展』公式図録:定価2.700円

※表紙画の絵柄が計8種類自由に変える事が出来る優れもの。

 

▲サーカス団の絵の小型クリアファイル;定価400円+税

 

▲原住民の絵のA4クリアファイル:定価400円+税

 

▲隅田川の花火大会の木版画のA4クリアファイル:定価400円+税

 

展覧会の閉幕までは、およそ1ヶ月弱の期間がありますが、この佐川美術館は、滋賀県守山市にありますので、冬季の積雪などの際には移動の交通手段に困ってしまいますので、もしもご興味が惹かれた御方々は、出来ますれば日程に余裕を保って出向かれては如何かと思います。

 

 

 

 

 

 

 

●公式サイト:佐川美術館

→ http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/

 

●公式サイト:アートたけし展

→ http://www.art-takeshi.com/

 

●佐川美術館・広報動画(オフィシャル)

 

 

 

 

●アートたけし展・CM映像

 

 

 

 

 

 

 

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【道の駅・草津】

今がちょうど、コスモス畑が見頃です。

規模は小さいですが、風車を背景に撮すのもインスタ映えするかと思いますよ(^^)v

 

 

 

 

 

 

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女優・江波杏子さんが76歳ながら肺気腫で亡くなられたそうです。

約1週間ほど前の先月の10月27日に急逝されていたとのこと。

 

 

若い頃の主演映画は勿論ですが、後年は、NHKの朝の連続ドラマ小説での祖母役などをはじめ、硬軟・善悪両面の役柄を演じられる名バイプレイヤーとしても数少ない貴重な俳優さんでしたので、早くに名優を亡くした事は本当に惜しまれますね。

 

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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『ヴェノム』(2018年) #ヴェノム #イオンシネマ草津 #トム・ハーディ #VENOM

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今回は、先ずは、先週の興行収入第1位を獲得した、スパイダーマンの宿敵でありダークヒーローを描いた今話題の映画『ヴェノム』を公開2日目の先週の11/3(土)に、イオンシネマ草津まで2D字幕版の鑑賞に行って来ていますので、そのご紹介をしたいと思います。

 

 

「負け犬同士の絆により共生し合うダークヒーロー(18.11/3・字幕)」

ジャンル:アクション

原題:VENOM

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

上映時間:112分

公開日2018年11月2日(金)

監督:ルーベン・フライシャー

キャスト:

トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド、スコット・ヘイズ、リード・スコット、ジェニー・スレイト 他

 

PG12

 

 

 

 

 

【解説】

スパイダーマンの宿敵として知られるマーベルコミックの人気キャラクター「ヴェノム」を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ダンケルク」のトム・ハーディ主演で映画化。

サム・ライミ監督作「スパイダーマン3」にも敵として登場したヴェノムを、「ゾンビランド」「L.A. ギャング ストーリー」のルーベン・フライシャー監督のメガホンで、新たなダークヒーローとして描く。

「誰もが望む、歴史的偉業」を発見したというライフ財団が、ひそかに人体実験を行い、死者を出しているという噂をかぎつけたジャーナリストのエディ・ブロック。

正義感に突き動かされ取材を進めるエディだったが、その過程で人体実験の被験者と接触し、そこで意思をもった地球外生命体「シンビオート」に寄生されてしまう。

エディはシンビオートが語りかける声が聞こえるようになり、次第に体にも恐るべき変化が現れはじめる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

「スパイダーマン」でも人気がある最凶の宿敵であり悪役の、ヴェノムの単独映画化作品です。

 

トビー・マグワイア主演&サム・ライミ監督版の『スパイダーマン3』にも登場した敵キャラクターと言う事くらいしか、その記憶も微かになってしまっていましたが、このヴェノムは、本国アメリカのアメコミファンの間では、悪役(ヴィラン)でありながら相当人気が高いとのことで、その人気の一端が分かる様な映画になっていたのではないかと思います。

 

 

そして、お話しの流れ的には、

冒頭、ライフ財団の宇宙探査船が帰還する途中で、大気圏突入寸前にトラブルが発生し、宇宙探査船はマレーシアのジャングルに墜落。

搭乗員は全員死亡。

ライフ財団のCEOであるカールトン・ドレイク(リズ・アーメッド)は、宇宙から持ち帰った<ある物>の回収に全力を尽くし、それらはアメリカのサンフランシスコへと移送されるのでした。

 

 

その頃、サンフランシスコでは、突撃取材の敢行が売りの正義感溢れるジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)が、「今後のライフ財団の取材は呉々も慎重に。特に何もやってくれるなよ!」と上司から釘を刺されているところでした。

 

 

恋人で弁護士事務所で働いているアン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)との仲も上々なエディ・ブロックでしたが、アンがライフ財団の何らかの訴訟に関与していることを知り、ついつい彼女のパソコンを盗み見してしまうのでした。

 

 

そして取材日。

ライフ財団のCEOのカールトン・ドレイクは「地球の環境破壊は止まることがない。その解決の方策として、宇宙探査船が必要なのだ。」と熱弁を振るうのでしたが、そんな理想はいいとばかりに、エディは「人間の進化を研究するライフ財団という名の下に違法な人体実験で死者を出しているという噂は本当でしょうか?現に行方不明者がこの施設で出ているらしいですが・・・。」と詰め寄り突撃取材を敢行するのでした。

 

途端にカールトン・ドレイクは激昂し、取材は当然ながら打ち切り。

会社である報道局に戻ると、エディはクビを宣告されてしまうのでした。

 

更に、恋人のアン・ウェイングも守秘義務違反として、勤めていた法律事務所を解雇されてしまうのでした。

怒るアンは、エディと絶好し、指輪も投げ返すのでした。

 

 

最悪の展開となったエディの元へ、今度は、ライフ財団で働く女性科学者ドーラ・スカース(ジェニー・スレイト)が自分達がやっている人体実験に疑問を感じた事から、この秘密を世間に公表して欲しいと接触してくるのでした。

 

 

正義感溢れるジャーナリストの端くれとして、科学者ドーラの手引きで、ライフ財団の実験施設に潜入したエディ。

そこには複数の人物が拘束されており、皆、精気を失っていたのでした。

施設内の様子をカメラで画像に収めつつ辺りに目をやると、その中に偶然顔見知りのホームレスの女性を見つけたエディは、何とか彼女を助け出そうと、隔離された施設棟のガラス扉をたたき割るのでしたが、そのホームレスの女性が狂気じみた動きをしてエディに襲いかかるのでした。

 

ガラス扉を割ったために、警報が鳴り響き、施設の警備員も殺到する中、慌てて逃げ出すエディ。この窮地の最中、自分の身体の変調に気付くのでしたが・・・。

 

といったイントロダクションの作品でした。

 

 

そもそもヴェノムは地球外の謎の生命体なのですが、私は、その生命体自体をヴェノムと呼ぶのかと思っていたのですが、種としての総称はシンビオートと呼ぶみたいです。

そのシンビオートの1個体の名前がヴェノムと言い、エディ・ブロック(トム・ハーディ)を宿主として寄生し漆黒の怪物ヴェノムと化すのでした。

 

 

今作で特にVFXが凄くて面白かった場面は、バイクで逃走するヴェノムに寄生されている主人公エディと、複数のドローンと車とで追いかけて行く財団の組織の面々とのカーチェイスの逃走劇のアクションシーンが凄かったですね!

さぞや4DXなどで鑑賞したら凄かった事でしょうね!

 

 

 

 

個人的に、「そんなん嘘やん?」と思ったのは、この劇中における、アメリカ人女性が別れてから次の彼氏を作る早さ。二股じゃなかったのならば、嘘みたいな彼氏の乗り換えの早さには本当にビックリでした。

また、映画『アントマン』とも状況が似ていて、元カレのエディと今カレが仲良くなって、エディの容体を親身になってくれるのも不思議な関係性でしたね。

 

 

またパンフレットによりますと、今作では、VFX技術がかなり凄いのですが、エディ役のトム・ハーディがヴェノムに支配される画像などの描写は、当初はモーション・キャプチャー技術を用いる事も想定したそうですが、そういった技術を使わずに、ほぼ全編CGアニメーションなどでヴェノム(シンビオート)との共生シーンを作り上げたそうです。

 

トム・ハーディの弁によりますと、彼によるモーションキャプチャーの手間が不要になったのも、視覚効果スーパーバイザーのポール・フランクリンがほぼ完璧にヴェノムを仕上げていてくれたお蔭との事でした。

 

 

突っ込み所というか、脚本上の粗を探せば、よくよく考えれば、例えば、いくら内通者の手引きと言えども、エディがライフ財団の施設に侵入するのがいとも簡単すぎてセキュリティが甘過ぎやしないかとか、何故、ヴェノムなどのシンビオートは地球外生命体であるにも拘わらず、例え、高度な知性を持った生命体だとしても、地球上の文化というよりも、英語やアメリカ人の文化などにそんなにも詳しいのかなど「アレレ??」と思うことも沢山ありましたが、そんな事を考える余裕がないほど、中盤以降は、矢継ぎ早のアクションシーンの連続でしたので、その流れに任せて楽しむのが一番かとも思いました次第です。

 

 

また、何と言っても、エディとヴェノムとの掛け合い漫才の様なバディぶりが良かったし、かなり面白かったでした。

 

ヴェノムは、見た目は、かなりグロテスクでキモいのですが、発する台詞が、あまりにも人間臭くて、見た目も観ているうちに慣れて来ましたし、何だか愛嬌があって可愛く映ってっしまっていました。

 

 

また、エンドロール後のオマケ映像も、MARVEL映画のお約束として、ソニー・ピクチャーズ製作でしたが、今作では、2つも有りました。

 

予てから出演の噂のあったウディ・ハレルソンは1つ目のオマケ映像。

生憎と、私はアメコミに明るくない事もあり、登場人物の意味合いが良く分からなかったので、また調べなければ!!!

 

ただ、今回の作品は、VFX技術にかなり手が込んだ映画である上に、3Dや4DXやIMAX対応の為なのか、エンディングロールの英語字幕がひたすら長く、最後までに約16分間もあったそうですが、その最後の最後に待っていたオマケ映像の2つ目。短編のアニメ映像でしたが、この映像の意味合いも良く分からなかったですね。

 

 

私的な評価と致しましては、

細部の脚本の上での設定などの粗探しをするよりも、凝りに凝ったVFX技術による、地球外生命体シンビオートのヴェノムと人間のエディ・ブロック(トム・ハーディ)との負け犬同士の絆が共鳴し合い共生し、バディを組みながらダークヒーローが活躍するといった映画に仕上げた本作品を、極々、純粋に楽しむべきでしょうし、スパイダーマンの最凶の宿敵とされながら、この単独作品では、むしろアンチヒーロー的存在でもありますし、トム・ハーディの一人二役の、あたかも「ど根性ガエル」のような掛け合い漫才と、そしてアクションシーンの格好良さを堪能するべきでしょうね。

 

私も、細部の設定などの粗を探すよりも、素直に観れば、なかなか面白く観ることが出来ましたので、五つ星評価的にも、★★★★(80点)の四つ星評価の高評価も相応しい映画かと思いました。

 

気分転換に、スカッとしたい人にオススメ作品かも知れないですね!

 

●映画『ヴェノム』予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【覚え書き】

未だブログ記事化出来ていない劇場鑑賞作品。

2/25(日):『グレイテスト・ショーマン』(イオンシネマ京都桂川)

2/25(日):『勝手にふるえてろ』(出町座)

3/11(日):『ブラックパンサー』(イオンシネマ京都桂川)

3/16(金):『リメンバー・ミー』(イオンシネマ京都桂川)

7/4(水):『ハン・ソロ/SW・ストーリー』(イオンシネマ京都桂川)

7/13(金):『セラヴィ!』(イオンシネマ京都桂川)

7/21(土):『ゆれる人魚』(京都シネマ)

9/9(日):『オーシャンズ8』(ユナイテッド・シネマ大津)

9/18(火):『SUNNY 強い気持ち強い愛』(イオンシネマ草津)

10/3(水):『散り椿』(イオンシネマ京都桂川)

10/12(金):『教誨師』(イオンシネマ京都桂川)

10/13(土):『LBJ ケネディの意志を継いだ男』(京都シネマ)

10/18(木):『負け犬の美学』(Tジョイ京都)

10/26(金):『太陽の塔』(イオンシネマ京都桂川)

10/30(火):『人魚の眠る家』(Tジョイ京都)※試写会

11/8(木):『マイ・プレシャス・リスト』(MOVIX京都)

 

現時点では、以上、この16本がブログ記事化出来ていません。

 

相変わらず、今年の8月8日時点の【覚え書きリスト】から、未だにブログ記事化せずに放置したままの劇場鑑賞作品もありますので、鑑賞後から、あまりにも日数が経過している作品などについては、早くDVDを購入。若しくはレンタルなどで、観直して早急にブログ記事化しないと。。。トホホ。

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

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